第9試合のAブロック公式戦は棚橋弘至（3勝1敗）vs真壁刀義（2勝2敗）。これまで何度も『G1』でしのぎを削ってきた両雄が、今年も真夏の大舞台で対峙。

　

　開始のゴング、両者はロックアップ。3度目のロックアップで棚橋はリストを奪う。だが、真壁も取り返し、ここからリストの奪い合いに。棚橋はカニ挟みでグラウンドに持ち込むが、真壁はしつこくリストを奪う。さらに真壁はレッグシザースで固めるも、棚橋は切り抜ける。ここで両者は一旦離れ、場内からは拍手が巻き起こる。そして両者へのコールが交錯。
　続いてロープワークの展開では、真壁がショルダータックルでダウンを奪う。ここから真壁は串刺しラリアット。さらにナックルを連発で浴びせ、ヒザを顔面に押し付ける。真壁は力強いボディスラムを見舞い、レッグロックへ。棚橋はロープへエスケープ。
　真壁は棚橋の左足を取ってテイクダウンすると、左足にエルボーを落としてレッグロックへ。棚橋は苦しげな表情でロープへ逃げる。棚橋はボディへのパンチで反撃するも、真壁はエルボーで黙らせる。そして棚橋にコーナーを背負わせて突進。だが、棚橋はキックで迎撃し、セカンドロープから振り向きざまのクロスボディプレス。続いて棚橋はフライングフォアアームを炸裂させ、真壁をボディスラムで投げつけセカンドロープからサンセットフリップ。場内は「ゴー！　エース!!」コールが発生。
　棚橋は串刺しドロップキックを決め、相手のお株を奪うように脳天にナックルを連発。すると、真壁は棚橋の両足を抱えてパワーボムのような体勢でリング中央へ。そのまま棚橋を着地させるとパンチをお見舞いし、串刺しラリアット。そしてセカンドロープに上り棚橋の脳天にナックル連発。ここからノーザンライトスープレックスを決めるが、これはカウント2。
　続く真壁のラリアットをかわした棚橋はバックへ。真壁がバックを奪い返すも、棚橋は切り抜けてロープへ。すると真壁はカウンターのラリアット。そしてパワーボムを狙うも、棚橋はこらえて真壁をコーナーに激突させる。
　棚橋はドラゴンスクリューを見舞い、スリングブレイド狙いかロープに走るも、真壁はカウンターのパワースラムできれいな弧を描く。起き上がった両者はエルボー合戦へ。互いに雄叫びをあげて渾身のエルボーを打ち合う中、棚橋が競り勝つも、ロープに走ろうとしたところを真壁は阻止し、ショートレンジのラリアット。そしてロープに走ろうとするも、今度は棚橋が食い止めて張り手。すると真壁は身体を浴びせかけるようなラリアットでダウンを奪う。
　ここで真壁は棚橋にパワーボムを炸裂。さらにラリアットでダウンを奪うが、フォールはカウント2。棚橋はロープをつかんで起き上がるも、真壁は後頭部にラリアット。そしてトップコーナーに棚橋を設置し、スパイダージャーマンを狙う。棚橋はバックエルボーで応戦するが、真壁は棚橋の頭部をコーナーに叩きつけ、もう一度ジャーマンの体勢へ。だが、棚橋はバックエルボーで真壁を宙吊り状態にし、自身が正面を向く。すると、真壁は腹筋で起き上がり、棚橋にスパイダー式のフロントスープレックス。そしてキングコングニーを発射するが、棚橋は寸前でかわす。
　すかさず棚橋はロープに走るも、真壁はラリアットで迎撃。そしてロープに走るが、棚橋はカウンターのスリングブレイド。すると真壁はカウント1で跳ね返して意地を見せる。ならばと棚橋はトップコーナーからハイフライアタックをヒット。そして追撃のハイフライフローを決め、カウント3を奪取。棚橋が勝ち星を4勝1敗に伸ばした。真壁は2勝3敗に。

 

　試合後、真壁はヤングライオンの肩を借りて退場。棚橋はコーナーに上って勝利をアピール。