• 2020.1.28
  • #Media
【無料公開!】「俺とオスプレイがしていることは、全然違うように見えてじつはどこかで繋がってる」2.2札幌で激突! ザック・セイバーJr.にインタビュー!!

1.5東京ドーム大会では、ブリティッシュヘビー級王座戦でSANADAを返り討ち。2.2札幌大会では、ウィル・オスプレイの挑戦を受けるザック・セイバーJr.。

オスプレイ戦はもちろん、本国・イギリスのプロレスに懸ける想い、「ストロングスタイルは死んだ」発言の真相にも言及!

撮影/中原義史

■『釣り★スタ Presents THE NEW BEGINNING in SAPPORO』~雪の札幌2連戦~
・2月1日(土)18時~北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる
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※「アリーナ席」「アリーナスタンドB」は残りわずかとなりました。なお、「アリーナ席」は1月27日現在「らいがーぼむプレイガイド」にて販売中です。

・2月2日(日)15時~北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる
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■イギリスのプロレスが東京ドームで行われたこと、それは頂点じゃない。ここからイギリスのプロレスの成長が始まるんだ。


――さて、ザック選手。1.5東京ドーム大会での勝利(対SANADAのブリティッシュヘビー級選手権試合)おめでとうございます。

ザック サンキュー。

――東京ドームでブリティッシュヘビー級選手権が行われたのは、今年で2回目ですね。昨年の『WRESTLE KINGDOM 13』では石井智宏選手からベルトを奪い、今年はSANADA選手を倒して王座を防衛しました。東京ドームという大規模な大会で、この王座を防衛できたことに誇りを持っていますか?

ザック フフフ。俺の大切な人が俺にこう言ったんだ。「後ろに一歩下がって、自分がどれだけ成長したか、いま自分が何を代表しているのか知るべきだよ?」とね。自分が成し遂げたことを何も考えず、ただ流れに乗るのは簡単だけど、自分がやってきたことを立ち止まって反芻するのも大切なことだよな?

――その言葉が、過去を振り返るきっかけになったと。

ザック そうだ。とくに昨年は俺にとって記念になるような一年だった。というのも、アンディ・キルダン(RPWの代表取締役)とクリス・ロバーツ(RPWのレフリー)が東京ドームのリングに立ったんだ。ちょっと夢みたいな瞬間だったね。

――ご自身の中でも心にグッとくる出来事だったんですね。

ザック まあ、そんな感じかな。クリス・ロバーツはバカなヤツで、俺はアイツのことをよく叱っているんだ。アンディはここ10年以上ずっと一緒に働いてきた仲間だ。彼らと東京ドームのリングに立って観客を見るのはなんだか奇妙な感じがしたね……。

――東京ドームのリングでブリティッシュヘビー級選手権試合を見るのは新鮮でした。

ザック でも、イギリスのプロレスは東京ドームでやる価値があると思う。大変な時期もあったけど、レボリューション・プロレスリングを前進させた世代の一員になれたことは俺の誇りだよ。ただ満足しているだけじゃないぜ? 東京ドームでブリティッシュヘビー級王座を勝ち取って、あそこでこのベルトを防衛した。イギリスのプロレスが東京ドームで行われたこと、それは頂点じゃない。ここからイギリスのプロレスの成長が始まるんだ。

■ベルトの防衛戦が東京ドームやMSGで行われたり、大会のメインとして行われたりしたけど、それは“この俺がいたから”できたことなんだ


――『WRESTLE KINGDOM』だけでなく、2019年はブリティッシュヘビー級王座戦の半数が新日本で行われましたね。

ザック もちろん、イギリスを中心に活動してレボリューション・プロレスリングの大会に毎回出場するようなチャンピオンの方がイギリスにとっては良いだろうね。でも俺は日本にいたいんだ。イギリスのファンはツイてないね(笑)。

