第9試合のAブロック公式戦は棚橋弘至（4勝1敗）とYOSHI-HASHI（1勝4敗）が対決。棚橋は7.28愛知での前哨戦の試合後、「YOSHI-HASHI、変わるのは一瞬なんだろ？ いつだよ？ それを俺に教えてよ」とコメントを残している。大きく黒星が先行しているYOSHI-HASHIは、意地を見せることができるか？

 

　開始のゴング、両者へのコールが交錯する。リストの取り合いでは棚橋がYOSHI-HASHIの左腕を決める。YOSHI-HASHIがロープに逃げると棚橋はクリーンブレイク。するとYOSHI-HASHIは体勢を入れ替え、クリーンブレイクと見せかけてキック。
　YOSHI-HASHIはさらにキックを繰り出すが、棚橋はその足を捕らえてエルボーを落とす。さらにセカンドコーナーからフライングクロスボディをヒットし、エアギターを奏でる。続いて棚橋はボディスラムからセントーンを放つが、これはYOSHI-HASHIがかわす。
　しかし、棚橋はもう一度ボディスラムを見舞い、今度はエルボードロップ。だが、これもYOSHI-HASHIが回避。そしてYOSHI-HASHIはトップロープに棚橋を腹ばいに固定し、ロープへ。しかし、棚橋は脱出してキックで迎撃。さらにYOSHI-HASHIの首根っこをつかんで場外に落とそうとするが、逆にYOSHI-HASHIが棚橋を投げる。すると、棚橋はトップロープを使って逆上がりの要領でリングに戻る。しかし、そのタイミングでYOSHI-HASHIがドロップキック。
　YOSHI-HASHIは場外に落ちた棚橋をリングに戻すとバックエルボー。そしてチンロックで首にダメージを与えていく。棚橋は苦しげな表情でロープエスケープ。するとYOSHI-HASHIは滞空時間の長いブレーンバスター
　棚橋はエルボーを連発していくが、YOSHI-HASHIは逆水平チョップで後退させ、串刺し逆水平チョップ。棚橋も逆水平チョップを返していくが、YOSHI-HASHIは逆水平チョップで競り勝ち、棚橋をロープに飛ばす。だが、棚橋はフライングフォアアームを決める。
　棚橋はYOSHI-HASHIをボディスラムで投げ、セカンドロープからサンセットフリップ。さらにスリングブレイドを狙うも、YOSHI-HASHIはかわしてバックへ。棚橋はバックエルボーで切り抜けるも、YOSHI-HASHIはヘッドハンターを炸裂。
　YOSHI-HASHIはパワーボムで抱え上げるが、棚橋は切り抜けるとドラゴンスクリュー。続いてテキサスクローバーを狙うも、YOSHI-HASHIは弾き返してソバット。そしてバッククラッカーを決め、雄叫びをあげてからランニングしてシットダウン式パワーボム、さらにスワントーンボムを決めるも、棚橋はカウント3寸前でキックアウト。
　ならばとYOSHI-HASHIはカルマの体勢へ。しかし、こらえた棚橋はツイスト&シャウトで切り返す。そして雄叫びを上げてロープに走るも、YOSHI-HASHIはカウンターのラリアット。すると棚橋は張り手、YOSHI-HASHIもトラースキックと共に一歩も引かない。それでも棚橋は追撃の張り手でダウンを奪い、ロープに走ってスリングブレイドを狙うが、YOSHI-HASHIは渾身のラリアット。そしてフォールに入るが、これはカウント2。
　YOSHI-HASHIはフィッシャーマンズスープレックスのように抱え上げると、そのままややサイドに棚橋の頭部を落とす荒技を炸裂。だが、これも棚橋はフォールをカウント2で返す。するとYOSHI-HASHIは雄叫びを上げ、カルマの体勢へ。棚橋はこらえて前方回転し、立ち上がるが、YOSHI-HASHIはリストを離さず、逆水平チョップ一閃。だが、棚橋もその場飛びのスリングブレイドを炸裂。
　棚橋はドラゴンスープレックスのモーションへ。YOSHI-HASHIが嫌がるとダルマ式ジャーマンで一気に投げるが、YOSHI-HASHIはカウント2で跳ね返す。すると、棚橋は伝家の宝刀ハイフライフロー。だが、YOSHI-HASHIは寸前でかわし、ダブルニーアタックを顔面にヒット。そしてYOSHI-HASHIはバタフライロックを仕掛けにいくも、棚橋はカニ挟みのような体勢から丸め込み、電光石火の3カウントを奪取。棚橋が一瞬のスキをついて勝利を収め、戦績を5勝1敗とした。

 

　試合後、棚橋はダウンした状態のままYOSHI-HASHIに言葉を投げかける。YOSHI-HASHIが言い返すと、棚橋は感極まった表情を見せた。