第5試合は明日の2.3札幌のIWGPインターコンチ、同ジュニアタッグのダブル前哨戦として、内藤哲也&BUSHI&鷹木信悟組とタイチ&金丸義信&エル・デスペラード組が激突。
鈴木軍が金丸&BUSHIが先に入場。続いて専属ディーバのあべみほと共にタイチが花道を進む。L・I・Jはそれぞれベルトと共に登場。内藤はリング上のタイチにロープを空けるように要求。タイチが応じると、内藤は悠然とリングインし、右手を突き上げる。
ゴング前に金丸とデスペラードはBUSHI&鷹木に襲いかかる。しかし、タイチは動かず、不敵な笑みで内藤を見据える。そして握手を求めると、内藤は応じると見せかけてグータッチを要求。さらにツバを吐きかけると、タイチはニヤリとしてから掴みかかる。
続くロープワークの展開から、タイチは場外へ。すると内藤はリング中央で寝転びポーズ。だが、タイチもエプロンで寝転びポーズを披露。両者はニヤリと笑い、心理戦を展開する。
次はBUSHIとデスペラードのマッチアップ。BUSHIはデスペラードにティヘラ。そして鷹木が金丸を排除し、BUSHIと共にデスペラードに連携攻撃。BUSHIはTシャツでデスペラードにチョーク攻撃を見舞う。
スイッチした鷹木はデスペラードに強烈なボディスラム。デスペラードは顔面かきむしりで反撃し、打撃合戦へ。鷹木はパンチでひるませ、追走式のキチンシンク。そしてロープに走るが、金丸が場外に引きずり込み、鉄柵に叩きつける。さらには後頭部に足を叩きつける。
ここから鈴木軍は総出で場外戦を仕掛ける。タイチは観客席に内藤を放り投げ、さらにイス攻撃。そしてスリーパーでダメージを蓄積させる。
リング上、金丸とデスペラードが鷹木に交互にストンピング。さらに金丸は鷹木のノド元を踏みつける拷問攻撃。
タイチはインターコンチのベルトを手に取り、鷹木に一撃浴びせると見せかけ、そのベルトを放り投げる。そして鷹木のノド元を締め上げる。金丸とデスペラードは鷹木の顔面を足でサンドイッッチ。
デスペラードは鷹木にボディスラムからフォールへ。鷹木はカウント2でキックアウト。さらに鈴木軍は自軍コーナーで鷹木を蹂躙。鷹木が鈴木軍に捕まる展開に。
鷹木は金丸にダブルチョップ。そしてナックルの連打からロープへ。しかし、デスペラードがキック。劣勢の鷹木だったが、金丸との技の読み合いからブレーンバスターを炸裂。
スイッチした内藤は金丸にティヘラ。デスペラードにはアームホイップから低空ドロップキック。そして右腕を突き上げてポーズ。
内藤は金丸にコーナーミサイルを繰り出すと思いきや、タイチにエルボー。そして金丸に低空ドロップキック。
金丸はレフェリーを突き飛ばして内藤のスキを生むと延髄斬り。タッチしたタイチは内藤にソバット。そしてジャンピングキックからツバを吐きかけ、もう一度ジャンピングキック。
ここでタイチはパンタロンを脱ぎ去り、内藤に天翔十字鳳を放つが、蹴り足を受け止めた内藤はドロップキックをヒット。
間髪入れずにBUSHIがタイチにミサイルキック。すかさず金丸とデスペラードが入るも、BUSHIは同士打ちを誘い、二人まとめてフランケンシュタイナー。さらにタイチにはライトニングスパイラル。
そしてBUSHIはMXを狙うが、ここで金丸がウィスキーを噴射。デスペラードは鷹木にスピアー。さらに金丸が内藤に低空ドロップキックを決め、続いてタイチがバズソーキック。
金丸とデスペラードはBUSHIに連携バックドロップ。最後はタイチがBUSHIをアックスボンバーから急角度のバックドロップで沈めた。
試合後、タイチはデスペラードに捕獲された内藤の前で目を見開くポーズ。そして鈴木軍はL・I・Jを蹂躙。タイチは内藤を場外に放り投げ、デスペラードはBUSHIのマスクに手をかける、またも剥ぎ取ってしまう。
そして鈴木軍はベルトを手に勝利を誇示。その傍らではあべみほがBUSHIのマスクを被ってはしゃぐ。タイチはベルトを投げ捨て、場外の内藤に不敵な笑みで取りにいけよと指示。内藤はBUSHIのマスクを手に取り、リングのタイチを一瞥し、ニヤッとしてから退場。
鈴木軍はベルトを手にして退場。そしてタイチは中継スタッフの肩にベルトをかけてからバックステージへ。