――なんだか、ザック選手からチャンピオンとしての自信を感じます。

ザック フフフ。まあ、うぬぼれているわけじゃないけど、もし俺がいなかったらいままでこの王座に起こったことは起こらなかったと思う。この王座の防衛戦が東京ドームやマディソン・スクエア・ガーデンで行われたり、大会のメインイベントとして行われたりしたけど、それは“この俺がいたから”できたことなんだ(ニヤリ)。

――ザック選手がいなかったら、ここまでブリティッシュヘビー級王座は注目を浴びていないと。

ザック その通りだ。イギリスにいるレスラー諸君、このベルトが欲しかったらいつでも防衛戦を闘ってやるよ。このベルトを奪って、毎週イギリスで王座防衛戦を闘えばいい。でもその前に、まずは俺を倒してからだ。俺がこのベルトを持ってイギリスに行って俺を倒せる自信のあるヤツとなら闘ってもいいけど、もう何年もそんなことが出来る選手に会っていないんだ。日本にしか俺を倒せたレスラーはいないんだよ。

――たしかに、歴代のブリティッシュヘビー級チャンピオンには石井智宏選手、鈴木みのる選手、柴田勝頼選手がいますよね。

ザック イエス。彼らの凄いところは、イギリスに行くためにチャンピオンとして多くのことをやってのけて、さらに王座を防衛までしたところだよ。彼らなりに王座に貢献したんだ。
 
■謎のファッションセンスやアイツが仲良くしているゴロツキどもには懸念を抱かざるを得ないけど。SANADAは新日本で一番腕のいいレスラーだ


――『WRESTLE KINGDOM』から少し話を逸れますが、SANADA選手はもう一度ブリティッシュヘビー級王座を賭けて闘う相手として相応しい選手だと思いますか? 防衛戦をする場合、SANADA選手が勝つ見込みは?

ザック フフフ。『WRESTLE KINGDOM14』の前は、イギリスの次期首相になれるんじゃないか? っていうくらい誰もがSANADAを応援していたよね。

――SANADAさんが次期首相だったら凄いですけど(笑)。

ザック まあ、いまの首相よりはSANADAの方が少しはマシだろうけど。でも、そうはならなかった。イギリスのみんな、悪かったな? まだ俺からは離れられないよ。

――見事に勝利を収めたザック選手ですが、『WRESTLE KINGDOM14』まではSANADA選手の方が精神的に安定していて闘いに集中できているような印象を受けました。

ザック そうかもね。みんな、SANADAにどれだけ才能があるか、まだわかってないよね。もちろん、アイツの謎のファンションセンスやアイツが仲良くしているゴロツキどもには懸念を抱かざるを得ないけど。でもSANADA自身は、ニュージャパンで一番腕のいいレスラーだ。こと試合に関しては、アイツも俺のことを同じように思っているっていうのは嬉しいよ。

―― SANADA選手を高く評価していますね。

ザック まあね。『WRESTLE KINGDOM 14』は1年の中で一番重要な大会だ。一方で、その大会に出場できるっていうだけで浮かれる選手もいて、大会自体が芸術というよりもショーになりつつある。

――プロレスはショーじゃない、ということですか?

ザック そうだ。俺とSANADAが闘ったあの試合は20年前にやっても20年後にやっても素晴らしい試合だと思う。俺はそういう試合をしたいんだ。テクニカルレスリングで昔と今と未来を繋げたいんだよ。

――ブリティッシュヘビー級王座は新日本の他のベルトとは切り離されて捉えられている印象があります。IWGPヘビー級選手権試合とは何か違うスタイルの試合だったというか。

ザック むしろ“そうであってほしい”と思うね。ブリティッシュヘビー級王座は、イギリスのプロレスと俺のプロレス像を象徴するベルトであってほしい。自分のファイティングスタイルをレベルアップさせて、このベルトの地位を格上げさせたいんだ。

■オスプレイはとんでもないバカ野郎。だけど、クラシカルなイギリスのプロレスをアイツなりに消化して、新しい表現にしているんだ。


――そのベルトの防衛戦が2月2日(日)の北海きたえーる大会で開催されます。挑戦者は同じイギリス人のウィル・オスプレイ選手です。

ザック そうだね。

――今回は新日本で史上初めてイギリス人同士がブリティッシュヘビー級王座を賭けて闘います。この試合に対してイギリス人としての誇りを持っていますか? それとも意識は普段の試合と変わりませんか?

