昨年の『WORLD TAG』覇者で現在8勝2敗のEVIL＆SANADAが、6勝4敗のジュース＆フィンレーと対決する『WORLD TAG』公式戦。

　先発したジュースとEVILがタックルを打ち合い、ジュースが競り勝つ。その後、SANADAがエプロンからジュースを羽交い絞めにするが、フィンレーもEVILのロープワークを妨害。そして、ジュース＆フィンレーがダブルドロップキックでEVILを吹き飛ばす。
　その後、ジュースがEVILに串刺しラリアットを見舞い、キャノンボールを繰り出す。だが、EVILが回避して自爆を誘発し、EVILとSANADAが相次いでフィンレーに低空ドロップキックを食らわせる。
　場外戦を挟み、SANADAがジュースとフィンレーをパラダイスロックで固定。そして、尻に開脚式低空ドロップキックを浴びせる。
　続いてSANADAがジュースにバックエルボーを見舞い、EVILがセントーンで追撃。しかし、ジュースはトレイン攻撃から脱出し、辛うじてフィンレーと替わる。
　そのフィンレーは、EVILにジャンピングエルボースマッシュで先制。さらに、リープフロッグでSANADAを惑わせてドロップキックを見舞うと、場外のEVILをプランチャで押し潰す。
　フィンレーの攻勢は続き、EVILに串刺しバックエルボー、ダイビングエルボースマッシュ。だが、EVILがフィンレーの脚を取って海野レフェリーに持たせ、ガラ空きのボディをトラースキックで撃ち抜く。
　さらにEVILはフィッシャーマンバスターで追い討ちをかけ、バックドロップの体勢に入る。しかし、フィンレーが切り返し、反対にバックドロップで投げる。
　しかし、EVILがフィンレーの串刺し攻撃をかわし、SANADAの串刺しバックエルボーからトラースキック。そして、SANADAがパントキックへ繋ぎ、EVILがラリアットでフィンレーを吹き飛ばす。
　さらにSANADAが控えのジュースにドロップキックを食らわせ、EVIL＆SANADAがフィンレーにマジックキラーを仕掛ける。しかし、フィンレーが脱出して2人を衝突させ、スクールボーイでEVILを押さえ込む。それでもEVILが粘ると、フィンレーはカウンターワンハンドバックブリーカーで叩きつけた。
　ジュース対SANADAとなり、ジュースが顔面パンチ連射で先制。するとSANADAは、前後の連続リープフロッグからカウンタードロップキックを食らわせる。
　それでもジュースは、SANADAのヘッドシザースホイップを受け止め、パワーボムで報復。さらに、ジュース＆フィンレーが合体フラップジャック、合体河津落としでSANADAに追撃。
　続いてジュースがSANADAの顔面にパンチを浴びせ、直後にフィンレーがPrima Noctaを仕掛ける。しかし、SANADAが回避し、Skull Endで捕獲。さらに、EVILがトラースキックで追い討ちし、SANADAがバックドロップで叩きつける。
　ここでSANADA＆EVILはジュースにマジックキラーを敢行するが、フィンレーがSANADAのフォールを妨害。そこから混戦となり、EVILがフィンレーのPrima Noctaを逃れてEVILに行く。ところが、フィンレーが切り返し、なんと反対にEVILをお見舞い。
　その直後、SANADAがPrima Noctaを切り返してSkull Endに行くが、フィンレーがさらに切り返してSkull Endを極める。続いてジュースがSANADAに顔面パンチを食らわせ、フィンレーが今度こそPrima Nocta。そこからジュースがパルプフリクションを炸裂させ、SANADAを葬った。

　この結果により、EVIL＆SANADAは8勝3敗となり、石井＆矢野に続いてトップタイから陥落。第1試合で勝利したタマ＆タンガが単独首位となった。

フィンレー「一瞬たりとも気が抜けないほど激しい闘いだったな。ここで2点を失うわけにはいかなかった。もう、突き進むしかない。最後には俺たちが勝つんだ。この『WORLD TAG LEAGUE』で優勝するんだ。俺たちの存在感を見せつけるんだ。偉大なチームになるために」
ジュース「（※遅れてコメントスペースに入って来て）相手チームのことか？」
フィンレー「いや、違う。俺たちがそうなるんだ。これまでやられた相手に復讐してな」
ジュース「行くぞ。このまま行くぞ。やってやるぜ。一緒に行こうぜ。正直、これで優勝戦線に加われた。尻尾をつかまえたぞ。G.O.D、K.E.Sの背中が見えた。残りはザック＆タイチとベストフレンズ。それに勝てば、ほかのチームとの対戦成績次第ってことになる。上にいるのは、K.E.S、G.O.D、そしてL・I・J、SANADA＆EVIL……俺の記憶ではそのうちの2チームを倒してる。俺たちも含めてその中の2チームが勝ち上がることになる。少なくとも、彼らと並ばないといけないけどな。でも、奇跡を起こしてやる」
フィンレー「ややこしいな」
ジュース「残りを勝って、決勝への道をこじ開けるんだ。L・I・Jを破ったんだかから。優勝して、トーキョードームでタイトルマッチをしたいんだ」
フィンレー「そうだな。残りは2試合。（相手は）タイチ＆ザック、そしてベストフレンズ」
ジュース「その通りだ。この相手ならいけるぜ。ザックよ、かかって来い。厳しい闘いは百も承知だ。でも、倒してやる。タイチ、お前に歌は歌わせないからな。そして最後のベストフレンズとの闘いは、頭脳の勝負にもなるだろう。全力でいくぞ」
フィンレー「2点ずつ勝ち取ってやる」
ジュース「2点ずついただいて、ほかのチームが最高のアシストをしてくれれば、決勝に行ける。そして、そこでも勝利だ。そうなれば、真新しいセクシーなタイツを身に着けてトーキョードームの花道を歩ける。いいな」
フィンレー「いいね」
ジュース「俺たちはタグチジャパンの一員でもある」
フィンレー「今まで、そんなこと言ってなかったけどな」
ジュース「作戦を授けてもらおう。タグチのケツは硬いぞ。カントクの大きくてツヨイケツを代わってお見舞いしようか」
フィンレー「さて、そろそろ終わりにしようか。今夜は祝杯だ」
ジュース「（※記者に向かって）『今夜は祝杯を挙げた』って書いておいてくれ」
フィンレー「『ナマビールで』ってな」
ジュース「さあ、行こうぜ（※先に控室へ）」
フィンレー「（※1人残って）ちょっと試合を振り返らせてくれ。EVILに初めてEVILを決めてやった。まさかのタイミングで決まったよ。ビックリしたんじゃないか。もともとは友達だった。EVILもSANADAも、俺はファンだった。EVILになる前のアイツは俺のルームメートだったんだ。そこに母親が戻って来たら、今夜の試合を見て驚いて叫んでいただろう。悲しませたかもしれないな。そういうルーツがあるんだよ。みんなでひとつの部屋に集まった。何百回となくね。最後に『G1（CLIMAX）』で“友だち対決”だ。得点を懸けて闘う。それを実現したい。そして勝ちたいね。練習して、そこまでたどり着きたい。さらには世界王者としてトーキョードームの舞台に。コーラクエンではお前が、1回、2回、3回、4回、5回、6回、7回……と俺を倒している。その借りを一気に返してやる」

※EVIL＆SANADAはノーコメント