元WWEスーパースターかつ、現・IWGP USヘビー級王者として『G1』初出場をはたしたジョン・モクスリー選手にロングインタビュー敢行! 狂犬が過酷な夏、各公式戦をたっぷり振り返る!
さらには、10月14日(月・祝)両国大会・IWGP USヘビー級選手権試合“ノーDQマッチ”で対戦する、チャレンジャーのジュース・ロビンソンへ宣戦布告!
※以下、インタビューの「序盤部分」をWEBで無料公開!
■アイツらは俺を倒すことで名声を手に入れたかったんだよ
――さて、モクスリー選手。初出場となった『G1 CLIMAX』、世界一過酷と言われるシリーズに参戦してみていかがでしたか?
モクスリー そうだな。正直、『G1 CLIMAX 29』は個人的にいままでのキャリアで一番大変なシリーズだった。
――キャリアの中でも一番過酷でしたか。
モクスリー そうだ。しかも、その過酷さが和らぐ瞬間は一切なかったよ。『G1』では、「今日がんばって、明日はちょっと力を抜こう」なんてことはとても出来ない。4、5週間をずっと全力で駆け抜けるんだ。
――気を抜けるような日はまったくなかったと。
モクスリー ああ。この業界では、多くの場合、ファンを感動させるようなパフォーマンスをし、シッカリ試合に勝てば、やがてはトップレスラーになれる。それで試合をした後には軽く一服したり、冷蔵庫を漁って何か食べたりしてリラックスしたいだろ? でも、『G1』ではたとえ1試合してもまだ公式戦が5、6、7試合とたっぷり残ってる。しかも、どの対戦相手も「このトップレスラーを痛めつけてやろう!」とヤル気マンマンで俺に挑んで来るんだ。
――同じブロックの全員がモクスリー選手を全力で潰しにかかって来たと。
モクスリー ああ。どの選手もこの俺をニュージャパンからも『G1』からも追い出そうとして、激しい攻撃を仕掛けてきたよ。アイツらは俺を倒すことで名声を手に入れたかったんだ。だから、気分的には『G1』期間中はずっと俺の背後に大きなターゲットを背負っていたような気分だったよ。だからこそ、ヤツらが臨戦態勢に入る前に俺から堂々と闘いを仕掛けてやったんだ。
――なるほど。やられる前にやってやったと。
モクスリー その結果はどうだ? リングを下りた時に負傷していないヤツなんていなかった。もしかしたらヤノ(矢野通)のヤローとか、あまりダメージを負っていない選手もいたかもしれないが、俺とリングで闘った後は誰しもが、「俺たちは戦場で闘っていたのか?」と錯覚するぐらいハードな試合の連続になったんだ。
■イシイは俺にとって完璧な対戦相手だった。プロレス人生の中で一番純粋な気持ちになれた瞬間だった。
―― 『G1』の試合の中で、一番印象的な試合は何ですか?
モクスリー 日本で初めてのメインイベントを闘ったのは、(9月5日)後楽園ホールでトモヒロ・イシイ(石井智宏)と闘った時だ。俺にとっては初めての後楽園ホール大会だったし、あの歴史的な会場でメインイベントを闘うということに、ある種のプレッシャーも感じたよ。
――後楽園ホールのメインはやはり格別でしたか?
モクスリー もし、あの試合で大失敗していたら、その後の『G1』の試合もうまくいかなかっただろう。初めてのメインイベントでありのままの実力を見せつけ、試合にも勝利できた。あれは、俺にとって本当に重要なことだったんだ。
――石井選手との対戦はご自身の中でも懸けていた一戦だったんですね。
モクスリー そのとおり。イシイは本当に俺にとってパーフェクトな対戦相手だったよ。そもそも俺は、自分の試合にヘンな戯言やギミック、他のヤツらの乱入なんかを持ち込まれるのが大嫌いなんだ。じゃれ合いなんて大嫌いだ! 俺はただシンプルに1vs1で闘いたいだけなんだよ。リング上では、どちらが速く闘いを仕掛けようと、いずれどっちかが倒れる。そんな場所なのに、外部からの乱入やちょっかいなんて考えたくないね。
――とにかく真正面からぶつかり合いたかったと。
モクスリー ああ。俺は“闘い”だけがしたいんだ。「テメーなんかクソくらえ、このクソヤロー!」「そっちこそクソヤローじゃねーか!」なんて言い合って二人の男が、リングのど真ん中で殴り合いを始める。ただ、それだけでいいんだよ。そして、それができる相手がイシイだった。俺たちはおたがいにとってパーフェクトな対戦相手だったんだ。俺たち2人で、とても美しいバイオレンスをファンに見せつけてやったよ(ニヤリ)。
※無料公開はここまで! 続きは有料サイトでご覧ください。
★加入するなら今! 新日本プロレス・スマートフォンサイトの詳細はコチラ!!
★月額=324円(税込み)