11.5大阪でIWGPインターコンチネンタル王座を賭けて激突する棚橋弘至と飯伏幸太が、それぞれ真壁刀義&北村克也、ジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレーとトリオを結成して対峙。
先発は棚橋と飯伏。棚橋コールと飯伏コールが交錯する中、飯伏は棚橋をロープに押し込むとクリーンブレイク。今度は棚橋が逆に飯伏をロープに押し込み、離れ際にボディブロー。さらにショルダータックルで倒すが、飯伏はネックスプリングで立ち上がる。だが、棚橋はヒップトスからジャンピングヘッドシザースでグラウンドへ。しかし、飯伏ははねのけ、両雄が距離を取ってにらみあうと場内は拍手に包まれる。
続いて北村とフィンレーが対峙。ショルダータックル合戦で競り勝った北村、フィンレーをはブレーンバスターで抱え上げる。しかし、着地したフィンレーはジュースとダブルのドロップキック。次はジュースがスイッチし、北村にボディスラムからセントーン。
続いて飯伏が北村にエルボー。だが、北村は強烈な逆水平チョップ。すると、飯伏はハイキックで北村からダウンを奪う。タッチしたフィンレーは北村にジャンピングエルボー。そしてブレーンバスターを狙うが、逆に北村が投げ返す。
次は真壁が登場し、ジュースにパワースラム。さらにジュースとフィンレーに対し、対角線を走りながら交互に串刺しラリアット。そして、フィンレーの脳天にナックルを落とすとノーザンライトスープレックスの体勢へ。これは切り抜けられるも、真壁はラリアット。だが、フィンレーも串刺しエルボーの連発からダイビングヨーロピアンアッパーカット。
続いて飯伏が真壁にエルボー連発。しかし、真壁もラリアットでなぎ倒し、棚橋にスイッチ。棚橋は飯伏に串刺しボディプレス、さらにフライングフォアアーム。そして、ボディスラムからサンセットフリップとたたみかけていく。
しかし、飯伏もカウンターのフランケンシュタイナーで反撃。続いて打撃のコンビネーションからその場飛びムーンサルトプレスを決める。ここから両雄はエルボー合戦へ。競り勝った棚橋はロープに走るが、飯伏はカウンターのハイキック。だが、三発目を棚橋はドラゴンスクリューで切り返す。
タッチした北村は、ジュースに切り裂くような逆水平チョップ。さらに串刺しエルボー、ショルダータックル。しかし、スピアーはかわされ、逆にドロップキック、キャノンボールを食らう。一気にジュースはパルプフリクションを狙うが、棚橋がカット。すると、飯伏が棚橋にミサイルキック。
だが、間髪入れずに真壁が飯伏にラリアット。その真壁にジュース&フィンレーがダブルの攻撃を狙うが、逆にラリアットを食らう。ここで北村はジュースに豪快なスピアー。しかし、ジュースはカウント2でキックアウト。すると、北村はジャックハマーを狙うも、切り抜けたジュースはナックルパート。そして、トラースキックから変形DDTで叩きつける。
ジュースがフォールに入ると、棚橋と真壁がカットに入るが、これを飯伏とフィンレーが場外に排除してダブルのプランチャ。リング上、北村は逆水平チョップを放ち、ロープに走るが、ジュースとフィンレーがダブルのフラップジャック。そして、ジュースが身体を浴びせかけるラリアットを食らわせるが、北村はカウント3寸前ではね返し、場内は北村コールに包まれる。だが、最後はジュースがナックルからのパルプフリクションで勝利。
試合後、ジュースとフィンレーは倒れ込んでいる北村に拍手を送る。棚橋と飯伏は額を突き合わせて視殺戦を展開。
──今日は特に激しくやっていたようですが?
飯伏「そうですね。この巡業で初の東京ということで自分の気持ちも上がりましたし、何よりも東京で棚橋さんと試合したことが自分のテンションにつながったのかなと」
──棚橋選手から、オカダ選手との比較の上で「何をやっているんだ」という意見もあったんですが、それに関しては?
飯伏「何をやっているんだというか、今は自分はこうしているんだとしか言えないというか。これが今の自分の現状というか。これがダメなんだったらダメだし。でも自分の気持ちは完全に上向きです。早く試合がしたいですね。早く大阪の日になってほしい」
ジュース「大きな勝利だ! とても大きな勝利だ! フィンレーにとってもそうだし、イブシにとっても大きな勝利だ。イブシには頑張ってもらいたい。もちろんIC王座戦のことさ。その試合は、最高の男たちの一騎打ちだから、その瞬間により強い方が勝つだろうね。どっちが勝つにしても、素晴らしい結果を望むよ。とても素晴らしいレスリングマッチになるだろうね。もう一つ、ここで言いたいことがあるんだ。来月、『WORLD TAG LEAGUE』があるだろう? 去年は棚橋さんとのチームだったけど、今年は自分でパートナーを連れてこようと思ってるんだ。サプライズのパートナーをね。楽しみにしててくれよ」
フィンレー「ジュースがパートナーを連れてくるって? 面白そうだね、いいんじゃない? 俺も面白いことをやらないといけないと思うけど、今はもっと力をつけないとね。若い選手たちもどんどん育ってきてるし、俺ももっともっと力をつけていかないと。イブシとタナハシはどっちが勝つか分からない。俺は両方のファンだから、よりベターな試合になってほしいし、実際なるだろう。楽しみだよ。とにかく次の大会も頑張るよ!」
真壁「勝ちたかったな、勝たせたかったな。今日の北村が1番よかったんじゃない?今日は負け戦だと思ったけど踏んばったね。もうそろそろ獲るなというところまでいったけどな。あっぱれだよ。ひとつ言えることは、ヤツの頑張りにフォローしきれなかったオレと棚橋だよな。でも上出来だよ。またひとつひとつ試合を投げないで、捨てないで最後まで喰い締めれば必ず未来はあるだよ。なんか聞きたいことある?それがすべてだろ。あとは棚橋に聞け」
棚橋「どうしても飯伏を相手にすると、オレから出る言葉のエッジが深くなる。ただそれは憎いだけじゃなくて、期待の裏返しだから。ルックスもいい、身体能力も高い、プロレスをもっと拡げるために、あれ以上最適な人間はいないから。まあオレのほうが少し賢いくらいかな」
※北村はノーコメント。