第2試合はジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレー組とジェイ・ホワイト&YOSHI-HASHI組が対峙。現在、ジェイの持つIWGP USヘビー王座に挑戦をアピールしているジュースとしては、この試合でインパクトを残したいところ。ジェイは誇らしげにベルトを携えてリングイン。ゴング前、場内には「ジュース」コールが起こる。
ジェイがゴング前に仕掛けるかたちで試合はスタート。ジェイはジュースにストンピングを連発し、YOSHI-HASHIとダブルのショルダータックル。さらにジェイは強烈な逆水平チョップで快音を響かせる。だが、負けじとジュースも逆水平チョップで応戦。そしてジェイのバックドロップを切り抜けると、豪快なスピンキック。続いてジュースとフィンレーはジェイにダブルのフェイスクラッシャー。
スイッチしたフィンレーはジェイに串刺しエルボー。さらにセカンドロープからダイブしてヨーロピアンアッパーカット。そして肩に担ぎ上げるが、切り抜けたジェイは高速の低空バックドロップ。
タッチしたYOSHI-HASHIはフィンレーに逆水平チョップからブレーンバスター。続いてジェイがフィンレーにリストクラッチしての変形バックブリーカー。次はYOSHI-HASHIがフィンレーに執拗なネックロック。CHAOSタッグが早いタッチワークでペースを握る。
だが、ロープワークの展開からフィンレーがYOSHI-HASHIにドロップキックをヒット。ようやくタッチしたジュースは、ジェイにリズミカルにナックルパート。さらに逆水平チョップを決め、串刺しラリアットを二連発。ここでYOSHI-HASHIがカットに入るが、ジュースはうまくトップコーナーに設置。そして逆さ吊りにすると、ジェイもろとも二人まとめてキャノンボール。
勢いに乗るジュースはトップコーナーからジェイにフライングボディアタック。そしてフィンレーとツープラトンのフラップジャックを決め、さらにナックルを狙うが、ジェイはこれをかわす。そしてジュースとフィンレーを同士打ちさせると、ジュースに低空バックドロップ。
CHAOSタッグはジュースにトレイン攻撃を狙う。だが、ジュースはYOSHI-HASHIを場外に排除。そしてジェイにも走り込んでラリアット。続いてパワーボムの体勢に入るも、YOSHI-HASHIがラリアットで阻止。すると、フィンレーがYOSHI-HASHIにPrima Nocta。だが、間髪入れずにジェイがフィンレーにブレードランナー。
ここでジュースが左ナックルでジェイの動きを止める。そして一気にパルプフリクションを炸裂させ、3カウントを奪取。ジュースは王者から価値ある勝利を収めると、USヘビー級王座を抱えて場内にアピール。そして、ベルトを大の字のジェイの上に落とし、意気揚々と花道をあとにした。
フィンレー「故意ではないとはいえ、急所を蹴られてとても痛い。5週間も休んでからの試合だったから、すごい疲れた」
ジュース「ダラシナイハラを見てくれよ。タグチジャパンみたいって言われればそうかもしれないけど、そこに関してはノーコメントで。とりあえず、この5週間の間にフィンレーは結婚して、俺はビールを飲んで親父と一緒にゴルフをし放題だった。そんな休み明けで、厳しい試合をしたよ。ただ、ジェイ・ホワイトを倒してやった。どんなコンディションであれ、俺はジェイ・ホワイトを倒すんだ。でも、一つ気に入らない。それはジェイ・ホワイトが持ってるあのベルト、IWGP USヘビー王座のことだ。アイツが持ってることには、もちろん意味があるんだろうけど、アイツはいつも姑息な手を使って来て、バカなヤローだよ。俺だってアイツを倒せるぐらいヤバい男なんだぜ。まぁ、長い話を短くまとめると、ジェイ・ホワイト、今日、お前のことを倒してやった。去年、ケニーを倒したのと同じだ。だったら、何が欲しいかわかるよな? お前のベルトが欲しいんだ」
フィンレー「とても興味深い試合だった。ジュースvsジェイっていうのは、俺にとっても観たい試合だ。もちろん、今回、俺はジェイ・ホワイトに勝ってベルトを持って地元に帰りたかったけれども、残念ながらそれは叶わなかった。でも、もしジュースがそれをやってくれるなら、俺も満足だ。さぁ、あと1週間また休んで、次の試合だ」
ジェイ「(※ベルトを片手で握り、引きずりながら引き揚げてくる。フロアに金具が擦れ、カラカラという音が鳴り響く)フィンレー、そしてジュース、やりやがったな……。フィンレー、お前もまた次のレベルに行ったな。ま、今夜は『おめでとう』と言っておこう。ジュース、お前はこのタイトルに挑戦したいんだな? その想いを実行に移したよな? わかった。受けて立ってやる。1対1で勝負だ。だけど、今日とは違う結果になるがな……。それだけだ。それだけ……」
※YOSHI-HASHIはノーコメント