NEVER無差別級王者の後藤洋央紀は、4度目の防衛戦として3WAYマッチでマイケル・エルガン、そしてタイチと対峙。後藤は4.27広島でジュース・ロビンソンの挑戦を退け、3度目の防衛に成功。その直後、エルガンとタイチが挑戦をアピール。後藤は「二人まとめてやってやるよ」と宣言し、同王座初となる3WAYマッチ(3選手同時に試合を行い、いずれかの1選手が勝利した時点で決着)で雌雄を決することに。
タイチは専属ディーバのあべみほ嬢を伴って入場。続いてエルガンはニューコスチュームに身を包んでリングイン。王者後藤はベルトを巻いて堂々と登場した。
開始のゴング、後藤とエルガンがタイチに詰め寄る。すかさずタイチはロープエスケープ。タイチがリング中央に戻ると、またも後藤とエルガンが距離を近づけ、あわててタイチは場外へ。
リング上、後藤とエルガンがロックアップで組み合う。すると、タイチが後藤に横入り式エビ固め。だが、エルガンがストンピングでカット。そしてエルガンはロープにタイチを飛ばすも、タイチはそのまま場外に逃げる。
エルガンと後藤はエルボー合戦を展開。続くショルダータックルでは互角の攻防。ここでタイチがリングに入ると、二人で合体攻撃を狙うが、タイチはすばやく場外へ。そしてあべみほをエプロンに立たせ、自分はリングから離れる。
リング上、エルガンと後藤がバックの取り合い。そして、ロープワークからエルガンがカウンターの延髄斬り。続いて後藤のバックを取ると、そこにタイチがフロントキック。これは後藤がかわし、被弾したエルガンは場外に転落。
だが、エルガンはロープに走ってきた後藤にエプロンからショルダータックルを決めると、後藤の身体を利用してトップロープを回転しながらリングイン。そして、後藤とタイチの誤爆を誘い、後藤をジャーマンで投げようとする。これを後藤がこらえると、タイチがエルガンにトラースキック。そして後藤とタイチはダブルのキックをエルガンに炸裂。
タイチは笑みを浮かべながら、後藤に握手を求める。だが、拒んだ後藤はエルガンの上にタイチをブレーンバスター。さらにタイチをもう一度ブレーンバスターで投げつけると、その上にエルガンを投げようとするも、逆にエルガンが後藤をタイチの上にスラム。
エルガンは後藤に串刺し攻撃を狙うが、後藤はかわす。そして、エルガンにタイチがアックスボンバー。後藤も串刺しラリアットをヒット。だが、エルガンは後藤を場外に追放し、タイチには投げっぱなしジャーマン。二発目はタイチがかわして延髄斬り。そしてタイチはパワーボムの体勢でエルガンを捕らえるも、場外から後藤がタイチの足を引っ張って阻止。場外で後藤とタイチは打撃戦を展開。すると、そこめがけてエルガンがトペ・コンヒーロを炸裂。
エルガンはタイチをリングに戻すと串刺しラリアット。だが、二発目はタイチがハイキックで迎撃。ひるんだエルガンに後藤がバックドロップ。その後藤にタイチは顔面キックを見舞うと、アックスボンバーをヒット。そしてパンタロンを脱ぎ去りショートタイツ姿になると、天翔十字鳳を繰り出すも、後藤はその蹴り足を捕獲し、一気に牛殺しへ。
後藤はタイチをトップコーナーに設置するも、エルガンがうしろから阻止。後藤をひきはがすと、タイチに雪崩式攻撃の体勢。だが、後藤がカットし、セカンドロープ上のエルガンにバックドロップ。そしてタイチに雪崩式牛殺しを狙うも、タイチはこらえる。
ならばと後藤は雪崩式ブレーンバスターの体勢に捕らえるが、エルガンがトップロープに飛び乗り、後藤に雪崩式のサンセットフリップパワーボム。タイチも雪崩式ブレーンバスターの体勢で同時に叩きつけられてしまう。
エルガンは気合を入れるとタイチを場外に追い出し、後藤にラリアットを狙う。だが、後藤もラリアットを放って相打ち。もう一度相打ちを挟んで、エルガンがラリアットを狙うが、後藤はその右腕に自身の右腕を叩きつける。そしてラリアットを狙うが、エルガンはディフェンスするとエルボーを連発。続くローリングエルボーをかわした後藤は、エルガンを両肩に担ぎ上げるが、エルガンはうまく着地。そして肩車で後藤を抱え上げ、腕をクロスすると、一気にジャパニーズオーシャンサイクロンスープレックス。しかし、これは後藤がカウント2で跳ね返す。
