1.4東京ドームで行われるIWGPヘビー戦ケニーvs棚橋、NEVER戦・飯伏vsオスプレイのダブル前哨戦。なお、12.9岩手では、BULLET CLUBに暴行された矢野のピンチを真壁が救出。今回のチーム編成に繋がった。
オスプレイと飯伏の対決で試合の幕が開き、オスプレイがロープ際でクリーンブレイク。そして、ショルダータックルを浴びせるも、飯伏がヘッドスプリングで即座に立ち上がる。
その直後、飯伏はミドルキックを放つが、オスプレイが身をかわし、ヘッドスプリングで即座に体勢を整える。そこから2人が互いの動きを読んで切り返しの応酬を見せ、場内を沸かせた。
矢野対裕二郎の場面。矢野がニュートラルコーナーのクッションを外し、裕二郎の突進をかわして金具へ激突させる。そして、そのクッションを振りかぶるが、オーエンズが背後から妨害。
さらに裕二郎&オーエンズが2人でクッションを持ち、カウンターで矢野を殴る。しかし矢野は、裕二郎とオーエンズの髪を掴んで引き倒した。
ここで矢野が真壁とタッチし、場外へ退避。すると真壁は、裕二郎に串刺しラリアットを見舞い、額へパンチの雨を降らせる。だが、裕二郎&オーエンズが真壁を捕まえ、合体バックドロップで報復。
ここから真壁のローンバトルとなり、飯伏が強烈なローキックを連発。さらに、ケニー&オーエンズがダブルバックエルボー、ダブルエルボードロップで追撃し、2人のカニばさみから裕二郎が低空ランニングフロントキックを食らわせる。
その後、控えの矢野が裕二郎を捕まえるが、真壁が放ったラリアットはかわされて誤爆になってしまう。だが、矢野が場外から裕二郎にイス攻撃を食らわせ、真壁は左のショートレンジラリアットでオーエンズをなぎ倒した。
棚橋対ケニーとなり、棚橋がフライングフォーアーム、カウンターバックエルボー、低空ドロップキック。そして、ボディスラムからコーナーへのぼるが、ケニーがいち早く立ち上がる。
続いて両者がエルボーを打ち合い、そこからケニーが強烈な逆水平チョップを浴びせる。その後、突き飛ばされた棚橋がロープを利用した逆上がりで復活。それをケニーが背後から捕獲するが、棚橋がツイスト&シャウトを見舞う。
すると、ケニー&飯伏が2人連続でリープフロッグを繰り出すが、棚橋がロープワークでフェイント。そして、ドラゴンスクリューからケニーにテキサスクローバーホールドを極めるが、飯伏がスワンダイブミサイルキックを浴びせた。
オスプレイ対ケニーとなり、オスプレイがフェイント式延髄斬り、トップロープを使った619、変型スリングブレイド。そして、その場飛びシューティングスタープレスを繰り出すが、ケニーが両膝を立てて身を守る。
続いてケニーはオスプレイを担ぐが、オスプレイがスタナーへ切り返し、オスカッターを狙う。だが、ケニーが受け止め、高速ドラゴンスープレックスホイップで逆転した。
オスプレイ対飯伏となり、飯伏が打撃ラッシュからその場飛びムーンサルトプレス。そして、ラストライドを仕掛け、脱出したオスプレイにミドルキックを食らわせる。
それでもオスプレイは、サマーソルトキック→延髄斬りの連続攻撃で挽回。ところが、飯伏がすぐさまショートレンジラリアットで吹き飛ばす。
これでオスプレイ対ケニーとなり、ケニー組が4人でトレイン攻撃を敢行。さらに、オーエンズがプリンスズスロウンに繋ぐ。続いてケニーがオスプレイを持ち上げ、パワーボムホイップでオーエンズの両膝へ叩きつける。
その後、オーエンズは打撃コンビネーションからパッケージドライバーの体勢に入るが、矢野が髪を掴んで引き倒す。ここから混戦となり、裕二郎が矢野に変型リバースDDT、棚橋が裕二郎にフロントネックチャンスリー、ケニー&飯伏が棚橋にジャンピングニーアタック&ハイキック、真壁がケニー&飯伏にダブルハンドラリアット、オスプレイが飯伏にサスケスペシャル。
その後、オーエンズがオスプレイのスワンダイブ攻撃を回避し、トップロープの反動を利用したバーニングハンマーで叩きつける。そして、パッケージドライバーの体勢に入るも、オスプレイが脱出し、軌道を変えたトラースキックを顔面へ見舞う。
その直後、棚橋がスリングブレイドでオーエンズをなぎ倒し、最後はオスプレイがストームブレイカーでとどめを刺した。
矢野「(※インタビュースペースでも立ち止まらず、去り際に)素晴らしい、素晴らしい!」
真壁「何が素晴らしいだ、タヌキ野郎コノヤロー! オメェと何年のわだかまりがあると思ってんだ、コノヤロー! 9年か、10年か、コノヤロー! 一瞬で、笑いでごまかそうとしやがって! まぁでも、今日は一つ前身だな。あとはアレだ、タイトルマッチ。そう、アイツらの。援護ができれば、あぁ、それで十分だ。まぁ俺はよ、小ワッパどもを片っ端から蹴散らしてやっから!」
