死闘45分超え! オカダがオメガに激勝!!
内藤が棚橋に完全勝利!
後藤が柴田との真っ向勝負を制す!
ヒロムはIWGPジュニアを初奪取!
1月4日(水)、新日本プロレスの年間最大イベント『WRESTLE KINGDOM 11 in 東京ドーム』が開催され、場内を揺るがす好勝負が続出した。
メインイベント(第10試合)ではIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカに、2016年の『G1 CLIMAX』覇者のケニー・オメガが挑戦。攻守が目まぐるしく入れ替わる一戦は、オメガのノータッチ式トペ・コンヒーロからさらに加速。机を利用したフットスタンプをはじめ、挑戦者の破天荒な攻撃にオカダは苦戦を強いられるも、逆にオメガをリング上から場外の机にショルダースルーで放り投げて応戦。その後も両雄は死力を尽くし、激しい大技の応酬を繰り広げるが、最後はオメガのレインメーカー式Vトリガーをしのいだオカダが、旋回式のツームストンパイルドライバーからレインメーカーを炸裂させて、45分を超える王座戦に勝利。
試合後、オカダは「新日本プロレス、かなり重いけど俺は背負ってる。でも、俺はまだまだ背負える。もっともっと、新日本プロレスを大きくしてやるからな! 俺が背負っているかぎり、新日本プロレスにカネの雨が降るぞ!」と雄叫びを上げ、大会を締めくくった。
セミファイナル(第9試合)ではIWGPインターコンチネンタル王者の内藤哲也が、棚橋弘至を迎撃。棚橋は王者の機動力を奪うべく、左ヒザに集中攻撃。しかし、内藤も負けじと左ヒザを狙い撃ち。両雄、ヒザ攻めをベースにしながら要所で大技を繰り出し、一進一退の攻防を展開。最後は内藤がスウィング式の裏DDTからデスティーノにつなぎ、王座防衛に成功。試合後、内藤は大の字の棚橋の胸に拳を当ててから一礼し、敬意を表すような行動を見せた。
第8試合はNEVER無差別級王座を賭けて、王者の柴田勝頼と挑戦者の後藤洋央紀が激突。柴田は強烈なキックに執拗な関節技と、厳しい攻めで後藤を追い込んでいく。しかし、後藤も意地を爆発させ、両者は真っ向勝負を展開。白熱の王座戦は、後藤が裏GTRからGTRとたたみかけて激勝。ライバルを下し、NEVERのベルトを獲得した。
第7試合はIWGPジュニアヘビー級王者のKUSHIDAと、高橋ヒロムが対峙。場外セントーンをはじめ、ヒロムの捨て身の攻撃に苦戦を強いられたKUSHIDAだが、こだわりのホバーボードロックでギブアップを迫っていく。しかし、王者の猛攻を耐え抜いたヒロムは、執念のTIME BOMBで3カウントをスコア。IWGPジュニア初挑戦で初戴冠を成し遂げた。
第6試合のIWGPタッグ選手権3WAYマッチは、王者ゲリラズ・オブ・デスティニー(タマ・トンガ&タンガ・ロア組)と、『WORLD TAG LEAGUE 2016』覇者の真壁刀義&本間朋晃組、そして矢野通&石井智宏組が三つ巴の乱戦を展開。王者組と真壁組が肉弾戦を展開する中、矢野が持ち前のインサイドワークを発揮。王者組に背後から634を食らわせると、タンガをうまく丸め込んで、まんまとベルト奪取に成功した。
第5試合のROH世界選手権では、王者のカイル・オライリーが前王者のアダム・コールとりマッチ。ROH直輸入のカードは、オライリーが得意のキックと関節技で攻め込んでいく。しかし、ベルト奪還に燃えるコールは、トラースキックの連発でオライリーの動きを止めると、ラストショットを炸裂させてベルトを奪還。
第4試合ではBULLET CLUBの新メンバーのCodyが、ジュース・ロビンソンと対決。ジュースはおもいきりのいい攻撃を繰り出していくも、WWEでも活躍した歴戦の猛者Codyは、やすやすとペースを握らせない。最後もパルプリフリクションをうまく切り返し、クロスローズで勝利をゲットした。
第3試合のNEVER無差別級6人タッグ王座を賭けて、王者の小島聡&リコシェ&デビッド・フィンレー組と、SANADA&EVIL&BUSHI組、バッドラック・ファレ&高橋裕二郎&ハングマン・ペイジ組、そしてYOSHI-HASHI&ウィル・オスプレイ&邪道組が、勝ち残り形式のガントレットマッチで激突。初戦はラフファイトで攻め込んだファレ組が、YOSHI-HASHI組に勝利。続いてSANADA組と激突するも、相手チームの鉄壁のコンビネーションの前に敗退。最後はSANADA組と王者組が対峙。王者組は防衛に向けて奮闘するも、小島を狙い撃ちにしたSANADA組は、BUSHIの毒霧からEVILのダークネスフォールズにつないで激勝。L・I・Jがベルトを強奪した。
第2試合はIWGPジュニアタッグ王者組のヤングバックス(マット・ジャクソン&ニック・ジャクソン組)が、ロッポンギ・ヴァイス(ロッキー・ロメロ&バレッタ組)を相手に防衛戦。王者組の兄弟ならではのコンビネーションに挑戦者組は劣勢となるも、最後はロッキーがニックを丸め込んで逆転勝利。ベルト奪取に成功した。
第1試合ではテレビアニメ「タイガーマスクW」スペシャルマッチ としてタイガーマスクと、その宿命のライバルであるタイガー・ザ・ダークが、アニメの世界から飛び出して対峙。共に華麗な空中技を交錯させ、会場を盛り上げた一戦は、タイガーWがタイガードライバーで勝利。
第0試合で行なわれたニュージャパンランボーは、ひさびさの新日本登場となるマイケル・エルガンをはじめ、小林邦昭やスコット・ノートンといった往年の名選手など、全14選手が参戦。最後はエルガンがROHのチーズバーガーをエルガンボムで沈め、勝利を収めた。