ザック もちろん、イギリス人としての誇りを持って今回の試合に臨もうと思っているよ。日本に来て、今年で通算10年になるかな? 俺のプロレスは日本のプロレスから影響を受けているから、日本はとても大切な場所だ。でも根本的には、俺は“イギリス人レスラー”なんだ。そういう意味では、オスプレイと一緒に闘うことや小さな歴史を作っていくことは重要なことだけど、こんなちっぽけなことじゃ俺は満足しないんだよ。

――なるほど。

ザック 俺は、ブリティッシュヘビー級王座が10年後どうなっているのか、そして俺自身も10年後ブリティッシュヘビー級王座を持って何をしているのかを考えているんだ。

――プロレスラーとしてのオスプレイ選手について何か思うことはありますか?

ザック オスプレイはとんでもないバカ野郎だし、会話をしていても「世界一頭の悪いヤツだな」って思う。けど、アイツはバカみたいに才能があるよな? オスプレイは、クラシカルなイギリスのプロレスをアイツなりに消化して、新しい表現にしているんだ。

――オスプレイ選手がイギリスのプロレスを変えているということでしょうか?

ザック ああ、もちろんオスプレイだけじゃなく俺もイギリスのプロレスを進化させようとしているよ。俺とアイツはやり方こそは違うけど、見据えている方向は同じなんだ。いま俺とオスプレイがしていることは一見、全然違うように見えるかもしれないけど、じつはどこかで繋がっているんだよ。

――なるほど。オスプレイ選手とザック選手のプロレスには共通点があるんですね。

ザック その通りだ。アイツも“テクニカルレスラー”だ。周りからはそう思われていないみたいだけど。あいつは変人だし、やりたいことは何でもできるヤツだ。でも、今回の試合(2月2日札幌大会)では現代風のイギリスのプロレスを新日本のリングで皆に見せられると思う。それを新日本のリングで表現できるってことが重要なんだ。

■オスプレイは俺が受けてきた修業は受けていないのに、同じようにプロレスラーとして成功している。すごいことだよ


――ザック選手はイギリスのプロレス暗黒時代から脱する時期にデビューしたイギリスのプロレスの担い手でもあります。ザック選手とオスプレイ選手は二人ともイギリスのプロレスを新たな高みへと導きました。イギリスのプロレスでのザック・セイバーJr. vs ウィル・オスプレイは新日本における棚橋弘至vsオカダ・カズチカのような試合だと思います。

ザック フフフ。その例えは嬉しいね。ただ、むしろオカダとタナハシを俺とオスプレイに例えた方がいいとは思うけど(笑)。いまイギリスのプロレスを観に来ている人たちは誰も俺がプロレスを始めた頃の状況がどれだけ酷かったか想像できないだろうな? しかもあの頃より10年前はもっと酷かったよ。1980年代にプロレスがテレビで放送されなくなってから、イギリスのプロレス界はすごく大変な時期を過ごしたんだ。

――その中でもイギリスのプロレスに影響を与えたのがザック選手とオスプレイ選手だったんですね。

ザック マーティ・スカルもイギリスのプロレスが復興する時にすごく影響を与えたレスラーだけど、新日本ファンの間ではオスプレイと俺の活躍が一番有名なのかな? ウィルがデビューし始めた頃、古い保守派のレスラーたちからボロクソに言われていたけど、アイツは彼らを超えたんだ。よくやったと思う。ホントはアイツのことなんか褒めたくないけどね(笑)。

――ご自身のファイティングスタイルに関してはどう思いますか?

