試合は序盤、矢野がすばやくコーナークッションを外そうとするも、真壁がその背中をタコ殴り。さらに矢野の「ブレイク!」に対しても、お構いなしでエルボーを叩き込み、怒りをぶつけていく。
真壁を場外に排除した王者組は、矢野が本間にシーソーフリップの要領で丸藤にスロー。しかし、その勢いを用いて本間はこけしロケット。さらに真壁も王者組を二人まとめてラリアット。勢いに乗った挑戦者組は、丸藤にこけしインパクトを炸裂。だが、これは間一髪で矢野がカット。
勢いに乗る拳王は邪道に蹴暴を叩き込むと、一気に必殺の羅喉の体勢へ。だが、邪道はうまく切り抜けるとクロスフェイス・オブ・JADO。拳王もうまくアンクルホールドに切り返すが、邪道は脚力で相手を投げ飛ばし、レフェリーに衝突させる。無法状態となったリング上で、外道が拳王に急所攻撃を敢行。そして、外道が大原の侵入を阻止しているあいだに、邪道が拳王に再びクロスフェイス・オブ・JADO。粘る挑戦者組からギブアップ勝ちをスコアし、王者組が初防衛に成功した。
■プロレスリング・ノア「GREAT VOYAGE 2016 in YOKOHAMA vol.2」
10月23日(日)17時〜横浜文化体育館
・GHCタッグ選手権試合
○丸藤&矢野(20分22秒 不知火→エビ固め)真壁&本間×
※矢野&丸藤が6度目の防衛に成功
・GHCジュニア・ヘビー級タッグ選手権試合
○邪道&外道(19分49秒 クロスフェイス・オブ・JADO)大原&拳王×
※邪道&外道が初防衛に成功
■真壁刀義&本間朋晃のコメント
真壁「ダメだな。勝たなきゃダメだな。何を言おうがよ、他団体に上がったら、ベルト獲らなきゃいけねぇんだよ。本間も頑張った。頑張ったけど、あぁクッソ。もう少しだな。もうちょいでいける。それだけだ。惜しい?何べん聞いたよ。んなことは、わかってんだよ、こちとらよ。だけどよ、チャンピオンシップは、獲らなきゃダメだ。それは、本間だけの責任じゃねぇ。この俺の責任でもあるしな。あの、矢野のクソ豚ヤローがよ、叩き殺せばよかったんだろ?オイ、あと丸藤のヤローだ。最後によ、クリーンヒットしたよ。あぁ、ダメだな。どさくさに紛れてよ、ちょっとポイントを獲ろうと思ったんだよな。優勢になるよう。ダメだな、ダメだ。昨日獲ったろ?調子こいてたな。まぁでも、これで終わりだと思うか?どう思う?」
——試合後、矢野選手、丸藤選手とも言葉を交わされていました。何かあるんじゃないかなと思います。
真壁「『油断するんじゃねぇぞ』、その一言だ。言ったろ?俺も、前回の借りを返した。また、今日も借りがある。返していくぜ。完璧に返すぜ。俺と本間で、返してやる。これは、変わらねぇぜ。俺と2人で、勲章を獲ってきた。これは、変わらねぇ。GHC?IWGP?関係ねぇ。クソ喰らえだ。俺たちがよ、ベルトひっくり返したろ?下馬評をよ。それを全部ひっくり返してやる。変わらねぇ。これは、変わらねぇ。俺の生き方は、変わらねぇ。だからよ、新日本のクソヤローたち、クソファンたち、あとノアのクソヤローども、ノアのクソファンたち、全員に宣戦布告だバカヤロー。いいぜ、俺と本間、超有名だからよ。これでよ、今現在の矢野と、あのクソ馬鹿ヤローの名前が、ほんの少しだけ、世間一般に知れ渡ったよな。美味しくなったところを、全部ひっくり返してやる。それが、G.B.Hの答えだ。わかったなコノヤロー。オメェら、油断してるとよ、若手だろうが、なんだろうが、バチコンいくからよ。油断するんじゃねぇぞ。この2日間、シングルとタッグやって、タッグこそ獲れなかったけど、言い方変えてやろうか?余裕だよ。丸藤ぐらいだろ?誰がいるんだ、あと。ノアさん、活きのいいの1人、2人いんのか?いねぇだろうなぁ。弱腰だからよ、オメェらは。いつでも来いよコノヤロー。道場マッチでもいい。こういう試合形式でも、何でもいい。いくらでもやってやるよ。オイ、油断すんじゃねぇぞ。ただ、それだけだ。俺と本間の目標はよ、この屈辱、全部返してやる。オイ、日テレさん、覚悟しとけよ。それだけだ(※本間を残し、コメントブースを去る)」
——本間選手、丸藤選手への雪辱はなりませんでしたが?
