“世紀の大誤審”発言から一年、みごとに『G1 CLIMAX』初エントリーをはたしたタイチに直撃インタビュー!
撮影/山本正二
※以下、コラムの「序盤部分」をWEBで無料公開!
■あの日(6.16後楽園での『G1』出場選手発表)はひいき目に見なくても、間違いなく俺の発表が一番盛り上がってたよな(ニヤリ)。
――さて、タイチ選手。昨年の『G1』にはエントリーされず、“世紀の大誤審”と異議申し立てをされていましたが、今年は無事にエントリーをはたしました。いまの心境はいかがですか?
タイチ ぶっちゃけ、入ったら入ったで、なくても良かったなって感じだよな。去年は俺より観てるヤツらの方が騒ぎ散らして、公式のTwitterが「誰々いれるんだったら、タイチだろ」って炎上してたな。実際、俺もそうだろと思ったから、“世紀の大誤審”って言ったまでだ。ただ、今年も大誤審のヤツはいると思うけどな(ニヤリ)。
――今年もタイチ選手的には納得していない部分があると。
タイチ ああ。ただ、今年は会社も「去年はタイチを入れなくて失敗したな」って気付いて今回、俺をエントリーしたわけだろ。俺的には(公式戦を)9試合もしなきゃいけねーし、「ウワッ、もういいわ」って感じだよ。だって、去年は出場がなくて丸一か月半休みだったから、地元に帰って酒をたらふく飲んで肉を食って過ごしてて、『G1』終わってすぐにNEVER(無差別級王座)を獲ってるわけだから、「べつに出なくてもいいじゃん」って思ったわけよ。
――『G1』に出なくてもいい結果は出せると。
タイチ べつに『G1』だけがすべての価値じゃねーし、それ以外になんぼでもやれることはあるし、逆に休んで目立てるんだったらラッキーじゃん? 出てねーけど、俺は去年、目立った自信はあるしな。だからこそ、世紀の大誤審になったわけで、今年もどっちかって言うと、ホントは休みたかったな。
――6月16日後楽園ホール大会で今年の『G1』出場選手の発表があり、タイチ選手の名前が出た時、場内はとても沸いておりましたが。
タイチ まぁ、あの日はひいき目に見なくても、間違いなく俺の発表が一番盛り上がってたよな(ニヤリ)。だから、去年同様、それが続いてるわけだろ? べつに俺は「ワー!」とか言われたいわけでもねーけど、会社がそうさせちゃったわけじゃん。会社は俺になにをさせてぇんだろうな。
■(モクスリーは)何にもオーラを感じねーし、ただの安い練習着で試合をしてる汚ねぇオヤジにしか見えねーな。
――タイチ選手、公式戦の対戦相手についても触れていきたいのですが、Bブロック開幕戦の7月13日(土)大田区で初対戦となるジョン・モクスリー選手に関してはいかがですか?
タイチ ククク。これはマジで強がってるとかネタとかそういう意味じゃなくて、海外のプロレスに興味がねぇから、ホントに誰かわかなかった。「WWEだ。世界最高峰だ」とか周りが勝手に言ってるけど、俺からしてみたらまったく興味がねぇから、どれだけスゲーのかも知らねーよ。
――新日本プロレス初参戦となる6.5両国でIWGP USヘビー級王座を奪取した実力者でもありますが。
タイチ 試合はチラっと観たけど、スーパースターとか言われるヤツのくせにそのへんのスポーツ用品店で買ってきた練習着みたいなスパッツと靴で試合してたろ。「これがスーパースターの恰好なの!?」「それ、全身で1万ぐらいだろ?」っていう汚ねぇ安い感じだったから、「コスチューム忘れてきたの?」ってマジで思ったよ。
――なるほど……。
タイチ そしたら、(大阪)城ホールにもいたけど、あの日も同じ恰好をしてただろ? だから、何にもオーラを感じねーし、ただの安い練習着で試合をしてる汚ねぇオヤジにしか見えねーな。ただ、そんなヤツにも関わらず、「(『G1』前日)会見は欠席します。試合もしません」って特別扱いするだろ?
