2月21日(火) 18:30~ 東京・後楽園ホールにて、自身の20周年記念大会『戦国炎舞-KIZNA- Presents 真壁刀義 20th anniversary』を開催する真壁刀義。
雑草から栄光にたどりつくまでの“20年”をたっぷり振り返った特別インタビューを公式サイトで集中連載する第3回(最終回)!
■「戦国炎舞-KIZNA- Presents 真壁刀義 20th anniversary」
2017年2月21日(火)18:30~ 東京・後楽園ホール
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※「指定席」は残り僅かとなりました。(2月14日現在で「BACK DROP」に若干枚数取り扱いアリ)
※「特別リングサイド」には余裕がございます。
※各プレイガイドでの前売券販売は2月19日(日)までとなります。
※当日券は16:00より発売いたします。
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■芸能活動でも天下獲ってやる!自分がチャレンジするんだったら、なんでも天下獲るつもりじゃなきゃ、真正面から取り組めねえだろ?
――2009年の『G1』初制覇、そして10年にIWGP初戴冠を成し遂げ、名実ともに新日本トップの一角となった真壁選手は、それ以降、さまざまなメディアへの登場が増えていきます。
真壁 オウ。“引っ張りダコ” ならぬ“引っ張りゴリラ”だな(ニヤリ)。オイ、誰がゴリラだよ!
――暴走キングコングだけに(笑)。とくに13年に『スッキリ!!』で“スイーツ真壁”としてコーナーを持つようになってからは、一気に知名度を高めました。以前、真壁選手は、「番組に出るときは必ず“新日本プロレスの真壁刀義”って名乗るようにしてる」と言っていましたよね?
真壁 そうそう、必ず“新日本プロレス”って付けてさ。どう思う、この愛社精神?(笑)。 新日本プロレスを一段も二段も押し上げたのはこの俺様なんだぜ? 誰も言ってくれないから自分で言うけどさ(苦笑)。
――いや、世間に対して新日本の間口を広げた功労者だと思います。
真壁 そこは俺なりの努力もしたぜ? スイーツにしたって、ただ「うまい! 甘い!」の連呼だけじゃ、必要とされねえし。でも、結果的に周りの人間が俺に期待して、賭けてくれたっていうのは大きいよ。
――プロレス界では屈指の真壁選手の“コメント力”が、べつのジャンルでも炸裂したというか。
真壁 ホント、自分でもビックリするね! 「そこ? そこに活きてくんのか!?」って。でもよかったぜ、口から生まれて(笑)。まあでも、メディアで使われるために、いろいろ考えたし、けっこう苦労もしたよ。俺、もっと楽して有名になって、たくさんギャラもらえてスーパースターになれんのかなって思ったけど、そんなに人生って甘くねえよな…(しみじみと)。
――その部分の厳しさも身をもって知った、と。
真壁 結局は努力なんだよ、全部。もちろん、プロレスだって、どんなに忙しかろうがトレーニングして、いまだに努力だしさ。でも、それを努力って思っちゃいけないんだよな。努力ってのはあたりまえってことだからよ……。なんだコレ? 俺は説教ジジイか!(笑)。
――いや、真壁選手がいうと重みがあります。バラエティ番組でここまで重宝されるとは、予想してなかったわけですね。
真壁 全然だね。だから、いまだに不思議な感覚だよ。大物と言われるタレントの人にもたくさん会ったしさ。
――いわゆる“BIG3”とも共演されてますからね。
真壁 そうだな! ただ、(北野)たけしさんとタモリさんの前では自分を出せたんだけど、まだ(明石家)さんまさんの前じゃ、本領を発揮できてねえんだよな(苦笑)。でも、きっと観ているヤツらの中には「結局、真壁は何になりたいの?」って思うヤツもいるんだろうな。
――そう言われたらなんて答えますか?
真壁 プロレスでも芸能活動でも天下獲ってやる!(キッパリ)。いや、自分がチャレンジするんだったら、なんでも天下獲るつもりじゃなきゃ、真正面から取り組めねえだろ? そもそも、そのくらいの心意気がなきゃ、プロレスラーになってねえよ。
■俺、プロレスは人生であり、人生ってプロレスだと思ってるから。人生って重いぜ? それを背負って俺はあのリングに立ってんだよ。
――真壁選手はこれだけ新日本で1、2を争う忙しさなのに、頻繁に道場にも顔を出してるわけですが、かなりプライベートを犠牲にしているのでは?
