1.4東京ドーム大会では、因縁浅からぬジェイ・ホワイトとの決着戦が決定したオカダ・カズチカ。
この下半期はジェイ&外道の裏切りから、YOSHI-HASHIの負傷欠場、棚橋弘至との握手など、激動の“渦中”にいたレインメーカーの本音をいまこそ直撃!
まずは、CHAOS分裂騒動を中心に語ったインタビュー“前編”をお届け!
※このインタビューは、『WORLD TAG LEAGUE 2018』カード発表前の11月5日に収録。
撮影/山本正二
※以下、インタビューの「序盤部分」をWEBで無料公開!
■(外道と)自然な流れで離れていた部分があったので、「アレ、もしかしたらそういうタイミングなのかな?」と
──さて、オカダ選手。本日行われた1.4東京ドーム大会の第2弾カード発表会見の席上でジェイ・ホワイト選手から、「おまえの大事なものを奪ってやったぜ!」と言われてましたけど。
オカダ ハイ。
――おもに外道選手のことを指していたと思うんですが、オカダ選手は「外道さんなんて、そんなに大事なものじゃない」「どうぞ、どうぞ」みたいな意外な反応で。
オカダ そうですね(笑)。
──まずは、その外道選手との話から伺いたいんですけど、そもそもは『G1』の日本武道館の最終日に外道さんとの関係についてコメントされたんですよね。
オカダ そうです。そのことを「最終日に言う」とも言ってましたんで。
──その言葉で、ファンの間でも「CHAOS解散か?」みたいな空気が流れてたんですけど。最終的には「マネージャーの外道さんに頼らずに一人でやっていきます」とコンビの“解散宣言”がありました。オカダ選手の中でいったんケジメをつけたいというお気持ちがあった?
オカダ そうですね。もちろん自分の中でも「オカダと外道で一つ」っていう時期はあったんですけど、今年の『G1』公式戦では外道さんがセコンドとして就いていたわけじゃないんですよ。
──そうでしたね。
オカダ それに『G1』前は、自分もコスチュームを変えたり、入場曲を変えたりする中で、「オカダ・カズチカそのものを変えたいな」という思いがあったんで。
――ガラッとイメージチェンジをしたいというか。
オカダ ただ、いま考えると「変える」というよりも、ちょっと遊んでるような部分があって、そのいろいろな“遊び”の中で、「外道さんがいなくてもしゃべれるし」みたいな気持ちもあって。
──では、『G1』前にオカダさんから「外道さん、今回はセコンド就かなくても大丈夫です」みたいなお話があったんでしょうか。
オカダ いや、そういうつもりでもなかったんですけど。普通にボクの試合の前で外道さんが負けたりしてたので、偶然にセコンドに就かないことが続いてたんですよ。そういった自然な流れで離れていた部分があったので、逆に「アレ、もしかしたらそういうタイミングなのかな?」と思ったんですね。
──ことさら離れようとしたわけじゃなかったけど、結果的になんとなく離れるような状況になっていったと。
オカダ ハイ。だから「これも運命なのかな」と。1試合だけはセコンドに就いたとかでもなかったですし。
──でも、あの日本武道館の別れのコメントの時、外道さんは寂しげな顔をしていた印象があるんです。「レインメーカーに必要ないことはずいぶん前からわかっていた。いい時期かなと。陰ながら応援します」って言ってたんですけどね……。
オカダ いまや全然陰じゃないですけどね(苦笑)。
──ただ、あのコメントを出す時点では、外道選手からの親離れじゃないですけど、感傷的なものはありましたか?