ザック 関節技の基礎と一緒に伝統的なイギリスのプロレスを教えてくれる場所(NWA UK Hammerlockの故アンドレ・ベイカーの下)で修業ができたのは幸運なことだし、とても誇りに思っている。あれからいろんなところでプロレスをして、そこで身につけた基礎を発展させていったんだ。あそこで学んだ技は何らかの形でいまも使っているよ。でも、オスプレイは俺が受けてきた修業は受けていないのに同じようにプロレスラーとして成功している。すごいことだよ。

――全く異なるスタイルで闘っているザック選手から見てもオスプレイ選手は高く評価できるレスラーということですね。
 
ザック プロレスは音楽のジャンルみたいなもので、俺はテクニカルレスリングが好きで俺のファイティングスタイルはそれだけど、だからといってオスプレイのスタイルが間違っているとは思っていない。GIF動画だけを観てオスプレイを評価したり、彼のとてつもない才能を認められないなんて考えが甘いよ。

――それほどにオスプレイ選手にはレスラーとしての才能があると。

ザック とはいっても結局のところ、リングの上ではアイツは俺に指一本触れられないけどね。アイツはプロレスに対する哲学を持っていないし、俺のプロレスをシッカリと理解していないんだ。札幌では、どっちのプロレスがいいのか競い合うことになる。札幌大会に来るファンや新日本プロレスワールドで観戦するファンは「どっちのプロレスが進化したイギリスのプロレスと呼ぶに相応しいのか?」それを知ることになるだろうね。

■そういえば、タイチがアイアンフィンガーでオカダを殴ったのには笑ったね!


――同じ鈴木軍の一員であるタイチ選手は札幌大会のメインイベントでオカダ選手と闘いますね。

ザック メインイベントこそタイチが闘うべき試合だ! そう思うけど、タイチとオカダのメインイベントの前に自分の試合があるからって彼らを妬んだりしないよ。ただ、それでもセミファイナルでブリティッシュヘビー級選手権試合をするっていうことは納得がいかないね。

――そこは納得がいってませんか。

ザック ああ、いつだって、ブリティッシュヘビー級のタイトルマッチはメインイベントで防衛戦を行われるべきなんだ。そうなることが俺のゴールだ。

――タイチ vs.オカダの試合に対するザック選手の見解を教えてください。彼らは、2008年のオカダ選手のデビュー以来一度も闘っていません。
 
ザック あの2人がいままであまり接触することがなかったっていうのは珍しいよな。そういえば、タイチがアイアンフィンガーでオカダを殴ったのには笑ったね! あのタイチの新しい袋(アイアンフィンガー入れ)を見たか? 前の青いやつはちょっと派手だったもんな。

――新しい袋の方がカッコよくて良いと。

ザック フフフ。別にイイヅカの悪口を言っているつもりはないんだ! 彼にはあれがパーフェクトだったしね! ただ、タイチの持っている才能は計り知れないよ。彼は面白いし、楽しいことが好きなんだ。でも、『G1』や去年の数々の試合でタイチは「自分が何ができるか」をシッカリと周りに見せつけられたと思う。だから、彼の地元で史上最強のレスラーと闘うタイチの姿を見るのが自分も楽しみだよ。きっとタイチの新しい一面を見れるんじゃないかな。

■モクスリー戦で、みんなスズキの凄さを知るだろう。彼は50歳を超えている。でも、彼以上に周りに刺激を与えてくれる人間はいない


――タイチ選手以外にも、鈴木軍のリーダーである鈴木みのる選手がジョン・モクスリー選手と闘います。そのことに関して鈴木軍のメンバーとして何か思うことは?

