1.4ドームの最終前哨戦で惨劇! ケニーがオカダをテーブルへの片翼の天使でタンカ送り!
12月17日(土)、年内最終戦となる『Road to TOKYO DOME』後楽園ホール大会が行なわれ、来年の1.4東京ドーム大会に向けて、各選手が超満員札止めの大観衆を前に、熱い戦いを繰り広げた。
第2試合では矢野通&石井智宏組が、高橋裕二郎&BONE SOLDIER組と激突。当初、今大会には石井智宏&外道組が出場する予定だったが、昨日の後楽園大会で突如登場し矢野が、石井とのタッグで来年の1.4東京ドームのIWGPタッグ王座戦への参入をアピールしたことを受けて、カードが急遽変更することにBULLET軍は場外を使ったダーティファイトで攻め込むも、終盤に矢野が相手チームの誤爆を誘ってうまく分断。石井が垂直落下式ブレーンバスターでSOLDIERにとどめを刺した。
第3試合では1.4ドームでIWGPタッグ王座戦の前哨戦として、タマ・トンガ&タンガ・ロア組と真壁刀義&本間朋晃組が、それぞれチェーズ・オーエンズ、ジュース・ロビンソンを引き連れて対峙。タマ組は奇襲攻撃を仕掛けるも、真壁組はこれを見抜くと、怒涛の攻撃。最後は真壁がキングコングニーでチェーズを仕留めたが、その直前にまたもや矢野が姿を現し、ゴングをかき鳴らして妨害。そして、試合後には石井と共に、真壁組とタマ&ロア組を襲撃。さらに矢野はタッグのベルトを強奪し、不敵な笑みを浮かべながら退場。ベルトを盗まれたことに気づいたタマは怒りを爆発させた。
第4試合は永田裕志vs中西学の第三世代対決。この一戦は、12.10宮城で中西がアピールしたことで実現。永田がキックの波状攻撃を繰り出せば、中西も持ち前のパワーで対抗。お互いを知り尽くしたベテラン同士による一戦は、永田がエクスプロイダー・オブ・ジャスティスで終止符を打った。
第5試合では1.4ドームで対峙する柴田勝頼と後藤洋央紀が、それぞれタイガーマスク、邪道をパートナーに激突。激しく意識しあう柴田と後藤は、真っ向勝負を展開。とくに昨日、タッグマッチで後藤に敗れた柴田は闘志を全開にし、武者返しとフロントキックで後藤を排除すると、邪道をPKで撃沈。試合後にはNEVERのベルトを後藤に見せつけた。
セミファイナル(第6試合)では、棚橋弘至&天山広吉&小島聡&KUSHIDA&デビッド・フィンレー組が、内藤哲也&SANADA&EVIL&高橋ヒロム&BUSHIのL・I・Jフルメンバーと対決。1.4ドームでのインターコンチ、NEVER無差別級6人タッグ、そしてIWGPジュニアヘビーの前哨戦となった一戦は、L・I・Jが悪の連携で躍動。しかし、本隊もそれぞれが持ち味を発揮し、試合は白熱の攻防に。最後は混戦模様の中、小島がラリアットでBUSHIを仕留めた。試合後、KUSHIDAとヒロムは感情をむき出しにして大乱闘。棚橋は内藤と視殺戦を展開。内藤が退場すると、1.4ドームで入場曲を変更する棚橋は、この日がラストとなる『HIGH ENERGY』でエアギターをかき鳴らした。
メインイベント(第7試合)ではオカダ・カズチカ&YOSHI-HASHIが、ケニー・オメガ&バッドラックファレと、1.4ドームでのIWGPヘビー&NEVER無差別級6人タッグのダブル前哨戦で対峙。中盤、オカダはオメガのプランチャで後頭部を強打して戦線離脱。BULLET軍はYOSHI-HASHIの腰を狙い撃ちにし、試合の主導権を握る。しかし、復活したオカダは感情をむき出しでケニーに猛攻。その後も両チームは一進一体の攻防を繰り広げ、最後はケニーが片翼の天使でYOSHI-HASHIに激勝。
試合後、オカダは「俺とオマエじゃ背負ってるモノが違う、覚悟しとけコノヤロー!」とアピール。すると、「おまえにクリスマスプレゼントがある」とケニーが語った直後、背後からファレが急襲。そして、BULLET軍が場外に机をセットすると、ケニーはエプロンサイドからオカダに断崖式の片翼の天使を敢行。机が真っ二つに割れ、場内が騒然とする中、ケニーはグロッキー状態のオカダと外道を踏みつけながらクリスマスソングを歌い、IWGPヘビーのベルトをこれ見よがしに掲げた。