■DDTプロレスリング「僕たち4んじゅくで13ある試合します2011」
4月13日(水) 新宿FACE
メインイベント 60分1本勝負
6人タッグマッチ
○ディック東郷
外道
石井智宏
(19分35秒 ダイビングセントーン→片エビ固め)
×アントーニオ本多
飯伏幸太
佐々木大輔
■試合経過
かつてプロレス界を席巻したファー・イースト・コネクションが復活。石井は「これだけ残っていた」という当時のショートタイツをはいて登場。
試合はFECの奇襲でスタート。そして、中盤からは佐々木を孤立させて3人がかりでいたぶり、試合の流れを支配する。
完全に動きが停止してしまった佐々木だったが、東郷のショルダータックルを外道に誤爆させて脱出に成功。ようやくタッチを受けた飯伏は、スワンダイブミサイルキック、ドロップキック、バク宙キックで、FECの3人を蹴散らす。そして外道に、フランケンシュタイナー、その場飛びムーンサルトプレス、セカンドロープからのムーンサルトプレス、ジャーマンスープレックスホールドで追撃。
東郷対本多の場面。本多が空中胴締め落とし、マウントパンチ連射、パンチ連打、アックスボンバーで先制。だが、東郷はダイビングフィストドロップをかわし、クリップラー・クロスフェイスで逆襲。これはガッチリ極まっていたが、佐々木が辛うじてカット。
すると本多はラリアット、卍固めで反撃するが、カットに入った外道のトラースキックで逆転。外道と東郷が急所キックで飯伏組をまとめてダウンさせ、石井が本多にブレーンバスターで追い討ち。最後は東郷がダイビングセントーンで勝負を決めた。
試合後、東郷がマイクを握り、「俺が国内引退する6月30日、石井ちゃん、まだマッチメイクは決まってねぇけど、出てくんねぇかな?」と石井に問いかける。これを石井がその場で快諾した。
続いて東郷は、「6月30日、自分の国内引退、最後の自分の闘い、自分とシングルマッチしてくれませんか?」と外道に問いかける。すると外道は「東郷!俺は今でも心のどこかで、オメェは(引退を)ウソだって言ってくれるんじゃねぇかと思ってんだ。みんな思ってるぞ?(※大拍手) だけどよ、それがホントだとしたら、そして最後の試合にこの俺を選ぶと言うなら、オメェは後輩だけど俺が最も尊敬するレスラーだ(※大拍手)。間違いねぇ!ダントツでナンバー1だ、オメェは!(※大拍手) 俺で役不足でねぇなら、やろうじゃねぇか」と答え、東郷と固い握手をかわした。
■試合後コメント
東郷「自分が引退を決めたときには、もう外道さんのことが頭に浮かびました。やっぱり自分はユニバーサル(プロレス)でデビューして、ずっと外道さんや邪道さんに教わってきて、それからも2人を見ながらプロレスを勉強してきたところもあるし。10年間、外道さんとシングルマッチをしたことがなくて、引退までにはしたいとずっと思っていたので。ずっと自分の中にとどめていたんですけど、今日、リング上で外道さんに承諾していただけて、本当に感謝しています」
外道「ホントに俺、いまだに『(引退は)もったいない』と思い続けてるんだけどね。ホントに東郷とは20年以上前からまさに兄弟のように仲よかったんでね。それとホントにマジで(東郷は)俺の中では完全にベストレスラーですよ。『俺でいいのかな?』と思うけど、その前に本当は引退して欲しくないんだけど、それでも東郷が俺と『ぜひ、やりたい』って言うなら、やりますよ」
東郷「自分のレスラー人生の中で最高のものを見せたいし、自分が一番いいときに辞めるっていうプライドがあるから、一番最後は自分の中で最高の試合をして辞めたいと思います」
石井「(声をかけてくれたのは)うれしいね! 俺、WARを辞めて、フリーで一番暗闇にいたときに、東郷さんから声をかけられてファー・イーストに入って一筋の明るい未来が見えたから。『もう1回、この3人で組みたい』とはずっと言っていたんだけどね。今日、こうやって機会をもらえて、引退興行にも呼んでもらえて。これはもう恩返しをしたいと思います」