『BEST OF THE SUPER Jr.25』第6戦として開催される大阪大会。Bブロック公式戦の4試合と、翌日(5月26日)の名古屋大会で行われるAブロック公式戦の前哨対決が繰り広げられる。
第1試合は、5.26名古屋で行われる『SUPER Jr.』Aブロック公式戦タイガーvsゴードンの前哨マッチ。
岡と辻の対決で試合が始まり、ロープ際で辻が不意打ち。そして、ストンピングを連発するが、岡がカウンタータックルでなぎ倒し、エルボー、ボディスラム、逆エビ固めで追い討ち。
これで辻が孤立する展開となり、タイガーがローキック、ドロップキック、ブレーンバスター、腕ひしぎ逆十字固め。さらに、海野がチョップ、ボディスラム、スリーパーホールド、キャメルクラッチで続く。
苦しくなった辻は、カウンタードロップキックでタイガーに逆襲。これでゴードンが登場し、タイガーのハイキックをヘッドスプリングでかわす。そして、ボディにトラースキックを浴びせ、セカンドロープからスリングブレイドを敢行。
ゴードンの攻撃は続き、リバースカミカゼ、その場飛びシューティングスタープレス。だが、タイガーがカウンターローリングソバットで流れを変え、タイガードライバーで叩きつけた。
海野対上村の場面。エルボー合戦で上村が競り勝ち、ニュートラルコーナーでエルボー連打、ストンピング連射。さらに、ボディスラム2連発からフォールするが、カウントは2。
続いて上村が海野に逆エビ固めを極め、辻が岡とタイガーを分断。しかし、自力でロープエスケープした海野が、カウンタードロップキックで逆転。
さらに海野は、スパインバスターで上村に追い討ちをかけ、逆エビ固めで捕獲。そこへゴードン&辻がカットに入ると、タイガー&岡が分断する。
一方、海野はコーナー最上段から上村にミサイルキックを食らわせ、2度目の逆エビ固めで屈服させた。
タイガー「さぁ、次はフリップ・ゴードン。ほんと今日、ボクは初めてやったんですけどね。また、リングを非常にすごいテクニックで使う選手ですけど。一番ボクがそういうのは苦手というかね、好きじゃないんですけど。まぁ、今回、うまい具合に勝ち星獲ってきたけど、全然ね、余裕はないし、ほんとに1試合1試合がボクにとってはいっぱいいっぱいっていうか、ボクの持ってるものを出してるだけなんで。ほんとに1試合1試合がラッキーだなとボクは思ってるんで、明日、名古屋で彼(ゴードン)とシングルやりますけど、ほんとにどっちに転んでもおかしくない試合だから、ボクはボクなりの試合をして、彼は彼なりの試合しかしないだろうから、お互いどこまで交わえるかわからないですけど、ボクの持ってるものを出して闘うだけです。ボクはもう、何年か前から言ってますけど、チャレンジャーですから。ほんとに、頑張ります。それだけです」
――例年になく、いい滑り出しですけど……。
タイガー「それが一番怖いね(苦笑)。過去にも、そういうの、あったんですよ。出だし良かったんだけど、あとはほんとにジェットコースターみたいに(落ちていった)」
――頭一つ飛び出すと、狙われますからね。
タイガー「そうなんですよ。残ってるのは外国人選手と石森だけですから。当然、向こうも狙ってくるしね、それを逆に、上から目線じゃないけど、止めるぐらい必死になって『SUPER Jr.』っていうものを制してもらいたいしね。ボクもそういう経験があったからね。こっからがボクの勝負というか、難しい試合が始まるのかなと……」
――ここからが正念場?
タイガー「正念場ですね。ただ、ボクは1試合1試合、目いっぱい頑張りますんで」
海野「いいか、コノヤロー。こっからノンストップだ。ノンストップで吉田綾斗、おまえに新日の若さの強さっていうものを見せてやる。他団体なんかに負けねぇぞ!絶対勝ってやる。『LION‘S GATE』のメインは、ヤングライオンだ」
岡「こんな(対戦)カードじゃ、コメントも何もねぇ。中堅クラスのヤツら、ぶっ飛ばさねぇと」
ゴードン「(リーグ戦は)ここまで2勝1敗。今日、レジェンドとリング上で同じ時間を共有できたことはうれしかった。明日もそのレジェンドとリングで時間を共有できる。それは自分のキャリアの中でとても喜ばしいことだけど、それに浸ってるわけにはいかない。自分はこのトーナメント(リーグ戦)でいろんな経験を積んでいるし、いろんなことを学ばせてもらってる。明日もそうなるだろう。でも最大の経験になる、学ばせてもらうものは、タイガーマスクに勝利してこそ。一つずつ経験を積んでいって、最後まで闘い抜く。その最後とは決勝戦。俺は次のレベルにステップアップするために、この日本にやって来た。今日、勝利は手にできなかった。でも負けたのはヤングボーイだ。明日、闘いから多くのことを学んだ上で、勝利を必ずつかむ。そのために毎日、練習を積んでるんだからな」
辻「2週間と1ヶ月……岡さんは忘れてるかもしれないけど、俺のデビュー戦の相手はアンタだった。そして、いままだまだアナタに手が届いてない。今日だって、やられる一方だった。こんなもんじゃない。もっと強くなってみせる。その時は覚悟しててください」
※上村はノーコメント