3月12日、新日本プロレス事務所にて、3月14日に後楽園ホールで開幕する「NEW JAPAN CUP 2010」の直前会見が開かれ、出場選手たちがそれぞれ意気込みをコメントした——。
■井上亘
「1回戦で(ジャイアント・)バーナード選手と対戦します。厳しい闘いになると思います。リング上でどんな激しい攻撃を受けても、必ず返します。ノックアウトされるような攻撃を受けても、立ち上がって反撃します。場外で死ぬような思いをしても、必ずリングに生還してやり返してやります。その厳しい闘いの中で、必ずチャンスがあると思います。そこを逃さず、勝ちに行きます」
■棚橋弘至
「『NEW JAPAN CUP』優勝に一番近い男、棚橋弘至です。過去、2回優勝します。この『NEW JAPAN CUP』を逃すと、4月4日(後楽園ホール)、どんたく(5月3日『レスリングどんたく2010』)へ続く流れに乗り遅れてしまうんで、必ずモノにして一気にIWGP(ヘビー級)のベルトに辿り着きます。1回戦のストロングマン。ここだけ心配ですけど、突破すればあとは普通に見て棚橋が優勝です」
■中西学
「勝つとかそういうのは当たり前なんですけど、潰しに行きます。向こう(田中将斗:ZERO1)も潰しに来ると思いますんで。お互い使えるものをすべて出し合って、潰して行きたいと思います」
■永田裕志
「私自身も今年の春で42歳。最前線で試合をやって行くのも、そうそう長いことはできないでしょうし。最近はお笑いの試合とか、そういうのが連チャンで組まれて(苦笑)。やっぱり、いま最前線の闘いに自らが挑んで行かなければ、やばいんじゃないかと。ここで自らの力でもう1度機運を掴む上でも、このトーナメントを優勝しなければ。自分自身が勝負に出る上ではダメなんじゃないかと。今年を逃したら、今後なかなか出てこないと思う。自分自身、後がない思いですね、今年は。獲りに行きたいですね、500万円めざして。やっぱり、3年前に風を起こしたような、『NEW JAPAN CUP』優勝、IWGP奪取を、もう1度再現させたいなと思います」
■後藤洋央紀(2009年度優勝者)
「前年度覇者ということで、シード枠になってますけど、ハッキリ言って今の自分の立場というのは崖っぷちで、これ以上負けられないという場所にいると思います。1回戦の20日の愛知までに、自分自身、不安要素を取り除いて、ここから這い上がりたいと思います」
■マスコミとの質疑応答
–棚橋選手がストロングマン選手との対戦だけが心配と言っていましたが、その理由は?
棚橋「試合を見たこともないですし、スゲェ筋肉の写真しか情報がないので。僕は筋肉においても頂点に立ちたいので。負けるわけにはいかないというところなんですけど、あの筋肉は敵ながらやべぇなと感じてます」
–高橋裕二郎選手が「もう永田を越えた」と言い放っていましたが、永田選手はどう感じていますか?
永田「1回戦ですか? まぁ、僕にとっては非常に低いレベルの関門ですけど。海外に行って自信はつけてきたでしょうけど、それが本物の実力なのか? 本当に僕自身が越えられているかというのは、試合をすることで、見ればわかると思いますし。ある意味、背伸びして、ある意味、カラ元気なんじゃないかなと思ってますけどね。そう言ったからには、やっぱり勢いがあるわけですから。誰をも納得させる試合内容で僕を叩き潰せば、それを満天下にアピールすることができますので。『やれるものなら頑張って』ということですね」
–青義軍の活動期限が迫る中で、井上選手はどのようにトーナメントに臨みますか?
井上「青義軍入りしてから、一試合、一試合、いい意味で早くここから卒業できるように頑張ってきました。今は注目されるトーナメントですから、いつもそう思ってるんですけど、まずは目の前の一試合だと思っています」
–後藤選手は、初戦で永田選手と高橋選手のどちらと闘いたいですか?
後藤「今の俺はホントに崖っぷちなんで、誰が上がって来ても負けられないというのは変わりません。自分の予想では、やっぱり永田選手が大きな壁となって、裕二郎の前に立ちはだかるんじゃないかと思いますね」
–ZERO1との対抗戦でも闘ってきた田中選手との試合は、中西選手にとってどんなものですか?
中西「『NEW JAPAN CUP』に出てくる選手というのは、選りすぐりの選手ばかりですから。誰とやるにしても、持っているものを全部ぶつけて欲しいよ。俺もこの体全部で潰しに行くんで。トーナメントなので、リーグ戦みたいに1回負けても次があるということじゃないじゃないですか。悔いを残さないためには、あれこれ考えるよりもお互いが潰し合うのが一番いいと思いますから。(田中には)過去、負けていますけど、そういうのは度外視で。過去のデータは関係ないんで」