勝ち点14で優勝戦線に留まりたいエルガン&コブと、勝ち点4と優勝の望みはなくなったが第三世代の意地を見せたい永田&中西の公式戦。
永田とエルガンの先発でスタート。永田が蹴りを繰り出せば、エルガンは屈強な肉体からのショルダータックルで応戦する。続いては中西とコブの対戦。手四つから力比べだ。コブが押し潰すかに思われたが、中西も挽回。指を固めていく。さらにショルダータックルでふっ飛ばした中西。ならばとコブはボディスラムだ。
ここでタッチを受けたエルガンはエルボーで攻め込む。中西も応戦してくると、逆水平チョップ合戦だ。しかし、ここを有利に進めたエルガンはコブにタッチ。今度は中西と頭突き合戦だ。コブのジャンピングヘッドバットに悶絶した中西だったが、続くエルガンに野人ハンマーをかまして永田にタッチ。
永田はミドルキックでエルガンに攻め込む。続けて串刺し式のフロントキックを食らわすとエクスプロイダーの体勢に。ここで投げられないとフェイントからの低空ドロップキックで体勢を崩してエクスプロイダー。さらにナガタロックⅡだ。
ここはコブがカット。エルガンはトラースキックで逆襲すると、ファルコンアローで追撃だ。ここで両陣営、それぞれ中西とコブにタッチ。中西とコブはリング中央でラリアットをぶつけ合う。その攻防中、中西は地獄突き、クロスチョップを食らわし、ついでにエルガンにも脳天唐竹割りを食らわせる。そして、コブには野人ダンスからのラリアット、さらにはアルゼンチンバックブリーカーだ。
カットに入っていたエルガンには永田が腕固めで捕獲。続いて中西と永田はトレイン攻撃から、コブに対して中西のマッケンローと永田のフロントキックが同時に炸裂する。しかし、ここはエルガンがカット。永田に延髄斬りを食らわして、場外に排除する。
中西もエルガンとコブにダブルブレーンバスターの体勢に捕まる。投げ返そうとした中西に、エルガンがローリングエルボー。そして、ダブルブレーンバスターで叩きつけてみせた。このチャンスにコブは中西にオリンピックスラムからその場飛びのムーンサルトプレス。凄まじい重量級の連続技で中西から3カウントを奪ったのだった。
これでエルガン&コブは勝ち点を16とし、優勝戦線に望みをつないだ。
エルガン「ジェフよ、ジェフ、これでまだ(決勝進出の)の可能性を残したぞ。K.E.Sには負けてるけど、混戦を抜け出すチャンスはある。この先の結果次第で、何が起こるかわからない」
コブ「オー、そうだな。とにかくベストを尽くすだけだ。まだ終わってない。終わらせてたまるか。とにかく明日だ」
エルガン「そうだ。その向こうにトーキョードームだ」
コブ「終わらせないぞ。終わらせない」
エルガン「優勝して終わろう」
コブ「ああ」
エルガン「出だしは悪かったけど、俺たちのチームもだんだん良くなってきたし……」
コブ「オイオイオイ、そのへんで終わろう。それより、インタビューを打ち切って、次の試合を見ようぜ」
エルガン「ああ、そうだ。明日に備えないと。さあ、行こう」
コブ「(※引き揚げかけたが戻って来て)そうだ、忘れてた。ほら、あれ。こういう時にやるやつさ。ン、なんだったかな? え~と……まあいいや。(※控室に向かいかけるが引き換えしてきて)ガチムチ!」
中西「クソッ!(※とだけ漏らして控室へ)」
※永田はノーコメント