背水の陣で挑んだ、2.11大阪大会IWGPヘビー級選手権試合・オカダ・カズチカ戦に敗れ、その後も上昇の兆しを掴めずにいた“悩める荒武者”後藤洋央紀選手が、自身に気合を入れるとともに、4度目の『NEW JAPAN CUP』制覇に向けて、今回神奈川県足柄の山中にある夕日の滝にて、滝行に挑んだ。
当日(3月1日)はまだ雪も残っており、滝壺付近の気温はマイナス1度、さらに水温は2.5度と極寒の中、後藤選手は白装束姿で登場。
そして、指導員の市川邦雄氏と鷲見昴大氏とともに、不動明王の社前で祈願、気合を入れるための鳥船、身を清めるための水行をおこない、いよいよ滝行へ。
滝壺付近の岩はすべりやくす険しい道のりとなったが、後藤選手は一歩一歩踏みしめ、杖で支えながら、滝の中へ入水。
水温2.5度の中、滝に打たれた後藤選手は、「えーい!えーい!」と気合を入れ、90秒もの滝行をおこなった。
そして滝行を終え水流の外に出た後藤選手であったが、着ていた上着を脱ぎ捨てると、再び滝壺へ向かい、2度目の滝行を敢行。
2度もの滝行を終えた後藤選手から、悩みの表情は消え、一点を見つめ、「“無の境地”に入った。そして俺は変わった!」と語った。
■後藤洋央紀選手のコメント(滝行後)
——今回、滝行をやろうと思った経緯は?
後藤 そうっすねぇ、大阪負けて、このままではいけないという気持ちから一つ何かを吹っ切るために、今回滝行をやりましたけど、ほんと入った感じ辛さと、痛さと、そういうものしかなかったんですけど、途中から“無の境地”というか、そういうものに入って、なんか吹っ切れたというか。大阪終わって、ほんとに今までにないぐらい落ちて、気持ちも。いろいろ悩んで、考えて、落ちるとこまで落ちましたけど、今日ここでなにか一つ吹っ切ることができたような気がします。ほんと次の『NEW JAPAN CUP』俺の人生の中でも、岐路に立たされているシリーズになると思うし。そういうシリーズにしないといけないと思ってます。
——IWGP戦で8連敗を喫しましたが、『NEW JAPAN CUP』で再スタートという感じですか?
後藤 そうですね。まぁ大阪で負けて、本当にいろんなこと考えましたし、悩んだし、今までにないぐらい落ちましたけど、もうこれ以上落ちるところもないんで、ここまで落ちたら。「あとはもう這い上がっていくしかない」そういう気持ちで、臨みます。
—— 一回戦の相手は永田裕志選手ですが?
後藤 まぁ相手が誰だろうが、今の俺には関係なくて、とにかく一戦一戦。
——オカダ選手からCHAOS入りの誘いを受けていますが、そういう余計なことも吹っ飛ばしたいですか?
後藤 もうなにもないよ。吹っ切れてるというか、そういうことじゃないんですよね、俺の今の大事なこととね。とにかくそれはもっと先の事であって、今は一戦一戦、今の俺にできる最高のモノを出していくしかないです。
——滝行は今までやったことありますか?
後藤 ないっす。初めてです。
——かなり過酷でしたか?
後藤 いやぁ、なにも考えれないというか、そのまま滝にのまれて、倒れていきそうになるほんと限界。
——足の感覚はなくなりますか?
後藤 感覚はなくなりますね。全身の感覚がなくなります。もう体も突っ張るし。いや、でもやってよかったです。吹っ切れましたね。自分を追い込んで追い込んで、今までもやってきましたし、今回も想像以上に追い込めたし。
——最後に、『NEW JAPAN CUP』優勝者は、3つのベルトの中から1つに挑戦できますが?
後藤 獲ること云々よりも、俺のこの吹っ切れた思いを、まずそのリングで表現するっていうか、俺の人生だったりとか、俺の賭けるモノをリングで表現するってことを、今課題にしたいですよね。それはあとについてくるものが、そういうものだと思ってるんで。
——『NEW JAPAN CUP』優勝できなかったら、恥になりますか?
後藤 いや、今までの俺は恥だったっすよ、はっきり言って。でも今日俺は変わったんです。
撮影/山本正二
★後藤洋央紀選手が滝行に挑んだ動画をYouTubeで公開中!!
★対戦カードはコチラ!
※ロイヤルシート、1Fアリーナ、2F指定席B は残り僅か!
※前売券販売終了日
・「チケットぴあ」3月2日(月)17:00まで
・「イープラス」3月2日(水)18:00まで
・「ローソンチケット」3月2日(水)23:29まで