現地時間2月19日、IMPACT WRESTLING『NO SURRENDER』で、ジェイ・ホワイトから裏切りのブレードランナーでBULLET CLUBを追放(!?)された格好のタマ・トンガ、そしてタンガ・ロア。
今回は、『NEW JAPAN CUP』参戦前に、渦中のタマ・トンガをキャッチ、その心中を直撃した。
■『新日本プロレスSTRONG SPIRITS Presents NEW JAPAN CUP 2022』
3月13日(日) 15:00開場 16:00試合開始
兵庫・ベイコム総合体育館(尼崎市記念公園総合体育館)
★チケット情報/★対戦カード情報
※「ロイヤルシート」は残りわずかとなりました。
※当日券は13時より発売いたします。
■完全に油断してたし、ショックで何が起きたのかよく分からなかった。未だに受け止められないでいるよ。
――さてタマ選手、昨年の『WORLD TAG LEAGUE』以来の来日となりますが、久しぶりの日本はどうですか?
タマ 前回は8月に『G1』で来日してから、年末の『WORLD TAG LEAGUE』までずっと日本にいた。今回一度アメリカに帰って長期の休みをもらえたことで、しっかりコンディションを整えて再び帰ってくることができた。ただ、今は日本に来る直前に起こったことのショックがデカ過ぎて、自分でもどう受け止めたらいいのか混乱してる……。まぁでも考えても仕方のないことだが。
――『NEW JAPAN CUP』の話に移る前に、IMPACT WRESTLING『NO SURRENDER PPV』(現地時間2月19日)で起こったことを振り返った方が良さそうですね。タマ選手とロア選手はインパクト世界タッグ王座をかけて王者チームのGood Brothersに挑戦しました。あと一歩まで追い詰めたところで、驚いたことにリングに登場したジェイ・ホワイト選手がタマ選手に裏切りのブレードランナーを発射しました。
タマ あぁそうだ。
――それからしばらく時間が経っていろいろ振り返る部分があったかと思いますが、ジェイ選手からブレードランナーを食らった、あの瞬間の率直な思いをお聞かせください。
タマ オレは長い間、Good Brothers(カール・アンダーソン&ドク・ギャローズ)の背中を追いかけてた。少なくともこの2年はずっと対戦のチャンスを待ってた。そしてついに正面対決が実現となったわけだが、同じタイミングでジェイは行動を起こす絶好の機会だと睨んだわけだ。正直、オレはGood Brothersのことしか見えていなかったから、完全に油断してたし、ショックで何が起きたのかよく分からなかった。未だに受け止められないでいるよ。
――BULLET CLUB結束からオリジナルメンバーとして活動してきたタマ選手に対し、ジェイ選手は2018年にユニットに加入しました。加入当初と比べてジェイ選手の中で何が変化があったと思いますか? あの裏切りは全く予想外の出来事でしたか?
タマ 興味深い質問だな。そもそもアイツがBCに入ってきた時、オレたちはTHE ELITEと内部抗争を繰り広げていた。オレたちみんながジェイという若い才能を団体のトップに引っ張り上げようと、アイツにチームとして力を貸したんだ。当時から生意気だったアイツはBULLET CLUBのカラーにピッタリのキャラクターでもあった。でも今こうして振り返ってみると、アイツ自身何か思うところがあったんだと思う……。
■オレはまだBULLET CLUBの一員なのか? 正直全くわからない
――具体的に言いますと?
タマ アイツは自分の地位が落ちていくのを感じていたんだと思う。2、3年前と比べると今のジェイは団体のトップ戦線にも関われていない。そんな中でオレという存在がアイツにとって脅威になっていたんじゃないかと思う。去年アイツは『G1』に出場しなかった。その空いたスポットをいろんなヤツらが取りに行こうとした。オレもその一人だ。BCの代表としてチャンスを掴みにいった。で、出場しなかったことにオレが腹を立てていると聞きつけたジェイが最終的に取った行動が、あの裏切り行為ってわけだ。まあ、完全にオレが油断した状態で攻撃に移したのは、ある意味よくやったとも言えるけどな。
――ここ最近のBULLET CLUBは日本のみならず、IMPACT WRESTLINGや『NJPW STRONG』のマットでも猛威を振るっていますね。ジェイ選手は後日IMPACT WRESTLINGのコメントでタマ選手とロア選手を「BULLET CLUBから追放した」と宣言していました。
タマ そのようだな。
――この発言を聞いてタマ選手自身はどう受け止めましたか?『NEW JAPAN CUP』にはユニット無所属として参戦することになるのでしょうか?
