オープニングマッチのタッグリーグ公式戦では吉田綾斗&海野翔太組(0勝12敗)が、永田裕志&中西学組(2勝10敗)にチャレンジ。いまだ勝ち星のない若武者タッグとしては、第三世代を相手に大きな爪痕を残したいところ。
先発は永田と吉田。吉田は果敢にエルボーを打ち込むが、永田もエルボーで反撃。しかし、吉田はカウンターのエルボーでダウンを奪い、さらに串刺しニー、ジャンピングネックブリーカー。そしてフロントネックロックを決めるも、中西がカットイン。
スイッチした中西はド迫力の逆水平チョップからヘッドバット。吉田もエルボーで反撃するが、中西はブレーンチョップ一発でダウンを奪う。
ここから第三世代はダブルのショルダータックル。そして永田が吉田の背中にサッカーボールキック。さらに左腕にアームブレイカーを見舞い、「立て、コラ!」とストンピング。吉田もエルボーを繰り出すが、永田はエルボーで動きを止め、さらに中西がトップコーナーから吉田の左腕にチョップを落とす。
第三世代はすばやいタッチワーク。中西はブレーンバスターを狙うも、こらえた吉田はフロントネックロック。そしてランニンングニーを決め、ようやく海野とタッチ。
海野は中西にエルボーの連打。だが、中西はビクともせずエルボー。しかし、海野は串刺しエルボー、ミサイルキックで反撃。海野はバックを取るが、中西がこらえる。そしてショートレンジのラリアットを炸裂。
ここから第三世代は海野にトレイン攻撃を繰り出すも、海野は切り抜ける。そして吉田が中西にエルボー。吉田は中西に捕まるも、相手の同士打ちを誘う。
さらに吉田は永田にエルボーを連発。そしてミドルキックを決め、海野が追撃のミサイルキック。続いて海野は永田を腕ひしぎ逆十字で捕らえ、三角絞めに移行。しかし、これはロープエスケープ。
海野は永田にジャーマンを狙う。これを切り抜けた永田に対し、吉田がニーアッパー。間髪入れずに海野がジャーマンを炸裂。だが、カウントは2。
雄叫びを上げた海野は永田にフィッシャーマンズスープレックスを仕掛けようとするも、永田は腕固めに切り返し、白目の神が降臨。しかし、吉田がカットイン。その吉田を中西が場外投棄。
リング上、海野は張り手を見舞うも、永田も張り手。しかし、海野は張り手で永田をぐらつかせロープへ。すると永田はカウンターのキチンシンク。そしてエクスプロイダーを決めてフォールに入るが、海野はカウント2でキックアウト。だが、永田は海野をナガタロックで捕獲。中西が吉田をアルゼンチンで捕らえる中、そのまま永田が海野からギブアップを奪った。
永田「(※中西に向かって)どうもありがとうございました(※と握手を求める)」
中西「(※握手を交わしながら)ああ、永田、こっちこそ。ありがとうございました」
永田「いやあ、残念な結果だったね、今シリーズ全部見て。3勝10敗……。勝ち星に見放されてたな。欲をかいて臨んだんで、それがすごい悔しいですね」
中西「ま、まだまだ踏ん張らないと。これで終わったわけやないから。また頑張ります(※と言い残して先に控室へ)」
--今日の対戦相手、海野、吉田組。『LION’S GATE』からやってきましたけど、いかがでしたか? 向こうは結果、全敗でしたが……。
永田「まあ、勝ち星はなかなか取れなかったみたいですけどね、やっぱりこのシリーズは彼らにとって、大きな財産になったんじゃないですか。やっぱり、なんか経験値みたいな、自信……勝ち星じゃない、このタッグリーグを完走するんだっていう、力をつけてるんだっていうのが闘っててわかりますよ。今まで以上にぶつかってきた。彼らの勝ち星じゃないところの存在価値、存在意義ってものを大衆に見せつけたシリーズだったと思います。それは彼らもそう、俺らもそう。3勝10敗とはいえ、存在というものを十分この、世間に披露できたかなと、それは思ってます。ひどいこと言ってるほかのチームもいるみたいですけど。俺たちの時代じゃない、それはわかります。じゃあ、時代じゃないから早く去れっていうなら、俺らの存在価値というものを消してくれよ。それだできないなら、えらそうなこと言ってほしくないし。まあ、中西学とのタッグは、もしかしたら今回で最後になんのかなと、チラッと序盤は思ったりもしましたけど、なんか彼のシリーズ中のテンションとか、いろんな技にトライする姿勢を見て、もう一丁だなという欲が出てきた。事情が許せば、また来年、永田裕志、中西学のチームで、優勝戦線出れるように突っ走ってみたいなと、欲が出てきましたね。あんな脊椎壊した人間がね、何回も言うけど、トップロープから飛ぶんですよ。ええ。あんなのみんな、怖くてできないのにやるんですから。必死の闘いを。そういう中西学を見て、すごい欲が……。それが今シリーズ、このタッグリーグの大きな収穫でもあったし、まだまだやってやるっていう思いになりました。そんなとこですかね。以上です」
吉田「結果、全敗。まあ、でも、これがいまの自分たちの実力として、しっかり受け止めて。自分に関しては、新日本プロレスの所属でもないし、そんなずっとずっと出れるものでもないし、もしかしたらこれが最初で最後のチャンスやったかもしれんけど、『あの時、全敗やった吉田、海野、えらいデカなったな』と言ってもらえるように、ビッグなレスラーになってみたいなと思います。ありがとうございました(※と言って先に控室へ)」
海野「『WORLD TAG LEAGUE』全敗。逆に気持ちいいです。これが、吉田さんがいま言ったみたいに、自分たちの実力です。けど、今回は何もありません。自分たちのすべてを、いまある全部を出し切って、先輩たち相手にぶつけられたと思います。そして最後が、永田さん、中西さんでほんとによかった。またチャンスがあるなら、タッグリーグに出たい。来年、再来年、この先何年も、ずっと出たい。今回の、この初めてのタッグリーグの全敗は、これで終わりじゃない、海野翔太の最初の1歩目。これから先、全勝してやる。いまは全敗で笑われてるかもしれない。こいつら雑魚だなって笑われてるかもしれないけど、いつか将来、必ずこの業界のトップに上り詰めます。ありがとうございました」