ザック 鈴木vs.モクスリーの試合を最初から最後まで楽しむつもりさ。彼らは、おたがいをズタズタにし合うと思う。もしもモクスリーみたいなヤツがニュージャパンに来たら、そういう試合が見たいよね。あの試合で、みんなスズキの凄さを知るよ。彼は50歳を超えている。でも、彼以上に周りに刺激を与えてくれる人間はいないだろうね。

――ザック選手にとって鈴木選手はすごく影響を与えたレスラーなんですね。

ザック そういうこと。俺はいま32歳で2004年にプロレスを始めて以来、今年で16年目になる。60歳になっても70歳になってもプロレスを続けていたいね。50歳を超えてもなお、あのレベルのプロレスができるスズキを見ていると、すごくヤル気が出てくるよ。

――ザック選手が鈴木軍の一員となったのは2017年ですよね。関節技の基礎を習得しつつも周りとは異なるビジョンをプロレスに対して持っているザック選手は、鈴木軍と相性がよさそうですね。

ザック あそこにいると本当に居心地が良いんだ。ハンマーロックで修業していた時みたいな気分になるんだよ。あの時、俺はまだ14歳で、冷酷なスキンヘッドなヤツらと一緒にいたんだ。あいつらはすごく腕のいいヤツらなんだけど、それと同時に危なくて意地悪でルールを捻じ曲げるようなこともする。でも、ユーモアのセンスもあるんだ。そういう環境で俺は育ってきたし、いまの鈴木軍も似たようなもんだ。誰もが危険で、みんなそれぞれの分野で才能があるんだ。

――鈴木軍にいることで得た一番大きなことはなんですか?

ザック 俺はファンのヤツらを軽蔑しているけど、どうやら彼らは俺のことをお気に入りのレスラーとして見ているみたいだね。間違った認識だけど、そのおかげで自分のバカさを受け入れられるようになったよ。ただ、鈴木軍のメンバーになってからは自分の意見をガマンせずに言えるようになったんだ。それって凄くスッキリするよ。とくにいまのイギリスの政治を見ているとね。

――鈴木軍のおかげでありのままの自分を表現できようになったんですね。

ザック そうだね。鈴木軍にいて後悔したことは一度もないよ。本物の意地悪で嫌なヤツらに囲まれている環境が俺にとってはあたりまえのことなんだ。

■「ストロングスタイルは死んだ」と言った時、「もしかしたら本当に死んでいるかもしれないけど、いまは俺がいる」と言いたかったんだ。


――2018年、『NEW JAPAN CUP』に優勝した後、オカダ・カズチカ選手のIWGPヘビー級王座に挑戦する際「ストロングスタイルは死んだ。お前にとってストロングスタイルって何だ」と言っていましたね。

ザック ハハハハ! もしかしたら気付いた人もいるかもしれないけど、俺ってたまにみんなをボロクソに言う時があるんだ。誰に対しても例外ないほどね。もちろんストロングスタイルに対しても、だ。さっきも言ったけど、音楽のジャンルみたいなもので、たくさんの人がストロングスタイルという言葉にこだわってるだろ?

――あの言葉はオカダ選手だけでなく、ファンやいろんな人に対する問いかけだったんですね。

ザック そうだ。俺は、ストロングスタイルを「どの格闘技よりもプロレスが一番強い」っていう意味だと解釈している。そもそもイノキ(アントニオ猪木、新日本プロレスの創設者)がそういう意味でストロングスタイルと言ったんだと思っているんだ。

――なるほど。それでオカダ選手にとってのストロングスタイルは何か聞いた訳ですか。

ザック その通り。いま、俺にとって一番のストロングスタイルは最小限の動きで大きなことを成し遂げることだ。俺が影響を受けたレスラーたち、ジョニー・キッドとスティーブ・グレイは歳が60代になったいまでも1時間の試合ができるんだ。スマートに、情熱を持ってプロレスをする。これが、俺のしようとしていることだ。

――「スマートに」ですか。

ザック そうだ。いまのプロレスはどんどん危険度が増していっている。いつでも負ける可能性があるし、いつでも負傷する可能性もあるから、プロレスは基本的に危険が伴うスポーツだ。でも、誰かに何かをするために自分を傷つけるなんていう行為は、俺はバカバカしいと思うね。

