新日本プロレスで働くスタッフにインタビューシリーズ第2弾! 今回は、2015年から、新日本プロレスで活躍する阿部誠リングアナに直撃!
なぜリングアナになったのか? デビュー~新日本プロレスに入るまで、さらに新日本プロレスでのお仕事、その詳細までを伺うロングインタビュー、まずは前編をお届け!
※以下、インタビューの「前半部分」をWEBで無料公開!
■EVIL選手に関しては“二次被害”で、私が吹っ飛んでるかたちだと思うんですけど、最近は毎回わざわざコッチを巻き込むようにするのかが理解できなくて……。
――今回は、阿部さんがリングアナになられた経緯、新日本プロレス入社から、裏方としてのお仕事などを中心に、いろいろとお聞きしたいと思います。
阿部 ハイ。よろしくお願いします!
――その前にまず近頃、ファンや関係者も心配させているEVIL選手との“例の件”について伺えればと思うんですけど。
阿部 ああ、わかりました(苦笑)。
――最近、EVIL選手が試合中に対戦相手を本部席近くの鉄柵に思い切り叩きつけて、その反動で阿部さんが転倒するという、ヒヤリとするシーンがおなじみになってしまって。
阿部 ええ。なっちゃいましたね。
――そのきっかけとなったのは昨年の10.25幕張大会でしたか。EVIL&高橋裕二郎vs内藤哲也&SANADA戦で敗北を喫したEVIL選手が、試合後になぜかバックステージで「今日の試合は全部、阿部のせいだ! 調子狂わせやがって」と怒りを爆発させて。
阿部 いやー、もうそれに関しては完全な言いがかりですよね! 自分たちが負けただけなのに、なぜか矛先をこっちに向けられてしまって。
――あの試合で、EVIL選手に阿部さんが何かしたわけではないですよね?
阿部 それがまったく心当たりがなくて。これはTwitterにも書きましたけど、あのEVIL選手の試合後のコメントを見たときに、「内藤選手とSANADA選手は正々堂々と戦って、あなたたちに勝ってるんですよ。それなのになぜ、負けたのが私のせいなんですか?」としか思わなかったです。
――たとえばコール時や何かに、EVIL選手が何か気に障るようなことがあったとか?
阿部 いやー、何もないと思うんですけどね(首をかしげて)。EVIL選手としては第一に対戦相手を痛めつけるために鉄柵に投げつけて、その“二次被害”で、私が吹っ飛んでるかたちだと思うんですけど、最近はなぜ毎回わざわざコッチを巻き込むようにするのかが本当に理解できなくて……。
――最近では、どんどんエスカレートして、あの行為を2度繰り返したり、阿部さんも後方に一回転するくらいの勢いになってますけど。最初の被害はどのような感じだったのでしょうか?
阿部 最初は幕張メッセだったんですけど、あの会場って下がコンクリートで硬いんですよ。転がった瞬間、背中を打って「ウッ……!!」ってなりました。突然だったので、受身なんか取れるわけもなく、ただ吹っ飛んだだけなんで。
――いまや周囲のスタッフやファンの方からも、阿部さんの被害を心配する声が聞こえています。
阿部 まあ、なんとか大丈夫です。今年の1.5東京ドーム(SANADAvsEVIL戦)でも派手にやられましたけど、一週間くらいで日常生活に支障はなくなりましたし。
――えっ! ということは、一週間は支障があったわけですか。
阿部 もちろん、やられた瞬間から痛いは痛いんですけど、コッチもある種の興奮状態なんで、まだそこまでじゃないんですよ。問題はその翌朝で、寝て起きて「アレッ!? 肩が痛いぞ? 首も痛いぞ!? あ、そうか……」っていう(苦笑)。
■場外戦に突入すると、毎回「アッ、来る! 来る!」っていうのはわかってるんですけど、身体が動かなくなるんですよ。
――阿部さんはEVIL選手以外にも過去、バッドラック・ファレ選手にもコール時に襲われてましたよね、尾崎リングアナとともに。
阿部 ええ。ある時期から蹴られたり、投げ飛ばされたりしてましたね……。アレもアレでかなりキツかったです。なんと言っても、ファレ選手はあの巨体ですし、凄まじいパワーでやられるんで。アレもなんでリングアナが標的になったのか、いまだにわからないんですけど。
――どうやら一説によると、尾崎リングアナがファレ選手のことを……。
阿部 はいはい。『東スポ』の岡本記者が言ってた仮説なんですが、「尾崎さんがファレ選手のことを、間違えて『タマ・トンガ~!!』ってコールしちゃったのが原因なのでは?」という話ですね。ただ、そうだとしてもそれを確かめようもないですし(苦笑)。
――ただ、このファレ選手対策として、そのうち阿部さんも逃げる術を身につけたというか。
阿部 ハイ。「バッドラック・ファレ~!」とコールしたと同時にすばやくリングを下りるようになって(笑)。
――ただ、ファレ選手と違って、今回のEVIL選手の場合、ちょっと逃げようがない感じですか?
阿部 そうですね。場外戦に突入すると、毎回「アッ、来る! 来る!」っていうのはわかってるんですけど、身体が動かなくなるんですよ。交通事故がそんな感じだと思うんですけど、車が迫ってきて「逃げなきゃ!」と思ってもどうにも間に合わないという。
――もし逃げるにしろ、阿部さんの仕事場である本部席から離れることに抵抗もあるのでは?
阿部 たしかに本部席はゴングだけじゃなく、ベルトとかいろいろなものが置いてありますから。それを守るために抱えたりしているうちに、ドーンと吹っ飛ばされちゃうというか。ただ、そういう部分も含めて、最近のEVIL選手は「楽しんでるんじゃないか?」って思うようになってきましたね。
――レフェリーにも被害もありますけど、リングアナとしてこういう被害に遭うことは多いですか?
阿部 昔、ブルロープとか竹刀でも殴られたことはありました。「ウッ!」ってやられて、気づいたら運ばれてたこともありました。バックステージで「アレ? なんでここにいるんだ?」とか(苦笑)。プロレスのリングアナウンサーという、職業柄、しょうがないことなのかも知れないですけど。本当に、EVIL選手には今後も最大限の警戒が必要ですね。
■ブッチャーさんに「今日、初めてコールさせてもらいました!」と挨拶をしたら、すごい笑顔で「ナイスコール!」って言っていただいて
――ここから、改めて阿部さんのキャリアについて伺います。ご存知の方も多いと思いますが、最初にリングアナとしてデビューしたのは全日本プロレスですよね。
阿部 ハイ。2003年1月5日、全日本プロレスの長野運動公園総合体育館大会です。でも、最初はリングアナをやりたくなかったんですよ。
――あ、そうなんですか?
阿部 じつは人前に出るのが怖くて。20~30人とかではなく、「大勢の前に出て、自分が何かをやる」ということに自信がまったくなかったので……。
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「SANADAさんの変わった部分、不思議な部分、おかしな部分がもっと見てみたい」飯伏幸太選手インタビュー(後編)!
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