6年半前、かつてお互いの凱旋試合を1.4東京ドーム大会で闘ったオカダとYOSHI-HASHIのCHAOS同門対決。オカダに「つまらない試合になる」と言われていたYOSHI-HASHIだが、ここで勝てば勝ち点を同点にすることができる一戦だ。
ゴング前、オカダは着ていたTシャツをYOSHI-HASHIにぶつける。これに怒ったYOSHI-HASHIは奇襲! オカダを場外に連れ出し、鉄柵にぶつけて先制攻撃だ。しかし、オカダも鉄柵に振り返してやり返す。そしてフロントキックを食らわせてから、YOSHI-HASHIを客席に投げ込み、イスを投げつけるという珍しい攻撃を見せる。さらにオカダは鉄柵の上にYOSHI-HASHIを載せると、首を掴んでDDTだ。
リングに戻ると無表情でYOSHI-HASHIに近づき、ストンピングを食らわせたオカダ。アームブリーカー、セントーン・アトミコを連続で食らわせていく。会場からYOSHI-HASHIへの声援が飛ぶと、YOSHI-HASHIもエルボーで反撃。これにはオカダも形相を一変させて、「もっと打ってこい!」と挑発。ならばとYOSHI-HASHIも渾身の力を込めてエルボーを連発だ。
しかし、オカダはこれをエルボースマッシュで反撃。そして、コーナーに振ってエルボーアタックを放つ。だが、YOSHI-HASHIはこれを逃れるとブレーンバスターの体勢へ。踏ん張るオカダを持ち上げて後方に立たせると、バンカーバスターだ。そして逆水平チョップ、ヘッドハンターと攻め続けるYOSHI-HASHI。オカダにコーナーに振られてもショルダースルーで場外に投げ、オカダがエプロンに着地すると逆水平チョップで黙らせる。そしてロープに載せてからドロップキックだ。
しかし、オカダもYOSHI-HASHIのパワーボムをリバーススープレックスで防御。フラップジャックで叩きつけ、エルボースマッシュを連発だ。この攻撃に押され、コーナーに座り込むYOSHI-HASHI。コーナーに持ち上げられたものの、続いて放ってきたオカダのドロップキックは回避。しかし、自身のパワーボムをフランケンシュタイナーで切り返され、ショットガンドロップキックも被弾する。
逆にオカダはスワンダイブ式ミサイルキックでYOSHI-HASHIを打ち抜き、リバースのネックブリーカー。そして、レインメーカーを放ったオカダ。しかも、初期型のネックブリーカー式のレインメーカーだ。これはYOSHI-HASHIもキックアウト。
ならばとオカダはパイルドライバーの体勢に。これを前方回転エビ固めで返したYOSHI-HASHIは、トラースキックを捕まれレインメーカーを放たれたが、逆にカウンターのラリアットを炸裂させる。そしてパワーボムからジャックナイフ固め。さらに座った状態のオカダにダブルのニーアタックで追撃だ。
そしてトップロープに上がり、スワントーンボム! しかし、これはオカダが避けて自爆。立ち上がってきたところを背後からオカダがドロップキック。さらにオカダは正面からドロップキックを炸裂させ、レインメーカーだ。しかし、YOSHI-HASHIは脇固めのようにしてこれをかわしてバタフライロック。オカダが立ち上がるとハーフハッチスープレックスで投げ飛ばして、再びバタフライロック。
ここでもオカダが立ち上がると、背後からドロップキックを食らわし、オカダがコーナーでリバースのネックブリーカーを仕掛けてくると、身体を回転させてまたもバタフライロックだ。リング中央でバタフライロックを極めるYOSHI-HASHI。オカダの表情が苦悶に歪む。
なんとかロープエスケープしようとするオカダをYOSHI-HASHIは強引にリング中央に連れ戻す。しかし、オカダも必死に身体を動かしてなんとかロープブレイクとなった。YOSHI-HASHIはオカダの顔面に荒々しくストンピングを叩き込み、背中にもキックを連発。さらにエルボーでオカダの顔面を殴りつけた。
オカダが怒りの表情でエルボーで反撃してきても、エルボーで黙らせる。そして肩のテーピングを剥がすと、かち上げ式のラリアットを一撃食らわせて、オカダの足を抱えて持ち上げようとする。オカダが踏ん張ると張り手からトラースキック。さらに足を抱え上げた状態から、足のロックを外し、サイドにブレーンバスターのような状態で叩きつけてみせた。
この技をオカダもギリギリでキックアウト。ならばとトドメのカルマの体勢に入ったYOSHI-HASHI。オカダがこれをこらえるとバッククラッカー。そして、再びカルマへ。しかし、オカダは体勢を入れかえてツームストンパイルドライバー。そしてローリングしてのレインメーカーでYOSHI-HASHIを叩きつける。これでYOSHI-HASHIも万事休す。オカダは正調のレインメーカーでトドメを刺し、YOSHI-HASHIから3カウント。激戦を制して、勝ち点を6にしたのだった。
オカダ「(※渋い表情で、しばらく言葉を発せず)今、考えてます。『つまらない試合になるから』と言って、いい試合になりました……それは俺、はめられてねえな? YOSHI-HASHIさんにいい試合、追い込まれてるなと思われてると喜んで、恥ずかしかったです。ダメだな、喜んでちゃ。ま、YOSHI-HASHIさんに関しては、何もないよ。別にこれで、『いい試合だったね』『よかったね』、あんたはもう、そんなレベルじゃないでしょ。YOSHI-HASHIさんに関しては、特にありません。俺は俺で、『G1』を残り、勝つしかないんで。もう、たくさん負けてるからね。たったの2敗じゃない。オカダ・カズチカからしたらな、2敗はもう、数えきれないほど負けてるのといっしょだからな。そんな恥ずかしい姿は、もう『G1』期間中、いや、新日本プロレスがなくなるまで見せられないからね。まあ、これで3勝目。もう『1+1=……』(1足す1は)って言ってる場合じゃないね。3だから……3だから……。1+1=……(※左ヒジにはめていたサポーターをフロアに叩きつける)」
※YOSHI-HASHIはノーコメント