オカダ いや、全然なかったですね。『G1』の時も一人でやってたし、「タッグ自体はこれからも組んでいく」と思っていたんで。あのコメント以降で、とくに何が変わるというわけでもなかったですから。
──あくまで“一つのケジメ”として言っておかなきゃいけなかったと。しかし、そのあとの9.23神戸大会でジェイ選手と外道選手がオカダ選手を裏切り、結託するというショッキングな事件が起きてしまいました。
オカダ ……あっという間の出来事でしたね。
■ことさら「コノヤロー」となることもなかったですし、「凄く悲しい」っていう気持ちにもならなかった
──ジェイ選手は『G1』以前から不穏な空気感を出していたので、ファンも「やっぱりな」という気持ちはあったと思うんですけど、外道選手に関しては心底驚いていた人が多かったです。
オカダ ボクもあの時は外道さんが助けに来てくれたものだと思っていたんで腹が立ちましたけど。いまとなっては「楽しそうにやっているからいいかな」と。
──余裕を感じますね。そのへんが会見でもおっしゃった、「どうぞ、どうぞ」という発言に繋がりそうですが。
オカダ まあ、別に本当の家族に裏切られたわけじゃないですからね。それに階級は違っていても、レスラーは誰もが一番を目指しているわけですし。「その結果、ああいう行動も起こすんだな」と。だから、ことさら「コノヤロー」となることもなかったですし、「凄く悲しい」っていう気持ちにもならなかったですね。
──やっぱりプロレスって団体競技でもありますけど、同時に個人競技でもありますから。
オカダ そうです。だから、棚橋(弘至)さんの言っている“友だち問題”ってあるじゃないですか。
――ああ、「自分はプロレス界に友だちはいない。仲間ならいる」という発言ですね。
オカダ ええ。アレも、わからんこともないですよ。
──そのあたり棚橋選手の話は後編でジックリとお聞きするとして。外道選手からは「負け犬」呼ばわりや、「レインメーカーの時代は終わった」とかヒドいことを言われまくってますけど。
オカダ フフフ。負け犬も何も「過去の試合で、ボクが負けてる一番の理由はあなたのせいでしょ?」って思いましたけどね。一緒にタッグを組んで試合しても、負けるのはいつも外道さんでしたから(ニヤリ)。
■(YOSHI-HASHIの復帰を)待ちます。そして、またYOSHI-HASHIさんとタッグを組んでいきたいなと思います
──それから、9月シリーズでは、オカダ選手とYOSHI-HASHI選手の仲が険悪になった時期もありました。そこは、神戸大会でYOSHI-HASHI選手がオカダ選手の救出に駆け付けながら、転倒事件があったことでウヤムヤになってますけど……。現在YOSHI-HASHI選手に関してはどんな感情をお持ちですか?
オカダ YOSHI-HASHIさんも『G1』の結果に満足してない部分があって、自分との行き違いも試合中のちょっとした誤爆でカッとなっちゃったっていう部分はあると思うんですよ。
――キッカケはそういう感じでしたよね。
オカダ ボクもけして現状に満足しているわけじゃないからYOSHI-HASHIさんの気持ちもわかるし、最終的には神戸でボクを助けに来てくれたわけだから、それは「ありがたいことだな」とは思っています。やっぱりYOSHI-HASHIさんとのタッグでもシッカリやっていきたいなと思いますね。
──オカダさんからも「タッグパートナーはYOSHI-HASHIさんなんだ」っというコメントがありましたし。ただ、振り返ると『G1』が開幕する頃には、YOSHI-HASHIさんにかなり厳しいことも言っていましたよね。(※註=「YOSHI-HASHIさんとの試合に関しては、まあ6年ぶりにはなると思うんですけど、正直期待してないですね。つまらない試合になると思います」と前日会見で発言していた)。
オカダ YOSHI-HASHIさんにしても、『G1』に出て終わりじゃないと思うんですよね。「こんだけの結果でした。また来年がんばります」じゃなくて、もっと熱くなってほしかったんですよ。アレは身内だからこそ言えた厳しい言葉なのかもしれないですね。
──今年の『G1』出場に関して、YOSHI-HASHI選手に対するファンの風当たりが強かったんですが、「だったら俺が言ってやる」みたいなところもありましたか?
オカダ 「スイッチ入れたいな」って。近い位置にいるボクが言うからこそ、「YOSHI-HASHIさんにもスイッチが入るのかな」と思った部分はありますね。
──では、現在はとにかくYOSHI-HASHIさんの復調と復帰を待っているということですね。
オカダ 待ちます。そして、またYOSHI-HASHIさんとタッグを組んでいきたいなと思います。
──ちなみにあの負傷のあと、ご本人とコンタクトは取っていらっしゃるんですか?
オカダ 取ってます。LINEで連絡は来てますね。ボクも「また遊びに行きます」と言って、まだ遊びに行ってないですけど(笑)。
■CHAOS内の空気? いや、それほど変わってないんじゃないですかね?
──そして、引き続きジェイ選手のことなんですが、10.8両国大会ではオカダ選手が棚橋選手の救出に来るという場面がありましたね。
オカダ アレは救出ってわけでもないですよ。ただ、ジェイが好き放題やっているのを止めに行ったっていうことですね。
──あの両国では、棚橋選手の救出が目的だったというわけではないと。
オカダ 「ではない」ですね。
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