第2試合はマイケル・エルガン&ジェフ・コブ&バレッタ&チャッキーT組が鈴木軍(鈴木みのる&飯塚高史&ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.)と対峙。『WORLD TAG LEAGUE』でしのぎを削った4チームによる8人タッグであり、反則決着となったエルガン組とCHAOSのBEST FRIENDSの合体に注目が集まる。チャッキーは最近、暴走が目立つだけに試合展開は予測がつかない。
入場はタッグリーグの出場チームごとに姿を表し、花道を進む。ゴング前、リーグ戦でチャッキーにイス攻撃を食らっているエルガン組が詰め寄る。すると、そのスキをついて鈴木軍がゴングを待たず、場外戦に持ち込む。
鈴木はフェンスを外してチャッキーに叩きつける。さらにイスで強烈な一撃。リング上ではエルガンがスミスに串刺しラリアット。だが、スミスもドロップキックで反撃。エルガンもカウンターのパワースラムで叩きつけ、ブレーンバスターを狙う。これをスミスがこらえると、両者はエルボー合戦。さらにスミスは左ミドルを放つが、受け止めたエルガンはローリングナックル。スミスもジャンピングニーを放つも、エルガンはバックに回るとジャーマンスープレックス。負けじとスミスも豪快な雪崩式ブレーンバスターをお見舞い。
次はアーチャーとコブが対峙。コブは軽快なドロップキック。しかし、アーチャーは不意打ちのショルダータックルを食らわせ、串刺しラリアット。それを受け止めたコブはアスレチックプレックス、さらにその場飛びムーンサルト。
スイッチしたチャッキーに対し、アーチャーはショートレンジのラリアット。次は鈴木がチャッキーに串刺しフロントキック、サッカーボールキックを炸裂。しかし、チャッキーも串刺しラリアット、ミサイルキックで反撃。ここから両者は胸板への張り手、エルボーを交換しあう。鈴木の強烈なエルボーでチャッキーは腰から崩れ落ちる。
次は口を覆ったマスクを外された飯塚が、チャッキーの頭部に噛み付き攻撃。だが、アーチャーはソールフードからバレッタにタッチ。バレッタは飯塚にダイビングボディプレス。続いて逆水平チョップを連発し、ランニングニーをヒット。
勢いに乗るバレッタに対し、飯塚はマンハッタンドロップ。ここから鈴木軍はバレッタにトレイン攻撃。さらにK・E・Sが連携のアバランシュホールドを決めるが、フォールはほかのメンバーがカットイン。ここからリングは混戦模様に。
鈴木はバレッタをスリーパーで捕獲。そして飯塚がアイアンフィンガーを装着するが、ここでチャッキーがイスで一撃。さらにほかのメンバーにもイス攻撃を見舞ったところで、レフェリーは反則負けのゴングを要請。
アーチャー「(※静かな口調で)あいつら、いったい何やってんだ。いい加減にしろ」
スミス「チャッキー、お前、自分のこと狂ってるとでも思ってるのか? 本当に狂ってるのはスズキサンであり、俺たちK.E.Sなんだぞ。次、リングに上がるのなら、俺たちが相手になってやる」
鈴木「この野郎。試合ブチ壊しやがってよ。ブチ壊してんじゃねぇよ、この野郎。オイ、俺が並べた“食卓”だぞ!? なにテメェが勝手に土足でガサガサガサガサブチ壊してんだ、この野郎。オイ、チャッキー!? あ!? 誰にケンカ売るんだ!? 誰の前で偉そうにワルぶってんだ、この野郎、オイ! やんならやるぞ、この野郎。遊びでやってんじゃねぇんだよ、こっちはよ。カッコつけてよ、『ヒールです』とかやってんじゃねぇんだよ、この野郎。テメェがつまんないから、寝返ろうとしてるのか!? 面白くしてやろうと思ってるのか!? どこぞのガキみたいなこと言ってんのか、コラ!? あぁ!? オイ、遊びじゃねぇんだよ。ブチ殺すぞ、この野郎」
スミス「(※最後に1人残って)最後にひとつ言っておく。ダイナマイト・キッドの魂が降りてきて、俺の心に宿っている。俺が神のストロングスタイル、キッド・スタイルを受け継ぐ」
※飯塚はノーコメント
チャッキー「(※バレッタに向かって)何か問題あるか?」
バレッタ「は?」
チャッキー「エッ、なにか? 俺たちのやるべきことをやってるだけだよな?」
バレッタ「なんだって?」
チャッキー「これが俺たちのやるべきことだろ」
バレッタ「オイオイ、今日は8人タッグだろ」
チャッキー「ほかに2人がいても関係ないよ?」
バレッタ「お前、どうかしてるぞ、チャッキー」
エルガン「(※コブと2人で遅れて入って来て)お前ら、いい加減にしろよ。何かあったら、いつも『もうちょっと時間をくれ』って繰り返して。今日はチームを組んだんだ。パートナーとしての仕事をしろよ。タッグリーグもあったけど、今日は互いにパートナーなんだから。本当に何をしてるんだ?」
バレッタ「(※チャッキに小声で)謝れ。謝るんだ」
チャッキー「アイム・ソーリー。(※バレッタに小声で)言ったぞ」
エルガン「もう、いい加減にしろよな(※と言って立ち去る)」
コブ「(※エルガンのあとを追う形で)やってられないよ。俺はなにも言わないから……。(※去り際にカメラに向かって)ガチムチ」
チャッキー「(※バレッタに向かって)悪かった。ソーリー。アイム・ソーリー(※と言って控室へ)」
バレッタ「(※1人残って)CodyとUSタイトルマッチをやるはずだったけど、残念ながらCodyのケガで俺の目標が消えてしまった。チャンスはジュースに移ってしまった。でも俺はUSタイトルマッチがしたいんだ。これに関して言えば、Codyのやり方が正解かどうかはともかく、うまく立ち回ったってことかな。俺は胸や上腕二頭筋をケガをしても、こうやって日本とアメリカを往復しながら試合をしてるし、ROHでもタイトルマッチをしている。Cody、お前は頭がキレるよな。だから、こういう結果になっている。でも、俺だって、まだそのタイトルに挑戦する権利は残されているはずだし、それに値するレスラーだと思ってる。だからこそ、こうやってバックステージで発言しているし、この声が届くはずだ。さて、そろそろ部屋に戻って、チャッキーと話なくっちゃ……」