タマ ……オレは残りのBCのメンバーの決断を待つことしかできない。そのあとで自分がどうすべきかを決める。でも今、日本で闘っているのはアイツじゃなく、オレだ。他のメンバーがジェイに対してどう思ってるのかが気がかりだ。オレの存在がBULLET CLUBの妨げになっているのか? 他のヤツらもオレを脅威に感じてるんだろうか?そこが知りたいね。オレはまだBULLET CLUBの一員なのか? 正直全くわからない。事の成り行きを見守るしかない。
――3月1日の旗揚げ記念日大会のバックステージで外道選手がファンタズモ選手、石森選手、ファレ選手に、ジェイ選手から伝言を預かったと伝え、『お前はどっち側に付くんだ? お前たちが正しい選択をしてくれることを願ってる』というコメントを残していました。”正しい選択”とは何を意味すると思いますか?タマ選手は今も他のBULLET CLUBのメンバーたちと連絡を取っていますか?
タマ いいや、オレはもうアイツらと話をしていない。何が正しい選択かだって? そうだな……オレの立場から言わせてもらうと、“オレの方”を選ぶこと。でもこればっかりはオレは何もできない。
■EVILは信用に値するメンバーかと聞かれたら、100パーセント、ノーだ。それはもう去年の『G1』でハッキリ証明されただろ?
――さて本題の『NEW JAPAN CUP』ですが、タマ選手はシードとして3月13日の尼崎大会で2回戦からの出場となりますね。1回戦のEVIL vs 田口で勝ち上がった方と対戦が待ち構えています。HOUSE OF TORTUREもこのBULLET CLUB抗争には深く関わっていますが、この状況でEVIL選手と向かい合うことになればどうなるでしょう?
タマ あくまでも公式戦の一つだ。オレがEVILと結託としてHOUSE OF TORTUREに入るのを期待してるファンもいるだろうけど、EVILにはEVILなりの目的があって、オレとは方向性が違う。EVILは信用に値するメンバーかと聞かれたら、100パーセント、ノーだ。それはもう去年の『G1』でハッキリ証明されただろ? 信用できないヤツとは組めない。オレにとってEVILは倒さないといけない相手の一人だ。
――過去、『NEW JAPAN CUP』覇者は、IWGP世界ヘビー級のベルトに挑戦権利を得ています。現IWGP世界ヘビー級王者は、タマ選手が去年の『G1』で勝っているオカダ選手です。今年優勝すれば、このBULLET CLUB内の勢力において頭一つ飛び抜け、発言力と影響力が増すと思います。ベルトを獲ることでジェイ選手もあなたの存在を無視できなくなるのでは?
タマ そうに決まってんだろ? BCの歴史にとって非常に大事なターニングポイントに今オレたちはいる。でも、肝心のジェイ・ホワイトはどこなんだ? 『G1』に続き『NEW JAPAN CUP』にも出ないだと? アイツが今アメリカでやってることといえば、訳わかんねえジェイ.ホワイト オープンチャレンジマッチだろ? そんなもんより一番大事なのは日本のリングで起こってることだ。アイツが出ないっていうんなら、オレがBCのリーダーとして動くしかないだろ。
――カール・アンダーソン選手と並び、バッドラック・ファレ選手もBULLET CLUBオリジナルメンバーの一人です。中でもファレ選手はBULLET CLUBのことを一番理解してるメンバーとも言えるのではないでしょうか? いまファレ選手に伝えたいことはありますか?
タマ オレたちはファミリーだ。言葉だけでなく血で繋がっている。アイツは正しい選択が何なのか考えなくても分かっているだろうし、言葉を交わす必要はない。オレたちは同時期にニュージャパンに来てずっと一緒にやってきた仲だ。ファレ、オレに言われなくてもオマエの答えは出てるだろ?
――最後にジェイ・ホワイト選手に何か言いたいことはありますか?
タマ オレはテメーを許さねえ。お前を狙ってるぞ……、ジェイ・ホワイト。
■『新日本プロレスSTRONG SPIRITS Presents NEW JAPAN CUP 2022』
3月13日(日) 15:00開場 16:00試合開始
兵庫・ベイコム総合体育館(尼崎市記念公園総合体育館)
★チケット情報/★対戦カード情報
※「ロイヤルシート」は残りわずかとなりました。
※当日券は13時より発売いたします。