タイチ「なんか結局、アイツも(ベルト)いらねーようだし、俺も別にどっちでもいいし。だからあげちゃった、若いヤツに。アイツがチャンピオンでいいんじゃないか、別に。もはや。別に明日、どっちでもいいぞ、タイトルマッチでなくとも。だって明日、なんか起きるんだろ? いいじゃないか別に、タイトルマッチでなくとも。タイトルマッチにならないかもしれないし。なんだかわかんないけど。間違うなよ、お前ら。俺が何か起こすんじゃないんだ。今までだって、そうだった。必然的にここで何かが起きてたんだ、ずっと。冬の札幌で。何かが起きてんだよ、勝手に。俺が起こすんじゃないんだ。だから、『何か起きるかもしれないね』って言ってんだ。まぁ、その答えが全部、明日詰まってんじゃない? どうなるかは俺もわからないけど。どうなるかも……。明日、ノブ(金丸)の顔をぶん殴ってるかもしんないし……」
金丸「まぁ、それはねーな」
タイチ「何が起きるかわかんねーんだよ。明日、デスペラードのズボン、脱がしてるかもしんねーしな、俺が」
デスペラード「マスクはいいけど、ズボンはやめてくれ」
タイチ「そうか。それぐらい何が起こるかわかんねーんだ。楽しみだろ? 楽しみだろ、テメエ?(※東京スポーツ・岡本記者に向かって)内藤のマブダチよ。もう聞きたいことねーのか? 今日で最後だぞ、テメェ。内藤が言うのが。明日にアイツがどうなってるかわかんねー」
金丸「オイ、ジュニアタッグチャンピオン、あれでもチャンピオンか?(タッグチームとして)機能してんのか、アイツら? 運動量が違うよ、動く量が。お前らも見て思うだろ? アイツら何がある? 言ってみろよ。なんもねーだろ? オイ、こっちが動いてんだよ、オイ。動かしてやってんだよ、アイツらを。オイ、よく見とけ。明日もよく見とけ。オオ、それと、(※ウイスキーのボトルを見せつけて)ウイスキーねぇから。これもよく見とけ。どういうことか、オイ……そういうことだ」
デスペラード「(※2本のIWGPジュニアタッグ王座のベルトを手にしながら)あーあ、また置いてっちゃったよ」
タイチ「いらねーんだって、アイツら。だったら俺にくれよ。俺が持ったっていいじゃん」
デスペラード「だからよ、俺たちがチャンピオンだったはずなのに、アイツらがかっさらっていって、挙げ句、置いていくって、これ、どういうこと? すげー困ってんだよ。我々が持ち主なんで、こういう雑な扱いやめてくれますか。俺は一応、大事に使ってんの。飲みに行った時にでも、これ見せるとすごく反応がいいんだ」
タイチ「やってるもんな。よくな。キャバクラでこうやって、『ああ苦しいな』っつってベルト緩めて。『ベルト取っていい?』『ベルト緩めていい?』ってやってんもんな。それしか使い道ねーけど」
デスペラード「ホントそう。使い方がね。君らはね、そういう使い方知らないから。俺たちが有効活用してやるから、ちゃんと。明日、客が見てる前で俺がこれを取り返すことで、お前らがやっと認識するわけだ。俺たちはわかってんだ。チャンピオンはこっちだってよ。な?」
金丸「俺ら2人でな、この2人のチャンピオンらしいところ、引き出してやるよ。よく見とけ」
デスペらソ「エ――ーーーー! あの2人、チャンピオンらしくなるんですか?」
金丸「まぁ、そこをなんとか、やってやろうじゃないか。出し切れなかったら、アイツらもその程度だな。俺の腕じゃない。アイツらが悪い」
デスペラード「しょうがない、それはしょうがない」
タイチ「さぁ明日、どうなるかな。俺は昨日、調印式でもやった通り、アイツと握手したよ。だから俺は今度、正々堂々とやろうって約束したから。その上で何が起きるかは、俺はわからない。それは知りません。じゃあ、また明日、会いましょう。アディオス」
デスペラード「(※タイチと金丸が先に控室に向かったあとも1人残って、2本のベルトを差し出しながら)一応、向こうに渡しといて。渡しとけ、な?(王者チームとは)会わねーから。(※新日本プロレスのスタッフにベルトを預けて)そうじゃないと、俺たちが明日、持って入ることになるから。話、ブレブレだろ、おまえ?」
鷹木「(※足を引きずりながらコメントスペースにたどり着く)アイツら、とことんクソだな。面白ぇよ、面白ぇ。さんざん溜まったフラストレーション。前日まで散々、溜めに溜めたフラストレーション。明日すべて爆発させてやるから。弱い犬ほどよく吠えるってことを証明してやるよ」
内藤「いよいよ明日ッスね。昨日も言ったけど、会場のお客様のタイチ選手への期待感をすごく感じるんでね。それは素直に、素晴らしいことだなと思いますよ。さぁ、タイチ選手、アナタにとってとても重要な一戦が間もなく始まりますよ。覚悟を決めたタイチ選手の姿を楽しみに、また明日、ここ、きたえーるへ来ますよ。皆様も、そんな覚悟を決めたタイチ選手の姿を楽しみに、また明日、会場へお越しください。ではでは、アスタ・マニャーナ、アディオス」
※BUSHIはノーコメント