第6試合は9.17別府でNEVER無差別級王座戦を行なう王者の後藤洋央紀と挑戦者のタイチが、それぞれ矢野通&外道、飯塚高史&金丸義信を伴い対決。口にマスクをつけた飯塚は、場内を所狭しと練り歩いてから入場。NEVERのベルトを巻いた後藤がリングインしようとすると、タイチが威嚇するようにロープまで近づく。
ゴング前、タイチがマイクスタンドを使って後藤に仕掛ける。ここで開始のゴング。タイチは場外で後藤のノド元を締め上げ、さらに鉄柵攻撃を狙う。だが、逆に後藤がタイチを投げつける。
リング上、矢野が飯塚に対して「ブレイク!」コールを連発。だが、おかまいなしで飯塚は矢野の頭部に噛み付こうとするが、マスクが邪魔になって不発。すると、矢野は飯塚の後頭部をはたき、さらにマンハッタンドロップ。続いて外道が飯塚の顔面を踏みつけ、後藤がエルボードロップ。そして後藤は金丸をブレーンバスターで飯塚の上に投げ捨て、矢野と外道と共にCHAOSざんまいポーズを披露。それをタイチは苦々しい表情で見つめる。
続いて外道が飯塚にリズミカルにナックルパートを連発。しかし、タイチが乱入し、外道を場外に投げ落とす。タイチは場外で後藤を捕らえると、観客席に投げ入れる。そこからイスで後藤に殴りかかり、さらにフェンスを後藤のノド元に押し付ける拷問攻撃。そしてNEVERのベルトを自軍コーナーのエプロンに持ち運ぶ。
飯塚とスイッチしたタイチは、NEVERのベルトを高々と抱え上げると、それを用いて外道に攻撃しようとするが、レフェリーが阻止。すると、タイチはベルトを場外に投げ捨てる暴挙。
リング上、タイチは外道を挑発するように両手を広げて腹を見せる。外道はその腹にパンチを叩き込むが、タイチは顔面かきむしりで後退させる。ここでタイチは飯塚のマスクを取り外す。封印が解かれた飯塚は外道の頭部に噛み付き攻撃。続いて矢野、後藤の頭部にも噛み付く暴走ぶり。
外道は飯塚の串刺し攻撃をキックで迎撃。だが、飯塚はその足にまで噛み付く。さらに外道のサミングを両手で阻止し、その指にも噛み付き攻撃。続いて飯塚はロープを取り出し、外道にチョーク攻撃。レフェリーが止めにはいると、外道がロープを奪って飯塚にお返しのチョーク攻撃。
外道は飯塚にトラースキックを見舞い、後藤にスイッチ。後藤は頭部から流血が見られる。相手コーナーからはタイチが飛び出し、ラリアットの相討ち。だが、後藤は追撃のラリアットでダウンを奪い、村正、バックドロップとたたみかける。しかし、フォールはカウント2。
後藤は牛殺しを狙うが、タイチは切り抜けるとソバット。さらにアックスボンバーを叩き込み、バズソーキックへ。後藤はその蹴り足を掴むが、タイチは顔面かきむしりで逃れ、ロープへ。しかし、後藤は追走式のラリアット。だが、タイチはこれをかわし、ジャンピングキックを後藤の顔面にヒット。
リング上、鈴木軍が後藤にトレイン攻撃。さらに金丸が後藤の顔面に低空ドロップキックを叩きこむ。ここでタイチはパンタロンを脱ぎ去るとバズソーキックをヒット。すかさず金丸がフォールに入るも、矢野がカット。
金丸は後藤にタッチアウトを狙うが、後藤はこらえて逆に持ち上げる。だが、金丸は着地して顔面かきむしり。しかし、後藤はカウンターで金丸を担ぎ上げて牛殺しを炸裂。続いて外道のトラースキックを挟んで、後藤は金丸にGTRを食らわせてフォールへ。しかし、カウント2を数えたところで、タイチがレフェリーを蹴り飛ばす。さらにマイクスタンドで後藤をメッタ打ちにすると、レフェリーが試合終了のゴングを要請し、タイチの反則負けに。
タイチは試合後もなお、マイクスタンドで後藤に一撃を食らわせる。そして無理やり起き上がらせるが、あわててヤングライオンが制止に入る。しかし、タイチはそれを蹴散らし、後藤の顔面にステップキックを決め、タイチ式ラストライドを炸裂。そして後藤に覆いかぶさり、自ら3カウントを数える。
