• 2019.10.31
  • #Media
「2016年大阪のトラウマを払拭して、すべてをひっくり返す!」打倒ジェイに向け、“元祖2冠提唱者”後藤洋央紀に直撃インタビュー!

『保険見直し本舗 Presents POWER STRUGGLE ~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2019~』11月3日(日)大阪府立体育館で、ジェイ・ホワイト選手の持つIWGPインターコンチネンタル王座に挑戦する後藤洋央紀選手に直撃インタビュー!

撮影/タイコウクニヨシ
 
■『POWER STRUGGLE ~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2019~』 
・11月3日(日・祝) 15時~ 大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)
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※チケットは全席完売となりました。
※「小中高生券」を含め当日券の発売はございません。何卒ご了承ください。
★今大会は、新日本プロレスワールドで生中継いたします。


 

■コンディションはいままでのキャリアの中で一番いいですね。LA道場っていう絆は凄く強い。


――さて、後藤選手。11月3日(日)大阪でのIWGPインターコンチネンタル選手権が目前に迫ってきましたが、コンディションはいかがですか?

後藤 コンディションはいままでのキャリアの中で一番いいですね。身体を絞って体重が軽くなった分、動きもよくなってますし、スタミナもアップしてますし、以前とは試合後の疲労度が全然違いますね(ニヤリ)。

――やはり、『G1』前にLA道場へ修行に行ったのが大きかったですか?

後藤 そうですね。あのタイミングで修行に出るということで、なにか違いを見せないといけないですし、まずは見た目で違いを見せたかったんですよ。一番最初の修行でメキシコに行った時も違いを見せたくてその時は体重を増やしたんですけど、今回は減らしましたね。

――LA道場での練習というのはいかがでしたか?

後藤 まず、ロス道場の生活がプロレスのことだけを考えられる環境だったので、朝9時に道場に行って、夕方5時までずっと道場にいるっていう毎日でした。

――まさに高校の部活みたいな感じで。

後藤 そうですね。道場で昼飯も食いますし、週に何度かは針治療の先生も来てくれるし、道場でプロレスに集中して一日を過ごせました。

――加えて、高校時代の同級生・柴田勝頼選手の存在は大きかったですか?

後藤 ええ。やっぱり、LA道場に柴田がいるってことで、より昔の学校感が増しますよね。ホントに高校の時もそうだったんですけど、朝練から始まって授業して夜練やって帰るっていう、当時のことを思い出させられましたね。

――それって不思議な感覚ですよね。

後藤 不思議な感覚でしたけど、時を経て新鮮な感じもしましたね。

――そして、LA道場での修行を経て、明らかに以前よりも身体を絞られて。

後藤 ハイ。食事も柴田選手の管理下のもと「これだけ食おう」って同じ物しか食ってなかったんですよ。

――柴田選手が食事面でも全面的にバックアップしてくれたわけですね。

後藤 もちろん、柴田選手だけじゃなくLA道場のメンバーもそうですね。みんなで一緒に車で道場へ行って帰るっていう団体行動だったので、彼らのLA道場っていう絆は凄く強いと感じました。

――そもそもLA道場への修行のキッカケというのは、4.29熊本でのジェイ選手とのシングルマッチでの敗戦だったと思いますが、あの試合は後藤選手にとってショックなものでした?

後藤 そうですね。ただ、いま考えると、あの敗戦があったからこそ、“打倒ジェイ・ホワイト”を掲げて、そこへ向かって集中できたのかもしれないです。

――ジェイ選手はCHAOSの後輩でもありましたし、悔しさっていうのは格別でしたか?

後藤 まぁ、後輩うんぬんに関しては「いまさら」って感じですけどね。オカダだって後輩ですし、やっぱり負けから始まるのがプロレスだと思っているので。ジェイ・ホワイトに負けてそこから新たに始まった感じですね。

■“同時戴冠”っていうのは昔から言ってましたよ。だから、そこにやっと時代が追いついてきたかなと(ニヤリ)


――現在、“2冠”ということを言葉にする選手が増えてきましたが、元祖2冠提唱者と言えば後藤選手だと思いますが。

後藤 かつて、2冠っていう言葉を出したかはハッキリとは覚えてないですけど、とにかくIWGPヘビーとインターコンチの“同時戴冠”っていうのは俺が昔から言ってましたよ。だから、そこにやっと時代が追いついてきたかなと(ニヤリ)。

――2012年の『NEW JAPAN CUP』でIWGPインターコンチネンタル王座を保持したまま優勝をはたし、同年の5.3福岡大会でオカダ選手の持つIWGPヘビー級王座に挑戦をされましたね。

後藤 その時は負けたんですけど、IWGPインターコンチネンタル王座を獲った当初から同時戴冠っていうのは言ってたと思うんですよ。やっぱり、「一番強いヤツは誰なんだ?」「チャンピオンベルトは一番強いヤツが巻く」「それは一人でいいんじゃないか」ってことはずっと言ってましたから。

――やはり後藤選手の中では、IWGPヘビーが最高峰という考えでよろしいですか?