本間「オイ、丸藤!1回、終わったぐらいで、1回、俺が負けたぐらいで、終わると思うんじゃねぇぞ。絶対、ただじゃおかない。お前の尻尾、やっと掴んだんだ。俺とお前、メジャーと、どインディー、絶対絡むことないと思ったよ。でもよ、この緑のリングで絡んだしまった、この事実、絶対消させねぇから。あの時の恨み、あの時の恨み以上だ。今日負けた悔しさ、全部お前に返してやる。今回で終わりだと思うな。昨日と今日、『ノアさん、いい勉強にありました』そんなこと思うわけねぇだろ。俺と真壁、こんなもんじゃ終わらねぇから。覚悟しとけ、丸藤。でも確かに、天才でした」
■矢野通&丸藤正道のコメント
丸藤「スゲーこけしと、スゲー…ゴリラだった」
矢野「(※頭を指差しながら)ここの差だよ、ここの差」
丸藤「必要以上にきたし、必要以上に強ぇし、必要以上にヌルヌルしてるし。たまんなかったよ。たまんねぇ、こけしだ」
——真壁&本間組については?
矢野「いや、別に。久しぶりってだけで。あとはもう見ての通り。丸藤選手がヌルヌルこけしを仕留めてくれたんで」
——今後の防衛プランは?
丸藤「次?ない!」
矢野「こんなおいしいタッグチームに、食いついてくるタッグチームがいないってことがね。それもね、バカばっかなんでしょうけど」
丸藤「食いついてきた、デカいガイジンもいないし。来たら、いつでも受ける。いまのオレたちは絶対に負けない」
■邪道&外道のコメント
——初防衛、おめでとうございます。試合を振り返っていかがですか?
邪道「当たり前ぇのことしか、やってねぇんだよ!当たり前の結果だろ。これがすべてだよ。アイツら、何も言い返せねぇだろ?オイ、次誰だよ!誰も出てこねぇのか?プライドねぇのか、お前ら。ジュニアタッグっていうのによ。歴史あんだろ?オイ!何人もの、何代もの、歴代のチャンピオンがいんだろ?それに、申し訳たたないだろ?そうだろ?このGHCジュニアタッグ、プライド持ってるノアの選手、誰でもいいよ。名乗りを上げろ。いつでも、どこでも、anytime, anywhere,邪道・外道、逃げねぇからよ」
外道「オイ、大原・拳王。オイ、大原、オメェはよ、試合が始まる前から、負けてんだよコノヤロー。ア゛ッ!オメェがよ、挑戦した時からよ、わかってんだよ。オメェは、負けてんだよ。“負ける運命”なんだよコノヤロー。それは、自分で考えろ。次から、挑戦するヤツはよ、気を付けて来いよ。挑戦の仕方で、試合が変わってくるぞコノヤロー」
邪道「とにかくだ、オイ!お前ら、よぉく聞いておけ。Anytime, anywhere,いつでも、どこでもいいんだよ。邪道・外道は、待ってるぞコノヤロー」
外道「誰でもかかってこいコノヤロー」
■拳王&大原はじめのコメント
拳王「クソー!オレたちがタッグを獲り返してやるって言った!前回の(10.8)後楽園の大歓声を、オレたちが起こしてやるって言った!何言ってやがんだ、このオレのクソ野郎!クソーッ!」
大原「上手くいかない…やっと光が見えたと思ったら、まだまだオレは暗い扉の向こうを歩いてる。でもオレらは諦めない。また光を目指して歩いていきます」