オスプレイ「リングの上でも十分しゃべったんだけど……実は今朝、個人的にあまりうれしくないことが起きたんだ。そのために、いろんなことを考えてしまった。どうして今、僕はこれをやっているのか。自分はどこに向かっているのか。2018年を振り返ると、始まった頃はプロレス界の中で僕の責任はそんなになかったと思う。IWGPジュニアヘビー級のベルトを獲って、少し責任は増したかもしれないけど、実は地元では家を買ったんだ。これは新日本プロレスで活躍したからこそできたことだ。まだ25歳と若い僕だけど、この新日本プロレスで公私にわたる責任感を持たせてもらえたということは、すごくうれしい。自分は今、人々のために奉仕をする活動もしている。だから人のためにお金を使うことも多くて、月末にはもうお金が底をついてるなんてことも多いんだけど、それは自分のためになることでもあり、自分の意義でもあると思ってる。プロレスも同じで、人のためにやっている、ファンのためにやっているという部分がすごく多かった。でも、NEVER無差別級タイトルについては、完全に自分のためだけに戦いたいと思っている。これは他人のためではなく、自分のためにやりたい試合なんだ。(※棚橋がインタビュースペースに現れ、オスプレイの横に立つ)今日は、このジェントルマンと一緒にタッグを組んで戦うことができた。(※棚橋に)今日、タッグを組めたのは大変光栄でした。自分にとってはすごく大きなことでした。明日もよろしくお願いします(※と、握手を求める)」
棚橋「(※オスプレイと握手し、以下、英語で)明日は君のムーブを真似するよ」
オスプレイ「えっ、サスケ・スペシャルを? じゃぁ僕はエアギターをやるよ!(※と、エアギターのアクションをする)」
棚橋「えっ! それ簡単じゃない。俺の方が難しいよ。不公平だ!」
オスプレイ「でもやってみるよ(笑)」
棚橋「ありがとう!」
※オスプレイは控室へ。
棚橋「(※権利証のケースを胸に抱えながらコメント)2018年も、年内あと残すところ1試合。ホントに、プロレスの……あちこちね、日本全国回って、いろんな場所、体育館、アリーナ……ね。会えることが、すごくうれしいし、プロレスラーになってよかったなと思うし。うん。今年、2018年、プロレス大賞MVPをいただきましたけども、1年間、どれぐらいの熱量で生きたか、一生懸命やったかっていうのは……毎年変わんないから。2016年だって2017年だって、ひょっとしたら今年以上の熱量で生きてたかもしれない。けど、MVP、IWGPのベルト、いろんなものには届かなかった。けど、決してそれをムダにはしない。この挑戦権も、『G1 CLIMAX』優勝も、映画の主演も、情熱大陸も、そしてMVPも、俺が! 力で! 勝ち獲ったから。必ずドームも、全力で、ベルト獲りにいきます。……ってこれ、最終戦の言い方だな(笑)」
飯伏「今日は8人なんで、まだまだ全然オスプレイと絡んでないです。それでもまあ楽し
みに熱くなっています」
ケニー「(日本語で)イブシサン、ホントにマジで、8人タッグで負けるなんて。GOLDEN ELITEの半分ぐらいが、イッシュンで負けたんですね。(ここから英語で)8人タッグでウィル・オスプレイ、タナ、ヤノ、マカベ、この4人にどんな関係性があるんだ? あの4人で一緒に何かを成し遂げたことがあるのか? あの4人に対して黒星を喫するなんて本当に恥ずべきことだ。明日またメインイベントで闘うけども、同じような終わりにはならないぞ。自分たちのテクニックをまず初めに見せて、自分たちの強さを披露した上で勝ちたい。みんな1.4に向けて考えてるかもしれないけど、俺にとっては1.4の前にちゃんと楽しいクリスマスを過ごしたいんだよ。だからこそ明日、自分たちのタッグチームとしてのこのいい関係性と強さを見せたいと思っている。それはあの4人がまだ見たことがない強さだ。そして、お前たちにミッションがあるとすれば、俺たちにだって崇高なミッションがあるんだ。だからこそ、明日はお前たちをハンマーでトントントンとやっつけてやる! そしてゴールデン☆ラヴァーズにとっても明日は2018年最後のショー、最後のメインイベントになる。(また日本語になって)チャンピオンのフ二人が、シアワセに終わりにしよう、イブシサン」
飯伏「はい」
ケニー「(英語で)みんな幸せに楽しみにしているのかもしれないけど、(急に『We Wish You a Merry Christmas』のメロディで歌い始める)We wish you a Good-bye&Good Night、we wish you a Good-bye&Good Night、we wish you a Good-bye&Good Night……Good-bye&Good Night! (マスコミに指でピストルを乱射するジェスチャーをしながら)ババババン!」
※チェーズと裕二郎はノーコメント