――いまのプロレスはザック選手の考えるストロングスタイルを表現していないから「ストロングスタイルは死んだ」と。

ザック あの言葉を言った時、「もしかしたら本当に死んでいるかもしれないけど、いまは俺がいる」ということを言いたかったんだ。俺自身は、新日本の道場で修業したことはないけど、ストロングスタイルや新日本の伝統や美学をこの会社にいる他の誰よりも表現していると思う。俺はそれを自分の力でやったんだ。それは誰よりも情熱があったからできたことだと思う。

――2020年はブリティッシュヘビー級王座を保持してチャンピオンとして闘っていくと思いますが、ザック選手にとって一番大切なことはなんでしょうか?IWGPの王座は2の次ですか?

ザック ノー。たしかにここ数年はブリティッシュヘビー級チャンピオンを代表するようなレスラーとして闘うことを目標にしていたけど、そればかりに気持ちが囚われていたんだ。

――今年は前年とは意識が変わりましたか?

ザック 今年からは、IWGPヘビー級王座を勝ち取ることが俺の目標だ。インターコンチネンタル王座はどうでもいい。ゴミ箱に捨てたっていい。、むしろ、NEVER無差別級王座の方がまだインターコンチネンタルよりも楽しそうだし、少なくとも何かを象徴していると思う。とはいえ、何よりもIWGPヘビー級のベルトの方がめちゃくちゃ欲しいけどね。

――ブリティッシュヘビー級王座よりもIWGP王座の方に意識を向けていこうと。

ザック でも、ブリティッシュヘビー級王座を失いたいなんていう気持ちもこれっぽちもない。以前、「ハイゲイト墓地でカール・マルクス(哲学者)の横に埋められたい」って言ったけど、いまでもその思いは変わらないよ。

――マルクスに並ぶぐらい自分は偉大なレスラーだということですね。

ザック だから、俺はこれからもブリティッシュヘビー級ベルトを腰に巻いて新たに歴史を作っていくつもりだ。

――たとえば、来年の『WRESTLE KINGDOM 15』の後に今回のようなインタビューをもう一度やるとしたら、その時はどんな自分になっていたいですか?

ザック IWGPヘビー級のチャンピオンになっているか、来年の『WRESTLE KINGDOM』でIWGPヘビーに挑戦していたいな。理想はもちろんチャンピオンになっていることだけど、何らかの理由でなれていなかったら東京ドームで挑戦したい。そもそもこの俺が『NEW JAPAN CUP』や『G1 CLIMAX』で自身が優勝しないなんてことは考えられない。今年は、どちらかで優勝してIWGPヘビー級王座に挑戦するだろう。

――なるほど。

ザック でもその前に、まずはあのバカなオスプレイを札幌で片付けてからプランを練ろうと思う。まあ、俺のプランをおまえらに言う必要なんかないけどね!(ニヤリ)。

■『釣り★スタ Presents Road to THE NEW BEGINNING』
・1月29日(水)19時~青森・新青森県総合運動公園マエダアリーナ・サブアリーナ

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■『釣り★スタ Presents THE NEW BEGINNING in SAPPORO』~雪の札幌2連戦~
・2月1日(土)18時~北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる
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・2月2日(日)15時~北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる

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■『釣り★スタ Presents Road to THE NEW BEGINNING』
・2月4日(火)18時30分~東京・後楽園ホール
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・2月5日(水)18時30分~東京・後楽園ホール
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・2月6日(木)18時30分~東京・後楽園ホール
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■『釣り★スタ Presents THE NEW BEGINNING in OSAKA』
・2月9日(日)16時~大阪・大阪城ホール
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※「ロイヤルシート」「1階アリーナ」「1階ひな壇」は完売となりました。
※「2階特別席」は残りわずかとなりました。なお、1月16日(木)以降に販売する「2階特別席」「2階指定席」については、入場ゲートが一部見づらい場合もございます。(リングは問題なくご覧いただけます)
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