エルガンは後藤をパワーボムで抱え上げようとするも、後藤はショルダースルーでリバース。だが、続く串刺し攻撃はエルガンがキックで迎撃し、トラースキックから延髄斬り。しかし、これは後藤が寸前でかわし、ラリアットを炸裂。そしてヘッドバットを決めると、一気に牛殺しへ。続いて後藤は裏GTRを決め、フォールに入るも、エルガンはカウント2でキックアウト。
ここでタイチはあべみほ嬢をリング内に入れる。レフェリーがあべみほ嬢にリングに出るよう注意すると、そのスキをついてタイチがマイクスタンドで、エルガンにGTRを見舞おうとしていた後藤に一撃。返す刀でエルガンにも一撃を加えて高笑い。
ここでタイチは雄叫びを上げ、後藤に天翔十字鳳をヒット。しかし、後藤はフォールを許さず、カウント2でキックアウト。ならばとタイチは後藤にバズソーキックを叩き込み、タイチ式外道クラッチ。だが、エルガンはタイチをそのままパワーボムで持ち上げ、コーナーに投げつける。そして、コーナーに横たわる後藤めがけて、タイチをもう一度パワーボムホイップ。最後はグロッキー状態のタイチにエルガンボムを決めて、エルガンがNEVER王座初め奪取に成功した。
試合後、エルガンと後藤はにらみ合いを展開。エルガンはベルトを掲げてアピールすると、堂々とリングをあとにした。
保険見直し本舗Presents DOMINION 6.9 in OSAKA-JO HALL
- 日時
- 2018年6月9日(土) 14:30開場 16:00開始
- 会場
- 大阪・大阪城ホール
- 放送
- 観衆
- 11,832人(札止め)
-
第4試合 60分1本勝負
NEVER無差別級選手権試合3WAYマッチ<第17代チャンピオン>
<チャレンジャー>
※エルガンがNEVER無差別級新王者となるレフェリー|佐藤健太
MATCH REPORT
COMMENT
エルガン「『DOMINION』には多くの思いがある。2年前、この大会で新日本プロレス史上初のラダーマッチをやって、ケニー・オメガに勝った。昨年は残念ながら自分の思い通りにはいかなかったが、今年はこの日に照準を絞って、自分自身、最高の肉体を作り上げて戻ってきた。(※NEVER無差別級のベルトを示して)これを手に入れるためにな。ゴトー、見たか。こういう闘い(※3WAYマッチを指す)にはなったけれども、俺がこのベルトを手に入れた。実はタイチが絡んでくるのは想定外だった。ゴトーもそう思ってるはずだ。俺は“闘う王者”らしい振る舞いをする。このベルトを懸けて、また闘ってもいいぞ。場所はどこでもいい。ニュージャパンでも、イギリスでも、メキシコでも、アメリカでも、カナダでも。ゴトー、お前が望む所で。このベルトは俺のものだ。でも挑んでくるなら、受けて立つ。奪えるものなら奪ってみろ」
後藤「おもしれぇじゃねーか、マイケル・エルガン。また、NEVERのベルトが新しい景色を見させてくれた。完敗だ……。でも、なんだろうな? このモヤモヤ感は。元々、タイチなんかいらなかったはずだ。エルガン、もう一度、俺と1対1で勝負しろよ。エルガン、このモヤモヤ感、お前も一緒だろ? もう一度、シングルで、1対1で決着をつけよう」
タイチ「(※あべみほと若手に肩を借りコメントブースの登場)オイ、コラ!お前か!(※記者の服を引っ張り)コラ!コラ!コラ!だから、ハゲ!デブ!ヒゲ!ブタ!テメェ、いらねぇっつったろ!(※肩を貸していた若手を床に叩きつける)オラッ!だから、ジャマだっつんてんだよ、最初から。だから、いらねぇっつったんだよ、あのヤロー。危ねぇんだよ、アイツはよ!オイ、デブ!チキショー。後藤とも決着つかずかよ、オラ!許さんぞ。テメェら、2人でまたやろうっていう魂胆か? させねぇよ。させねぇよ、そんなこと。テメェら2人でよ。勝手に決められてたルールでよ、ボロボロにされて、また2人でやろうってか? させねぇぞ!絶対させねーぞ!テメェらにいい試合なんてさせねぇぞ!オイ、マジなヤツだぞ。終わんねぇぞ、マジのやつだ」