いよいよ引退が近づいてきた“世界の獣神”こと、獣神サンダー・ライガー選手にゆかりの深い選手たちとカウントダウン対談企画!
今回はライガー選手から「チャンプ」と呼ばれる男、棚橋弘至選手が登場! 二人のプロレス観から、対世間への考え、さらに10.14両国の鈴木みのる戦にも言及!
撮影/タイコウクニヨシ
スマホサイト会員の方はコチラから!
※以下、インタビューの「序盤部分」をWEBで無料公開!
■ライガー「ベルトを持ってるとか持ってないとか、そんなの関係ないんですよ! 僕からすれば棚橋弘至が新日本のチャンプだもん!」
――ライガー選手のスペシャル対談企画、真壁刀義選手に続く第二弾として、今回は棚橋弘至選手にご登場いただきます。
棚橋 楽しみにしてました。今日はよろしくお願いします!
ライガー こちらこそッ!
――さっそくなんですが、おふたりは普段、お互いをどのように呼び合ってるんでしょうか?
ライガー えっ! 僕は棚橋選手のことは“たなっちょ”ですね。
棚橋 僕は“ライガーさん”です。
――ライガー選手は「プロレスの理想の王者像は棚橋弘至」ということで、“チャンプ”と呼ばれることもあるんだとか?
棚橋 そうですね、ありがたいことに。ただ、ベルトがあるときはいいんですけど……(苦笑)。
――ないときもあると(笑)。
ライガー いやもう、ベルトを持ってるとか持ってないとか、そんなの関係ないんですよ! 僕からすれば棚橋弘至が新日本のチャンプだもん!
棚橋 ありがたいですね(ニッコリ)。
ライガー だって、いろんなところで棚橋選手が新日本プロレスを変えてきたっていうのは、紛れもない事実だから。たとえば「愛してま~す!」にしろ、最初は昔からの新日本のファンや先輩レスラーたちからは不評で、僕だって「リングで何言ってんだ?」って思ったたし。
――あ、ライガーさんも違和感があった、と。
ライガー ええ。でも、いまやアレがないと大会が締まらないんだもん。ほかのレスラーも一緒にリングでやることもあるし。「古い新日本を変えたのは誰?」ってなったら、それは棚橋選手であり、自分を信じ続けた結果なんですよ。
――ライガー選手にここまで言われていかがですか?
棚橋 メチャクチャうれしいです(笑)。新日本が「愛してま~す!」とかマイクアピールがなくても、興行として成り立ってた時代もあったんですけど、お客さんにまた来ていただきたいとか、感謝の気持ちを伝えたいっていうのを考えたときに、自然とマイクを持つようになって。まあ、マイクアピールが恒例になったことで、他のレスラーが苦しむようにもなってしまったんですけど(苦笑)。
――たしかにそうですね(笑)。
棚橋 ただ、いまはもう、オカダ(・カズチカ)や内藤(哲也)とか、棚橋以外でもマイクでシッカリ締まるようになったのはいいことなのかなって思いますね。
――そういう新日本の変遷を、ライガー選手は間近で見てきたわけですよね。
ライガー ウン。ただ、これは新日本が変わったんじゃなくて、棚橋選手が変えてきた。そこが大きなことですよ。これはアントニオ猪木さんがよく言われてたんですけど、“環状8号線の理論”っていうのがあって。
――一環状6号線の中の人々を熱心なプロレスファンとすると、一番外を囲む環状8号線のプロレス無関心層をいかに引き寄せるかという理論ですね。
ライガー 8号線の人たちに、どうプロレスに興味を持ってもらうか。猪木さんは常々そう言われていたのに、いつの間にか僕たちプロレスラーが、中ばかりを注目するようになって、その門を閉ざしていたというか。それを開けたのが棚橋選手ですから。
――棚橋選手こそ、新たな時代への開拓者だった、と。
ライガー 僕らにすれば、最初は違和感はありましたよ。でも、開けたイコール、猪木さんの言われた環状8号線の理論につながるわけで。そして、棚橋選手は自分の力で周りみんなを認めさせたっていうことですよ。
――たしかに棚橋選手は“対世間”を強く意識されているイメージというか。
棚橋 僕も環状8号線の理論は知ってますし、いかにプロレスに興味を持ってもらうかが、本当に大きなテーマというか。でも、ライガー選手は門を閉ざしてたっておっしゃいますけど、昔からよくテレビのバラエティ番組に出られてましたよね。ずいぶん前にウッチャンナンチャンの番組で“はっぱ隊”っていうのがあったんですけど。
ライガー ああ、あったなあ(笑)。
――『笑う犬の冒険』(フジテレビ系列)のコントですね。股間に葉っぱ一枚という姿で、独特のダンスをするという(笑)。
棚橋 それにライガーさんが出て、しっかり笑いを取ってるわけですよ(笑)。当時、僕はプロレスファンとして観てたわけですけど、プロレスファンからするとプロレスラーが大会中継以外の番組に出てくると、メチャクチャうれしいんですよね。プロレスファンも楽しませて、さらに一般の方にも「こういうプロレスラーがいるんだ」って思ってもらうことが重要というか。
――認知度を高める作業ですね。
棚橋 ちょっと前に『週刊プレイボーイ』で猪木さんと対談をさせていただく機会があって、そのときに「昔、プロレスはゴールデンタイムで放送されてた。そのときに俺たちがつかんだパイを団体同士で取り合ってんなよ」というようなことを言われていたんですけど、「僕が新しいパイを持ってきます!」とキッパリ言わせていただきました(ニヤリ)。
■棚橋「(両国の試合は)感極まりました。ライガー選手が先輩で、そこに鈴木選手が入門してきた当時の道場の情景や、二人の関係性が見えてきたというか」
――さて、10.14両国でライガー選手と鈴木みのる選手のスペシャルシングルマッチが行なわれ、棚橋選手はリングサイドで特別解説を務められましたが、試合後には涙されてましたね。
棚橋 ハイ。感極まりました。最後の鈴木選手がズルいですよね、アレは。フフフ。
ライガー あれ、僕は大の字だったから知らなかったんだよね。
――そうだったんですか? 鈴木選手がイスを振りかぶって、一撃を見舞うかと思いきやそれを投げ捨て、ライガー選手に座礼をして。
ライガー そのイスを振りかぶったのまでは見えたんですよ。
※無料公開はここまで! 続きは有料サイトでご覧ください。
★加入するなら今! 新日本プロレス・スマートフォンサイトの詳細はコチラ!!
★月額=324円(税込み)