真壁 犠牲も何も、すべては俺の責務だと思ってるからな。現状の中で、自分が何をしなきゃいけないのか、何ができるのか。試合やメディア出演、ソッチを優先してればプライベートなんか後回しの後回しになるって話でさ。
――一応お聞きますけど、結婚願望は?
真壁 あるよ! まだ希望は捨ててねーよ?(笑)。まあでも、俺は不器用だからよ。もし結婚できたとしても、“プロレスラー・真壁刀義”のリング上のパフォーマンスのことを考えると、「どのタイミングか?」っていうのは考えるよな。それにまだまだ、俺にはやんなきゃいけねえこともあるし。
――いろんなものを犠牲にするだけの価値が、プロレスにはあると?
真壁 そういうことだな! 俺、プロレスは人生であり、人生ってプロレスだと思ってるから。人生って重いぜ? それを背負って俺はあのリングに立ってんだよ。いつだってもう一度テッペン獲ってやろうと思ってるしね。
――きっとそのギラギラ感は、どれだけキャリアを重ねようが衰え知らずなんでしょうね。
真壁 あたりまえだろ! もし、いまがんばらずに、「あとでいいや」とか思ってたら、そのあとがない可能性だってあるわけだ。だったら、いまをとことんやってやろうってことだな! そもそもさ、20周年って言われたって、たかが20年だぜ? (獣神サンダー・)ライガーなんか、何年やってるんだって話だろ?
――身近に自分より先輩で、まだ現役バリバリの選手がいるとやはり刺激になりますか?
真壁 そうだな。いくらキャリア重ねようが年取ろうが、ちゃんと説得力のある身体とファイトを見せられれば、誰も文句言わねえんだよ。それがこの20年で、俺が知ったことであり、収穫だね。俺、持久力も瞬発力も全然下がってねえし。
――それが自分の自信につながるわけですね
真壁 そうそう。ウチに何人のチャンピオンがいようが、全然怖いとも敵わないとも思わねえよ。しょせん、20年なんか通過点だな!
――真壁選手は率直に、いまの新日本人気はどう捉えてますか?
真壁 うれしいことだけど心配はあるよ、どんなに盛り上がってようが。俺は新日本が一番いいときに入って、ドン底も経験してるからさ。
――90年代にドームが満員で膨れ上がっていた頃や、00年代中盤の暗黒期を間近で見てきたわけですよね。
真壁 だから、不安や怖さは常につきまとってる。でも、その不安を考えたときに、自分の中で出てくる答えはいつも一緒なんだよ。「そうか、この不安を薄めるのは、俺が最高のプロレスを見せていくことだけなんだ」って。そうやって自分を納得させて、ウチに帰ってからチョメチョメして……ってオイ! 玄関開けたって、誰も待っちゃいねえよ!(笑)。
■誰も本間のブレイクなんて予想してなかったかもしれねえけど、俺は「アイツは必ず上がる」ってわかってたよ
――さて、2.21後楽園の20周年興行では、記念試合として本間朋晃選手とタッグを結成し、矢野通&石井智宏組と対戦することになりました。現在、IWGPタッグを巡って抗争している現在進行形のカードであると同時に、それぞれ真壁選手と過去から関わりの深い3選手なので、20周年にふさわしいマッチメイクというか。
真壁 矢野のタヌキと石井のクソヤローか……。たしかにアイツらとは昔からの因縁があるからな。
――もともと、矢野選手と石井選手は、GBHとして真壁選手と行動を共にしていたんですよね。それが09年4月に本間選手を除いたメンバーが、中邑真輔選手と合流してCHAOSを結成。真壁選手は裏切られたかたちになります。
真壁 まあ、あのときは屈辱だったよな。でも、アイツらがいた頃のGBHこそが、底辺にあった時期の新日本を立て直したユニットだっていう自負が、俺の中にはあるんだよ。これは誰になんて言われようが。
――たしかに反体制としてGBHが君臨したからこそ、新日本の闘いもイッキに活性化したというか。
真壁 だから、アイツらが手強いのは、この俺がよ~く知ってる。ただ、この前に2月のタイトルマッチはヤツらに持っていかれたけどよ、今度は3WAYじゃなく、真っ向勝負なわけだ。今度は俺と本間が落とし前をつけるしかねえだろ!
――本間選手とは『WORLD TAG LEAGUE』二連覇を達成しましたし、タッグとしてかなり手応えを感じているのでは?
