第9試合のAブロック公式戦は棚橋弘至（5勝1敗）とEVIL（4勝2敗）が対峙。この時点でのAブロック1位と2位タイの勝敗の行方は？

 

　開始のゴングと同時に場内を割れんばかりの「棚橋」コールが包む。EVILはヘッドロックで捕らえ、続いてショルダータックルでダウンを奪う。しかし、棚橋もヒップトスで叩きつけてエアギター。そしてEVILをグラウンドでヘッドロック。
　棚橋の髪をつかんで脱出したEVILは、勢いよく突進する。しかし、棚橋はトップロープ越しにEVILを場外に落とす。だが、EVILはエプロンに踏みとどまり、トップロープを利して棚橋の右腕にアームブリーカー。さらにその右腕をマットに叩きつける。
　続いてEVILは棚橋の右腕を固め、右腕からコーナーに叩きつける。そしてエルボーでダウンさせ、すばやいモーションでセントーン。ここからEVILはサーフボードストレッチ。棚橋は体を入れ替えようとするも、EVILはその手を離さない。長い時間苦しんだ棚橋だったが、カンガルーキックで脱出。
　続くロープワークの展開では、棚橋がジャンピングエルボー。さらに高さのあるエルボードロップ、サンセットフリップとたたみかける。棚橋はエルボーを連発し、ボディスラムで投げつけると、セカンドロープへ。だが、EVILは立ち上がって棚橋の右足を捕らえると、ラリアットで場外に打ち落とす。
　EVILは場外で棚橋を鉄柵に叩きつける。棚橋は雄叫びを上げて突進するも、EVILはカウンターのラリアット。棚橋はカウント17でリングに生還。コーナーでうずくまる棚橋に、EVILはブロンコバスター。
　EVILは相手を両肩に担ぎ上げるが、棚橋は脱出。だが、EVILは棚橋の右足を海野レフェリーに預けてトラースキック。しかし、棚橋はその蹴り足を受け止め、海野レフェリーに自分の足を下ろすように指示。すると棚橋もEVILの足を下ろし、それと同時に強烈な張り手。
　さらに棚橋はロープに走るが、EVILはコーナーに向けて走り、斜めの角度からラリアットを炸裂。そしてフィッシャーマンバスターで叩きつけフォールに入るが、棚橋はカウント2でキックアウト。ここでEVILは棚橋の首を掻っ切るポーズを見せるが、棚橋はそのスキをついて丸め込みへ。だが、EVILはキックアウト。
　EVILはトラースキックで棚橋の動きを止めるとEVILを狙う。しかし、棚橋は切り抜けてツイスト&シャウト。場内は「棚橋」コールが発生。そして棚橋はスリングブレイドを決めるが、フォールはEVILが返す。すると棚橋はハイフライフローを狙うべくトップコーナーに上ろうとするが、EVILはレフェリーを突き飛ばして阻止。
　棚橋がレフェリーを横に移動させると、そのスキをついてEVILが突進するが、棚橋はエルボーで迎撃。そしてロープ越しにドラゴンスクリューを敢行。ここから一気に棚橋はガイフライアタック。そしてダウンしたEVILにハイフライフローを繰り出すも、EVILは寸前でかわす。
　棚橋は右ヒジを押さえて苦悶の表情。EVILは棚橋を担ぎ上げてダークネスフォールズを炸裂。だが、棚橋は必死にキックアウト。EVILは右腕のサポーターを外し、豪快なラリアット。棚橋はこれもフォールをはねかえす。
　するとEVILは首を掻っ切るポーズからEVILのモーションへ。しかし、棚橋はバックに回ってドラゴンスープレックスを狙う。だが、EVILはエルボーで切り抜け、技の読み合いからもう一度EVILへ。すると、これをこらえた棚橋が掟破りのEVILを敢行。そして最後はハイフライフローを決め、ついに3カウントを奪取。棚橋が6勝1敗に星を伸ばした。

 

　試合後、EVILはヤングライオン二人の肩を借りて退場。棚橋は大声援に応えながらリングをあとに。