後藤 いまもそれは変わってないですし、IWGPヘビーだけ俺は獲ってないですからね。オカダが「IWGPヘビーは金メダル」って言ってましたけど、俺もそうだと思いますよ。

――2015年のIWGPインターコンチネンタル王者時代、中邑真輔選手と何度も抗争を繰り広げた時期に“統一戦”という言葉を口にされていたと思いますが。

後藤 ウン。インターコンチネンタル王者って言われても、俺の中ではやっぱりまだ届いてない。一方にIWGPヘビーというベルトがあるわけで、インターコンチネンタルを巻いてチャンピオンって言われてもしっくりこないものがあったんですよね。だから、俺はIWGPヘビーに挑戦したかったし、「IWGPインターコンチネンタルを持ったまま挑戦して勝つことができれば、それが本当のチャンピオンじゃないか」っていう意味で言ってたんですよ。

――後藤選手の中では、IWGPインターコンチネンタルよりもIWGPヘビーの上だという認識があるというか。

後藤 オカダが「金メダルを持ってるのに、なんで銀メダルを狙うんだ?」って言ってましたけど、自分は金メダルを獲ってないので……。しかも、あっという間にこの歳(40歳)ですよ! 40超えてまだ獲れてない(真顔で)

――なるほど。

後藤 オカダにしてもジェイにしても、みんな若いうちからIWGPヘビーを獲ってるわけじゃないですか。ただ、IWGPヘビーを獲るだけじゃなくて、まずNEVER無差別級を獲り、インターコンチを獲り、そしてIWGPヘビーを獲るっていう段階を踏まえていくことは、誰も成し遂げてないことなので、俺だからこそ意味があることなんじゃないかなと思いますね。

――なるほど。今年に入って、まず内藤選手が2冠ということを言い始めましたが、後藤選手からすると「アレっ!?」っていうのはありましたか?

後藤 まぁ、「誰かが言い出すだろうな」とは思ってましたね。たぶん、それもインターコンチネンタルとヘビーとの差別化がシッカリとできてないから言い出したんじゃないかなと思います。ただ、俺はNEVERの差別化を成功させたと思ってるからね(ニヤリ)。

――王者としてバチバチファイトを展開することで、NEVERベルトのカラーを印象付けたというか。逆にいえば、IWGPヘビーとインターコンチはそのへんの差別化ができていないと。

後藤 ええ。俺の中では、そういう気持ちがありますね。

■(2016年2月11日大阪・オカダ戦は)凄く自信をなくした試合なんですよ……。負けた上に納得もできない試合っていうのはあれが初めてだったかもしれない。


――ちょっと聞きずらいんですが、最近、タイチ選手が後藤選手のIWGPヘビー王座への挑戦数をネタにしてましたね。何度挑戦しても獲れていないと。

後藤 まあ、それも快挙ですよ。獲れてないですけど、IWGPヘビーの挑戦が8回目っていうのは誰も成しえてないことですから。もちろん名誉なことではないですけど、挑戦している回数っていうのは俺が這い上がってきた回数でもあるので、誰にも真似できない事でもあると思ってるんです。

――なるほど。そういう意味で、今回のジェイ戦はIWGPヘビーに届かせるためのインターコンチネンタル王座戦ということでしょうか?

後藤 まあ、一発形勢逆転の大チャンスですよね。

――ジェイ選手は「おまえはいままでのキャリアでなにを成し遂げたんだ?」「今回が最後のチャンスだぞ」というような挑発もされてます。

後藤 それは言われてもしょうがないと思いますよ。でも、幾度となく「これが最後かもしれない」っていう歴史を乗り越えていまがあるので、ジェイには「おまえはそこをよくわかってない」とは言いたいですね。

――先日、棚橋弘至選手が「『最近、若い選手が先に上がれることが多い』っていうくやしさがわかってきた」とおっしゃってましたが。

後藤 そうですか。まあ、そのくやしさを力に変えてホントに腐らずやること、ホントそれだけですね。

――後藤選手から見て、いまのIWGPヘビー級王者・オカダ選手はどういう風にご覧になってますか?