真壁 オウ。いまはもう阿吽の呼吸ってヤツだな。コーナーに控えてても、アイツが頼もしく見えるし。ホント、昔を考えると感慨深いよなあ(シミジミと)。
――本間選手がGBHに加入した当初、真壁選手はブン殴って“教育”したらしいですね。
真壁 それはなぜかっていうと、リング上のアイツが安かったから。安かったなあ。
――それはヒールレスラーとしてのファイトが?
真壁 そうそう。「オマエ、なんでベビーみてえな技出すんだ? ファンに媚びてんのか?だったら、いらねえよ!」ってな。で、あるとき、アイツとメシ食いながら、「本間さ、いつも勝ってる人間がホンモノだと思うか?」って聞いたんだ。そうしたらアイツ、「やっぱ、勝っていたいですよねえ」(声をマネながら)って、ガラガラ声で言うんだよ。
――それに対して真壁選手はどう返したんですか?
真壁 「でも、負けて落ちるんじゃなく、負けて上がるヤツがいるの知ってるか?」って聞いたら、「いや、そんなヤツいないんじゃないですか?」って答えてさ。だから、「そうだな、普通いねえよ。負けて上がってるのなんか、オメーぐらいだよ」って言ってやったんだ。そうしたら「エッ…!?」ってキョトンとしてたけど。
――負けて上がる、ですか?
真壁 そういうこと。「ほかのヤツらは負ければ落ちていく。でも、オマエは負けて上がってるんだ。なんでかわかるか? オマエのスタートが地の底だからだよ」って説明したら、「それ、褒めてないじゃないですか!」って言われたけど(笑)。でも、実際にアイツがいくらベビーに負けようが、観客の歓声は落ちない。だから、「それはオマエのファイトが伝わってるからだ」って話をしてから、アイツもプロレスに対してちょっと意識が変わったんじゃねえかな。
――それはいい話ですね。
真壁 まあ、誰も本間のブレイクなんて予想してなかったかもしれねえけど、俺はアイツは必ず上がるってわかってからな。さすがにバラエティで活躍するのまでは、想像つかなかったけどさ(笑)。それも俺がケガで『スッキリ!!』に出れなくなって、代役でアイツが出たのがきっかけだけど、きっとテレビ業界の人がピンとくるもんがあったんだろうな。
――そこも真壁選手がある種、本間選手を引っ張り上げたというか。
真壁 本間も俺に「ありがとうございます」って言ってくるけど、そこはアイツがチャンスをいかしたってことだから。でも、ある部分ではアイツの安さは変わらねえけどな!
――と言うのは?
真壁 この前も空港で学生が「真壁さん、写真撮ってください!」って来たから、「オウ、いいぜ!」って一緒に写ってたんだよ。そしたら、その近くで本間がウロチョロウロチョロしやがってさ。まるで「声かけてください」みたいに動きまわってさ(笑)。
――俺にも気づいてくれと言わんばかりに(笑)。
真壁 べつに気づかれるまで待ってりゃいいのに、「そのへんはいつまで経っても、大安売りだな、オマエは!」って(笑)。
――では、最後に20周年を迎えるにあたって、ファンにメッセージをいただけますか?
真壁 ん? まあ、言うことはいつも同じだよ、俺がいつでもオマエらに“本物のプロレス”を見せてやるって。俺の試合を観れば、雑草でも見事に花を咲かせられるってことが伝わんじゃねえの? そもそも、苦難がなくて売れる人間なんていねえんだ。とくにこの世界は
――まさにザ・雑草魂というか。
真壁 新日本プロレスの雑草にすぎなかった人間が、いまや一番知名度があるわけだから、おもしれーよな。まあ、俺はプロレスの “入口”でいいんだよ。俺きっかけでプロレスを見始めて、オカダだろうが内藤だろうが、ほかのクソヤローのファンになったっていいんだし……。どうよ、この愛社精神!(笑)。
■「戦国炎舞-KIZNA- Presents 真壁刀義 20th anniversary」
2017年2月21日(火)18:30~ 東京・後楽園ホール
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※「指定席」は残り僅かとなりました。(2月14日現在で「BACK DROP」に若干枚数取り扱いアリ)
※「特別リングサイド」には余裕がございます。
※各プレイガイドでの前売券販売は2月19日(日)までとなります。
※当日券は16:00より発売いたします。
※2月21日(火)「真壁刀義20周年記念」大会の見所はコチラ!
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