第5試合は8.2福岡のAブロック公式戦で対戦するオカダ・カズチカ(4勝2敗)と鈴木みのる(4勝2敗)が、それぞれ外道、エル・デスペラードをパートナーに対決。共に2位タイの両雄が、明日の一騎打ちを前に前哨戦に臨む。みのるは場内の「風になれ~♪」の大合唱でリングインし、頭から被ったタオルを取ると鋭い眼光を光らす。オカダはいつものようにバルーンを手にテンション高めで入場。
オカダが選手コールと共にポーズを決めると、背後から鈴木が急襲。そのまま場外戦に持ち込み、ここで試合開始のゴング。両者は場外でエルボー合戦。競り勝った鈴木は、オカダを英語実況席まで引き連れてパイプイス、さらに鉄柵を打ち下ろしていく。デスペラードも外道を場外で蹂躙。鈴木は場外でオカダにスリーパー。さらにボールペンのようなものを顔面につきたてる。
外道がカウント18でリングに生還。しかし、デスペラードが迎撃し、ロープを使ってギロチン攻撃。オカダは場外で大の字のまま。デスペラードがレフェリーの目をそらしているうちに、鈴木は外道に対してロープにぶら下がりながら腕ひしぎ逆十字。場内に外道の悲鳴が鳴り響く。
続いて鈴木は外道にエルボー。しかし、串刺しフロントキックは外道がかわし、鈴木のヒザ裏に低空ドロップキック。ここでオカダにスイッチ。オカダはランニングエルボーで鈴木をダウンさせ、乱入したデスペラードをフラップジャックに切って取る。
ここからオカダは鈴木に串刺しエルボー、DDTとたたみかけ、ツームストンパイルドライバーを狙う。これを鈴木が切り抜けると、オカダはドロップキックの体勢に入るも、鈴木はフロントキック。そしてエルボー連発から顔面を踏み潰していく。
怒りの表情のオカダはエルボー。鈴木はニヤリと笑うと、強烈なエルボーでお返し。ここから両者は激しいエルボー合戦。オカダは鈴木をグラつかせ、ロープに走る。しかし、鈴木も追走し、すばやくオカダのバックに回ってスリーパー。そこからゴッチ式パイルドライバーの体勢に入るが、オカダはリバースネックブリーカーに切り返す。
次は外道とデスペラードのマッチアップ。デスペラードが顔面かきむしりを仕掛けると、外道も同じ技でお返し。しかし、デスペラードは変則的なロープワークからスピアー。そしてギターラ・デ・アンヘルで抱え上げるが、着地した外道は丸め込み。だが、これはカウント2。ならばと外道は首固めを仕掛けるも、デスペラードはキックアウト。
デスペラードの蹴り足をつかんだ外道は、そのまま足を引っ張る。デスペラードが開脚すると、外道は顔面にトラースキックをヒット。そしてフォールに入るが、その背後から鈴木がスリーパー。すかさずオカダがカットに入り、レインメーカーを仕掛けるが、かわした鈴木はスリーパー。するとデスペラードが外道に一気にピンチェ・ロコを炸裂。これでフォールを奪い、鈴木軍が勝利を収めた。
試合後、鈴木はオカダにゴッチ式パイルドライバーを仕掛けるも、これはレフェリーとヤングライオンが阻止。すると鈴木軍はヤングライオンの上村にゴッチ式パイルドライバー。そして、ダウン状態のオカダに鋭い眼光を送り、不敵な笑みを浮かべてからリングをあとに。
鈴木「さぁ、オカダ。今年の6月23日、横浜、そして、去年の8月8日、横浜……貴様とは、30分、30分、(合計)60分、まだ決着はついてねーんだよ。さぁ明日、あの続きを始めよう。オカダ、貴様、お前がどんな姿になろうと、俺にはわかってる。人を欺くために、お前は変わったふりをしてる。でもな、俺にはわかる。鈴木みのると対戦するビクビクした心を、お前からビンビン感じるよ。オイ!さぁ、明日、福岡、マットに突き刺さってるのは、テメェの方だ、オカダ・カズチカ。オイ!(※ビデオクルーに詰め寄りながら)、鈴木軍、イチバ~ン。(※別のビデオクルーの胸倉をつかんで押し倒して)ハハハハハハハ!」
※デスペラードはノーコメント
オカダ「いやぁ、まぁ、鈴木さんのこと、オッサンだと長いこと思ってましたけど、気づいたら俺も30(歳)で、オッサンの仲間入りだね。ま、オッサンvsオッサン、楽しもうじゃない。鈴木さんは今日も、ニコニコニコニコ、笑顔を見せてたでしょ。オカダがね、ちょっと、今日に限っては、逆に笑顔でいられなかったので、しっかり明日は、笑顔で。あなたとはね、もう長い間、決着ついてないね。引き分け、引き分け……もうそろそろいいでしょう。しっかり決着……ケリか、ケリをつけて、笑顔で終わります」
※外道はノーコメント