後藤 ドッシリ構えてて、凄くチャンピオンらしい振る舞いだと思いますし、全然ブレてないですね。

――今回の大阪で勝利すれば、IWGPインターコンチネンタル王座を持って東京ドーム2連戦へという可能性が高いです。最終的には、オカダ選手か飯伏選手との対戦も見えてくると思いますが。

後藤 どちらになるかわかりませんけど、やっぱりドーム2連戦はタイトルマッチ2連戦になるでしょうし、ならないとダメでしょうね。俺がここでインターコンチを獲って、4日の東京ドームで誰かと防衛戦をしてそこで勝ったうえで、5日にIWGPヘビーのチャンピオンとできればっていうのが、俺の構想の一番いい形ですね。

――そして、今回のIWGPインターコンチネンタル選手権は大阪で行われますが、大阪の後藤選手と言えば2016年の“白塗り”が印象的でしたが。

後藤 ああ……。あれが最後のIWGPヘビー挑戦だったんですけど、あれは思い出したくもない最低な試合だったんですよ。俺、試合中に意識が半分飛んじゃった状態で闘って、もの凄く自信をなくした試合なんですよ……。

――ご自身のなかで相当ショックだったと。

後藤 あの試合はね……。あの試合からIWGPヘビーが遠のいてますけど、それはしょうがないぐらいの試合でしたね。

――その日の真夜中に「消えてしまいたい」というツイートもされてましたね。

後藤 ええ。ホントに消えてしまいたかったですね……。いままでどんな負けでもそこまで落ちることなかったんですけど、あの時は自分のキャリアの中でも一番落ちましたね。負けても充実感というか、負けても自分が満足できる試合をやってきたつもりなんですけど、負けた上に納得もできない試合っていうのはあれが初めてだったかもしれないですね。

■2016年のあのタイトルマッチのイヤな想いを次の大阪で払拭できる試合をして勝ちたいと思います。


――今回、シチュエーションは違いますが、同じ大阪という地でリベンジという想いはありますか?

後藤 ……あの時から大阪府立体育会館にちょっとトラウマがあるんですよ。でも、そこを乗り越えてこそ価値があるというか、いま意味のあるインターコンチネンタルのタイトルマッチを大阪府立体育会館でできるってことは、2016年の試合を払しょくするいい機会になるんじゃないかなと思いますね。

――2016年は白塗りで登場しましたが、今回もなにか秘策は考えていますか?

後藤 いや、もう今回は己の力と技術と精神力だけで臨みますよ。「俺はそういうことを目指してたのか?」「いや、違う。俺は強くなりたくてこの世界に入ったんだ」って思い出させてくれたのがLA道場なんですよ。

――あの白塗りと、LA道場というのはたしかに真逆のベクトルですよね。

後藤 ええ。だから、強さを誤魔化そうとしたああいう形って、いまの俺のなかでは必要ないですね。今回は、いまある自分を全部出したいと思います。

――よくわかりました。ただし、対戦相手が真っ向勝負をなかなかさせてくれないジェイ選手です。

後藤 そうなんですよ……。そのへんジェイが俺のスタイルをうまく壊してくるというか、そこだけは注意が必要ですね。

――『G1』では勝利をおさめましたが、スタイル的にやりにくさはありますか?

後藤 そうですね。ただし、スニーキーな動きに関しては「オッ!?」って思いますけど、そこを力でブチ破る自信もありますからね。あと、ジェイは“流す”のがうまいというか。

――あ、“流す”のがうまい。

後藤 ハイ。俺のパワーでいったものをうまく受け流して、その力を逆に利用するみたいな、そのへんのプロレスのうまさは凄く感じますね。

――先日、後藤選手の同期の田口隆祐選手にも話を伺ったら、「技をもう少し絞った方がいいんじゃないか」というご意見をおっしゃってましたね。

後藤 えっ!? 田口が?アドバイスありがとう。でも無理して使ってる訳ではないし、技が多いといろんな状況に対応ができる、持ってる武器は多い方が俺は有利だと思っています。そんな事より田口も俺と同じで40歳、健康のためにも肉体改造して、ジュニアの枠を超えて彼も2冠に名乗り出るのを待ってますよ(笑)。

――最近では、牛殺し式のGTRも披露されましたね。

後藤 あれは牛殺しと見せかけてのGTRっていうフェイントですね。あれでジョン・モクスリーにも勝ってますから(ニヤリ)。ホント、あれはいいフェイントになるんですよ。もう一つ、フェイントじゃなく直接いっちゃう技も完成してます。あの技はGTWと名付けました。意味って?それはもちろん!ご想像にお任せします。

――では最後に、大阪決戦に向けて意気込みをお願いします。

後藤 先ほども言いましたけど、2016年のあのタイトルマッチのイヤな想いを次の大阪で払拭できる試合をして勝ちたいと思います。俺は自分のなかで限界を決めてないし、「まだまだやれる!」って自分を信じてますから。今度の大阪で、GTWとGTRですべてをひっくり返しますよ!

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