さらにタイチはNEVERのベルトを手にすると、後藤を踏みつけながら高々と抱え上げて誇示。場内にはブーイングと歓声が巻き起こるが、タイチは不敵な笑みを浮かべてそれをさらに煽る。そしてベルトを大の字状態の後藤の上に乗せ、後藤を挑発するように両手を結ぶ荒武者のポーズをマネし、笑みを浮かべてからリングを下りた。一方の後藤はヤングライオンに両肩を抱えられながら退場。
※後藤&矢野&外道はノーコメント
タイチ「今日、後藤君、よかったところはね、開幕戦でキミのデカい頭、デカい顔、デカい何!? アソコはちいせぇな、お前は…。石頭、効くなー! お前の技で唯一効くよ。お前の顔面。(※右足を気にしながら)お~、痛てぇ、痛てぇ。効くねぇ~。蹴りごたえのあるデカい顔面で楽しみだぜ、オイ。(※東京スポーツ岡本佑介記者に)それで!? どうしたって!? オメェんとこのクソみてぇな記事でなんか言ってたな!? なんだって!? なんだ、あのクソみてぇな記事。なんだっつうんだよ!? 言ってみろよ。あいつ(後藤)、なんつってるんだよ!? なに!? “なんとか決起軍”(真・野毛決起軍)!? 集結させるだ!? オメェのとこで言ったんだろ!? 田口…」
岡本記者「ヨシタツ…」
タイチ「誰だよ、ヨシタツって!? “坊さん”(ヨシタツの愛称)か!? もう1人なんかデカいの(長尾浩志)いたな!? あいつと、中邑(真輔)と、集結!?」
岡本記者「いや、その2人(中邑&長尾)は入ってなかったですね」
タイチ「ああ!? 知らねぇよ。(記事中の古い)写真に4人載ってただろ!? ということはだよ、あの4人のうち誰かが集結するんだな!? ヘタしたら4人全員、あいつのセコンドにつくってことか!? 集結するのか、どうなんだよ!? 集結(の呼びかけを)かけたんだろ、あいつが。いまこそ集まるべきだ。じゃあ、来るんだな!? 来るのか、あいつら!? 中邑から、“坊さん”から、なにからなにまで。いいだろう。セコンド、呼べばいいじゃない。それならそれで俺にも考えがあるぞ。いいじゃない。(新日本プロレス)2002年組対(全日本プロレス)2002年組。いいじゃない。ね? 同期対決。やろうよ。決着つけようぜ。長かったな、俺らも。15年!? 7年!? なに!? 6年!? かれこれあれから経って。やっとこうやって、やるときが来たんだよ。お互いオッサンなってよ。どっちがもう脱落するオッサンか決めて。君はそのまま、田口監督にセコンドついてもらってさ、いつも言ってるように、そのまんまタグチジャパンへ行って、田口と一緒に『はい~っ!』(※と言いながら“ざんまい”ポーズ)。好きなだけやってろ。(※TAKAの『誰ですか~!』というマイクアピールが聞こえて)誰ですか? 別府、勝つのは誰ですか?」
岡本記者「強いほう…」
タイチ「うるせぇ、この野郎。ぜんぜん面白くねぇんだよ。おっと、お前の“マブダチ”内藤。またまたうるさい。もう最後にしてくれ、頼むから。言っとけよ。まあ、ホントに頭下げたな。下げたんだろ? 俺に(9.17別府の試合順を)替わってくれって」
岡本記者「はい」
タイチ「だからよ、俺もさすがにその男気のんで、昨日、会社に全部言ったよ。内藤もこう言ってる。俺もこう言ってる。後藤はどう思ってるか知らねぇ。試合順、替えてくれって。みんなも一致してるって言ったよ。だけど、どうなってんの、いま? 発表の時点で。替わらない!? 替わってないの!? じゃあ、あとは新日本プロレスの判断に任せようや。ま、でも、内藤君、あいつがメインだったら、それなりに凄い試合、見せてくれるんでしょうね! (※岡本記者に)そうでしょ? ベルトより上の存在だから…(※岡本記者に詰め寄り)ビクビクしてんじゃねぇ、この野郎。伝えとけ、この野郎。言っとけ、あいつに。(※去り際に岡本記者へ向かって) ボケ! クソ! くだらねぇ記事書きやがって。ねつ造! ねつ造野郎!……」
※飯塚&金丸はノーコメント