7月1日、新興団体・GLEATの本格旗揚げ戦となる『GLEAT Ver.0』東京ドームシティホール大会に、新日本プロレスのSHOが初出場。メインイベントに出場して、GLEAT所属の伊藤貴則とLIDET UWFルールで対戦した。
写真提供/週刊プロレス
SHOは、第1試合前のオープニングセレモニーにも登場。リングに上がってコールされたあと、最後にリングインした対戦相手の伊藤に視線をチラリと移した。
いよいよ迎えたメインイベント、SHOはいつも通り、テーマ曲「100% VOLTAGE」に乗って、セコンドはつけずに一人で入場、コーナーで最後に入場した伊藤を待ち構える。コールの際には、おなじみの弓を射るポーズも披露して意気込みを見せた。
LIDET UWFルール(シングルバウト)は、両者の持ち点が5、ダウンやロープエスケープで1ポイントづつ減点され、持ち点が0になった時点で敗戦となる。
今回が初めてのUWFルールとなるSHO。序盤から、緊張感のある打撃が交錯。SHOのタックルを伊藤が受け止めるが、すぐにバックを奪取し、グラウンドに移行するSHO。伊藤が上から打撃を狙うが、SHOもするりと立ち上がって再び打撃の攻防に。
このあともグラウンド、打撃の攻防、スタンドポジションに移行し、互角の攻防の時間が続いていく。
5分経過。SHOが、腕をとって寝技の態勢からアームロックに移行、腕ひしぎ逆十字を決めると、伊藤はすぐにロープエスケープで残り4ポイント。ここから伊藤がローキックを連射、さらにバックを奪うがこれはSHOが瞬時にアームロックで切り返して、伊藤は再びロープエスケープで残り3ポイントに。
伊藤は打撃をラッシュするが、SHOは伊藤を引き込んでグラウンドでコントロール。今度はSHOが打撃で前に出るも伊藤がカウンターのヒザ攻撃! これでガクンとなったSHOに伊藤は強烈なスパインバスター。さらに思いきりのいい逆片エビ固めで、SHOをロープエスケープに追い込む(残り4ポイント)。
ここから伊藤が強引にキャプチュード炸裂! しかし、SHOは瞬時に切り返して胴締めスリーパー、腕逆十字、三角締めに移行。だが、伊藤は力でSHOを持ち上げてリングに叩きつけ、さらにジャーマンスープレックス一閃!
これでダウンをとられたSHOが残り3ポイント。両者は激しい打撃の打ち合いを見せ、バックをとったSHOがグラウンドに持ち込むが、逆に伊藤が足をロックするが決めきれずに再びスタンドへ。
ここで雄叫びを上げた伊藤は、猛烈な打撃ラッシュ! 掌底や張り手でSHOをひるませる。SHOも張り手で呼応するが、打撃の重さでは伊藤が優勢か。激しい打撃戦の中、再び伊藤が雄叫びを上げラッシュ! これでフラフラになったSHOだが、なんとか倒れるのは踏みとどまった。
SHOは強引に投げっぱなしジャーマンを見せるが、伊藤も豪快なハーフネルソンスープレックスで反撃。またもや凄まじい打撃の攻防が続く中、「来いよ、オラ!」と叫んだ伊藤がラッシュ。しかし、やや息が上がった伊藤をすかさずグラウンドに持ち込んだSHO。だが、思い直したようにここで伊藤の背中をパンと叩いて、スタンド勝負に挑む。
ここで伊藤は強烈なローキック連射から、SHOの頭部に豪快なハイキックを命中! これでSHOはダウンをとられ、残りは2ポイント。勝機と見たか、伊藤がジャンピングしながらのニーアタック、さらにヒザでラッシュ。ミドルキックを連射するが、SHOも張り手から、至近距離からのラリアット爆発!
続いて、ジャーマンスープレックスを放ち、そこから腕十字狙い、そして三角締めに移行したSHO。これがガッチリと決まり、伊藤がまたもや力で持ち上げようとするも、最後は崩れ落ちた伊藤を見たレフェリーがストップ。
一進一退の攻防の末に、最後はSHOが初のUWFルールでキッチリと勝利をもぎとった。試合後、伊藤の前に手を差し出したSHO、伊藤は迷った表情を見せながらも、最後は握手に応じた。
■SHO選手のコメント
SHO「GLEATファンのみなさん、どうも新日本のSHOです。俺がやることは、ただ一つ。相手が新日本の選手だろうが、こうして他団体の選手だろうが、俺は反対コーナーに立つ相手をどんなルールだろうが、どんな体重してようが、何人であろうが関係ねえ。倒すだけだ。俺にやれることはそれだけだ。ただ、それをやっただけだ! でも、伊藤選手……いいね。いいね! これを点で終わらせるか、それとも線に繋げるか? 伊藤、伊藤選手……、いや伊藤! おまえ次第だ!」
■伊藤選手のコメント
伊藤「くやしい。ホントにくやしいです。生涯一度の旗揚げ戦、しかもメインイベントを任されて、くやしいって言葉しか出てこない。でも、必ず。1だから。ここから始まったばかりだから。自分で“大将”って言って、勝手に責任感持ってたけど、その大将というのも、必ず周り全員に認めさせて、必ずニュージャパンにも、今日俺の試合を観て、GLEAT、LIDET UWF、こんなもんかと思った全員を、絶対に見返してやるから! 伊藤貴則、これからドンドン驀進します!」
■7月1日(木)『GLEAT Ver.1』東京ドームシティホール
[第8試合 LIDET UWF シングルバウト 30分1本勝負]
〇SHO<D2、E1>(16分17秒 レフェリーストップ)伊藤貴則 ×<D0、E2>
※三角締め
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