――まあ、モクスリー選手にもご事情があったのかと思いますが。
タイチ そんなの関係ねーだろ! 俺だって飛行機が嫌いだから海外とか行きたくねーよ。結局、新日本はアイツを優遇して受け入れたわけだろ? スーパースターだかなんだか知らねーけど、そういうヤツの言うことは通る。だから、「新日本はWWEの下だ」って思われるし、「WWEの選手は新日本より凄いんでウチは下です」って、自分らでそうしてるわけじゃん?
――ただ、試合もご覧になったということで、実力的にはいかがですか?
タイチ べつにジックリ観たわけじゃねーけど、ひたすら椅子を投げてテーブルを壊してっていう、俺には何も印象がねぇっていうか、「おもしれーな」とも思わなかったし、正直「なんだこれ!?」って感じだな。ただ、やりたい放題やってるだけで、「スーパースターって言われるヤツはこんなレベルなんだな」って思ったよ。
――タイチ選手からするととくに脅威ではないと。
タイチ 何でもない。ホント、そのへんのジムにいる汚ねぇオッサンと試合するような感覚だよ。「もうちょっと(コスチュームに)金をかければ?」って思うよ。
■北海道っていうところで、“アイツ”も繋がりがあると思うんだよな……。今回は“夏の札幌”で何かが起きるかもしれねーな。
――続いての2戦目・7月15日(月・祝)札幌では、2.3札幌・IWGPインターコンチネンタル選手権で対戦し敗戦を喫した内藤哲也選手と対戦しますが。
タイチ 正直、内藤と同じブロックになったのは、俺にとっちゃあ好都合だったな。実際、負けっぱなしっていうのも事実だし。まぁ、冬の札幌の時は賛否両論あってヘタすりゃ、ブーブー言ってるヤツの方が多かったっていう話も聞いてるけど、同じカードで同じメイン同じ場所でやるとなっても、チケットはほぼ完売らしいじゃん。
――売れ行きはいいみたいですね。
タイチ 結局、ブーブー言ってる割には売れてんだよ。要は、札幌のヤツは冬の札幌大会がもの凄くおもしろかったわけだろ?「もう1回観たい」って思ったから、チケットを買ったわけだろ。そのへんも上層部には考えてほしいよな。
――チケットの売り上げにもシッカリ貢献してるじゃないかと。
タイチ ああ。発表の時もそうだけど、一番歓声が多かったとか、もっと俺を大事にした方がいいよ。じゃないと俺も世界に出ちゃうかもしれねぇぞ……(ニヤリ)。まぁ飛行機は嫌いだけどな。
――今回こそは内藤選手に勝利したいところだと思いますが、何か秘策などはありますか?
タイチ 前回は俺の知らないところでまさかの“ヤツ”(飯塚高史)が乱入してきたわけだけど、それ以降、一応引退っていう形になって、音信不通、消息不明、住所不定、無職で、俺もヤツがどこで何をしてるかわからねーけど、やっぱり“北海道”っていうところで、アイツも繋がりがあると思うんだよな……。
――なるほど。
タイチ もしかしたら、北海道のどっかで生息してるかもしれねーし、「もしかしたら来るんじゃねーか?」って思ってんだよ。アイツの中ではあの時の時間で止まってるから、きたえーるでタイチvs内藤がまたやってるってなったら、デジャヴしてアイツもどっかから出てくるかもしれねーな(ニヤリ)。
――もしかしたら飛び出てくる可能性もあると。
タイチ ありえるんじゃねーか? そのために俺はアイツがいつ戻ってきてもいいように毎日、アイアンフィンガーを持ち歩いてるし、俺はアイツが引退したと思ってねーし、絶対どっかでひょっこり現れるよ。
――現れる可能性が高いのは今回の札幌かもしれないと。
タイチ そうだろうな。冬の札幌でアレをやったんだから、今回は“夏の札幌”で何かが起きるかもしれねーな(ニヤリ)。
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