第3試合は8.11武道館のBブロック公式戦の前哨戦としてジュース・ロビンソン(2勝6敗)&デビッド・フィンレー組と後藤洋央紀(3勝5敗)&YOH組が対決。後藤はNEVERのベルトとともにリングイン。ジュースもIWGP USヘビーのベルトを腰に巻いて入場。ゴング前、ジュースが左手のギブスを用いて攻撃することを、反則とみなすアナウンスがなされる。
先発はフィンレーとYOH。両者はバックの取り合いから、リストの奪い合いへ。続くロープワークではフィンレーがショルダータックルでダウンを奪う。さらにジャンピングエルボーを決め、ハンマースルー。しかし、YOHはトリッキーな動きでロープに踏みとどまり、相手の背中越しにトップロープを前方回転してリングイン。そしてフライングフォアアーム、ドロップキックで反撃。
続いてCHAOSタッグはフィンレーにダブルのショルダータックル。次は後藤がフライングメイヤーからサッカーボールキック、そしてチンロックで攻め立てる。さらにYOHとダブルのヒップトス。
フィンレーも後藤にエルボーで反撃。そして牛殺しをしのぎ、ドロップキックを炸裂。ここでジュースとようやくスイッチ。ジュースは後藤とYOHに交互に串刺しラリアット。続いてキャノンボールもお見舞い。そして右腕を上下させ「ジュース」コールを巻き起こす。
ジュースは二人に対してリズミカルにナックルパート。YOHを逆水平チョップでのけぞらせ、さらに後藤にはパルプフリクションを狙うが、これは後藤が切り返してGTRの体勢へ。だが、ジュースもディフェンス。
外国人タッグはダブル攻撃を狙うが、後藤はかわすと二人をうまく分断。ジュースをトップロープ越しに場外に落とす。
リング上、フィンレーが後藤に変形のバックブリーカー。そして雄叫びを上げ、一気にPrima Noctaを仕掛けるが、後藤は相手を突き飛ばす。すると、YOHがフィンレーにトラースキックを炸裂。続いて後藤が牛殺しを決める。YOHは後藤に勝負を託し、場外のジュースにプランチャ。最後は後藤がフィンレーをGTRで沈め、CHAOSタッグが勝利を収めた。
試合後、ジュースと後藤は共にベルトを肩にかけ、にらみ合いを展開。
ジュース「(持っていたハンガーをなぜか通訳に渡し、さらにUSヘビー級のベルトも差し出して)このベルトもあげるよ。だって、俺はこのベルトに値する選手かどうかも疑問なんだ。今、『G1』のトーナメント、4ポイントだよ。自分がどれだけ価値のある選手かよくわからない。でも、このベルトだけじゃなくて、他のベルトも取っていきたいと思う。そしてこのベルトを守っていかなきゃいけないんだよな。ナイトーは興味はなさそうだったね。イブシは今のところ『G1』では忙しそうだったけど、どうなるかわからないから、彼ももしかしたら来るかもしれないね。そしてタマ、もし欲しいなら防衛戦の第一候補はお前だ。ザックももしかしたら興味持っているかもしれないけど、お前はタマの次だ。イシイ、お前も欲しいなら選択の余地はある。それはイシイ、お前が選べ。もし取りに来るなら取りに来い。俺は楽しい話を一つもできないから、フィンレー、早くCブロックの話をしてくれよ」
フィンレー「今、明日に向けていい流れが来ている。いい勢いで自分の中に来ているんだ。昨日、Cブロックの記者会見も終わって、トロフィーもできた。ルールは難しいんだけど、俺、ヘナーレ、ショータの3人の中の勝者がトロフィーを獲得することになる。まあ、チャンピオンになることを目指してここまで来たから、勝者としてブドーカンのリングを降りたい。今、俺には1勝が必要なんだ」
──この団体の顔になってきているけれども、今回は勝ち点4。どう思っていますか?
ジュース「言い訳はしたくないけれども、手を骨折したことが痛い。この怪我を押して闘い続けるのも簡単なことではなかった。でも、それを言い訳にはしたくないけどね。これも言い方が悪くなってしまうかもしれないけど、Bブロックは熾烈な争いがあるかもしれあい。でも、これはAブロックだよ? Aブロックで4点しか取れないなんて、俺ダサいな。最後の最後まで優勝戦線に残る闘いがしたかったけど、強くなっていくしかないんだよね。怪我もよくなっているので、これから自分のために他の選手たちと対戦していくことになると思う。来年もあるし。でも、来年はできることなら怪我をしてない状態で『G1』に参戦したいと思う。来年も出られたらうれしいな。このトーナメントは28日間、休みなくホテルとバスの移動ばっかり。でも、シンカンセンに乗せてもらえたから、移動は少し楽だったけどね。やっぱり9つのリーグ戦があって、28日間、試合をしては移動しての繰り返し。リーグ戦に出てない人たちが休んでいるかと言えば、そうじゃない。全力でアンダーカードで闘っているんだから。まあ怪我がなければもうちょっといい試合ができたかもしれないけど、本当ならば3週間ぐらいでビッグイベントは一つぐらいの巡業だとうれしいんだけどね。まあでも、これが俺たちの仕事だからね」
──『ファイヤープロレスリング』にキャラクターがいますね?
ジュース「自分がキャラクターになるのは初めてだから、プレイステーションを買ってプレイしたいな(笑)」
後藤「いよいよ明日、最後の公式戦。身体のほうも見ての通り満身創痍ではあるけど、過去に何度もこういう経験はしてきてますので、最後しっかりキレイに仕留めたいと思います」
YOH「いいっすね。気持ちいいっすね。でもね、なんかちょっと悔しいんですよね。ジュニアもここでやりたいなって、ここで決勝やりたいなって思うんですよ。だからね、やりたいなじゃなくて、『スーパーJr.』の決勝も武道館でやってみせます。俺らの世代で。これからもバンバンいい風吹かせます」