9.17別府の一騎討ちへ向け、因縁の内藤と鈴木が対決する前哨試合。
まずは、鈴木軍→LOS INGOBERNABLES de JAPONの順で入場。ところが、内藤が特設花道姿を現した直後、鈴木がダッシュで急襲。そのまま大乱闘で試合の幕が開く。
その後、リング上ではBUSHIがデスペラードをヘッドシザースホイップで投げ、デスペラードにはトップロープを支点にしたバク転キックをお見舞い。そして、開脚式ミサイルキックで金丸&デスペラードをなぎ倒した。
さらに内藤がデスペラードを踏み台にしてエプロンへ飛び出すが、直後に鈴木がランニングフロントキックで場外へ吹き飛ばす。そのまま激しい場外乱闘が巻き起こり、大ダメージを負った内藤はカウント19でリングへ帰還。
だが、なおも鈴木が内藤へ襲い掛かり、トップロープ越しの腕ひしぎ逆十字固めなどで悶絶させる。そして、飯塚が執拗な噛みつき攻撃、金丸が低空ドロップキックなどで追い討ちして行く。
しかし内藤は、鈴木が仕掛けたゴッチ式パイルドライバーから脱出し、ジャンピングエルボーアタックで逆転に成功した。
SANADA対金丸となり、SANADAが開脚式ドロップキックで金丸&デスペラードを吹き飛ばす。そして、パラダイスロックから金丸の尻に低空ドロップキックを見舞う。だが、金丸はカウンタースイングDDTで逆転。
終盤はEVIL対飯塚となり、鈴木軍がトレイン攻撃。そこから鈴木が浅見レフェリーの注意を引きつけ、飯塚がタッチロープでEVILの首を絞める。
さらに飯塚はアイアン・フィンガー・フロム・ヘルを装備して身構えるが、SANADAがドロップキックでEVILを救出。その後、BUSHIが串刺しダブルニーアタック、EVILがトラースキック、SANADAがパントキック、内藤がフェイント式延髄斬りで飯塚に追撃。そして最後は、EVIL&SANADAがマジックキラーで飯塚を轟沈した。
内藤「試合後、マイクを持って、王様の口元に差し出したんだけどなぁ。何か言ってくれると思ったんだけどなぁ。今シリーズずっと負けっ放しでさぁ、なかなかマイクを持てるチャンスもないでしょ? だから俺が差し出してあげたんだよ。あんなチャンス、なかなかないぜ!? 何か言ってくれると思ったんだけどなぁ。ちょっと残念ですわ」
東京スポーツ・岡本佑介記者「タイチ選手がですね、内藤選手は以前、NEVERのベルトの価値をIWGP以上に高めたいという発言をしていたにもかかわらず、自分の手でそれができないと見るや、お手上げになって、放置プレイにしてると。NEVERに対して無責任なんじゃないかと、そんなんじゃ筋が通らないだろう、と言ってました」
内藤「なるほど! いろいろ調べたんだろうねぇ。素晴らしい返答じゃないですか。素晴らしい答えだと思いますよ。かつて俺が、その言葉を言った、それは間違いない事実だからね。でもさぁ、もし持ち出してくるんならさぁ、そうだなぁ……せめて3年前かな。LOS INGOBERNABLESを持ち帰ってからの内藤の発言でうまく文句を言ってほしかったかな。まぁ俺は、過去の自分は否定しないよ。その時、確かにその言葉を言ったよ。その時それぐらいの情熱を持って、NEVERに接してたよ。それは間違いない事実だからね。でもそんな昔のことを言い始めたらさぁ、俺も言っちゃうよ!? じゃあアナタ、全日本プロレスに入る時、何て言って全日本プロレスに入ったんですか? ジュニアタッグに絡んでた時、何て言ってたんですかねぇ? そのへん、ちゃんと実行したんだろうねぇ!? だとしたら、今の言葉を言う筋合いはあるかもしれない。でも、かつて何も成し遂げなかった男が、この言葉を言っても、うーん、どうなのかなって俺は思うね。まぁ、でも、彼なりに考えたんだ。素晴らしい答えじゃない。ちょっとね、胸に……突き刺さりはしないけど、かすったかな。いい答えだと思いますよ」
岡本記者「あとですね…」
内藤「えっ!? まだあんの?(笑)」
岡本記者「試合順のことに関してなんですけど、タイチ選手が、『何で俺がボスに代わってくださいって頭を下げなきゃいけないんだ』と。『頭を下げろって言ったのは、俺がオマエにそう言ったんだ』と」
内藤「なるほどね。じゃぁ俺が頭を下げたら、彼は主張するってこと? 試合順を変えろって言うってこと? だとしたら、俺は潔く、この場で頭を下げますよ。(※カメラの前で“気をつけ”の姿勢になり)タイチ選手! 別府大会の試合順、メインイベントとセミファイナル、どうぞ、代わってください! お願いします!(※と頭を下げる) これでいいのかな? これでいいんでしょ、タイチ選手!? (※岡本記者に)内藤がちゃんとタイチ選手に向かって頭を下げましたよと、明日、いや、今日中にタイチ選手にお知らせください。その答え……そうだなぁ、今度気が向いたら、またファミレスに緊急招集するんで、その時に聞かせてください。ではでは次は、明後日、広島でまたお会いしましょう! アディオス!」
BUSHI「いよいよ次の広島大会でKUSHIDAが帰って来るよ。もしかして、久しぶりに新日本でのシリーズになるんじゃないの? 『G1(CLIMAX)』もほとんど休みだったみたいだしね。帰って来てゆっくり休んだんだろ。イギリスでの“なんちゃらトーナメント”(イギリス・レボリューションプロレスリングの『ブリティッシュJカップ2018』)の優勝を逃して、神戸のIWGP Jr.ヘビー級王座決定トーナメントのいまの心境でも語ってくれよな。楽しみにしてるぜ。エンセリオ。マ・ジ・で」
※EVIL&SANADAはノーコメント
鈴木「(※インタビュースペースに現れると、しばらく笑って舌なめずりをしながら報道陣を見渡していたが、東スポ・岡本記者に目を留める)何だテメェ? 何だ? 何だ?(※と、どんどん詰め寄り)何だ、そのツラ? 『負けてざまぁみろ』みたいな顔してんなぁ。言いたいことあるなら言ってみろ! 言ってみろコノヤロー!(※と、岡本記者を壁際まで追い詰める)」
岡本記者「内藤選手が、別府大会の試合順についてどう思ってるのか、鈴木選手の見解を……」
鈴木「(※遮って)ハハハハハ! ハハハハハ! (※突然、岡本記者の両脇の壁にバン!と手を突き、顔を近付けて、小声で)ブチ殺すぞ!」
※飯塚&金丸&デスペラードはノーコメント