2.11大阪大会で行なわれる棚橋vsジェイのIWGPヘビー級選手権試合、そしてオカダvsファレの前哨戦のタッグマッチ。1.31仙台大会でガッチリと握手を交わして距離感を縮めた棚橋とオカダのドリームチームが猛威を振るうBULLET CLUBのツートップ、ジェイ&ファレ討伐に臨む。
棚橋とオカダは花道で2人揃ってポーズを決めると一緒に入場。それぞれコーナーに上がってポーズを取り、さらに2人揃って記念撮影だ。だが、そこにジェイが割って入って邪魔をする。先発は棚橋とジェイで試合はスタート。
ロックアップで組み合う2人。棚橋がコーナーに押し込むがジェイは体勢を入れかえて殴りかかる。だが、これを避けた棚橋はヘッドロックだ。ジェイが棚橋をロープに振ってこれを脱出するが、リングに伏せった瞬間に棚橋が再びヘッドロックに捕らえる。
ならばとジェイは立ち上がって髪の毛を引っ張って脱出。しかし、棚橋も同様に髪の毛を引っ張ると、コーナーに振られたところでカウンターの反転式ボディアタックだ。そしてオカダにタッチすると、ジェイにオカダがセントーン。棚橋もサンセットフリップを炸裂させ、続けて2人は握手しながら合体エルボードロップだ。
棚橋がコーナーに戻るとオカダは低空のドロップキックをジェイに炸裂させる。ジェイはたまらずコーナーに引き上げファレにタッチ。ファレは殴りかかってきたオカダをコーナーに振る。その威力にオカダもたまらずダウンだ。それでもオカダはエルボーで反撃。そしてファレの背中で一回転するとバックを奪ってスリーパーを仕掛ける。
しかし、ファレは後方に倒れながら押し潰して脱出。その隙きにジェイが棚橋に襲いかかり、場外で鉄柵に叩きつける。ファレもオカダを場外に連れ出して鉄柵にぶつける。ジェイは棚橋にテレビカメラのコードを利用してチョーク攻撃だ。
ファレもファンのオカダタオルを奪うとそれを使ってチョーク攻撃。その隙きにジェイは客席のほうに棚橋を連れ出すと場外の柵を棚橋にぶつけ、その上にヤングライオンの上村をボディスラムで叩きつけてさらにダメージを与えていく。
一方、リング上ではファレがオカダをいたぶり、再び場外に放り投げる。それを捕まえたジェイは鉄柵とエプロンの角にオカダの腰をぶつけていたぶっていく。そしてファレからタッチを受けると、串刺し式のエルボースマッシュ。続けて、ハーフハッチでコーナーにオカダを叩きつけてみせた。
倒れたオカダを逆片エビ固めに捕まえたジェイ。棚橋が救出に入るが、すぐさまファレが駆けつけて排除。そしてタッチを受けたファレがストンピングでいたぶっていく。オカダが反撃してきてもベアハッグで捕まえ、そのまま自軍のコーナーに連行。そして再びジェイにタッチすると、そのジェイがチョップを連発だ。
そしてスリーパーで絞めにかかるジェイ。これを振りほどいたオカダだが、カウンターのバックエルボーを食らわされ、またもスリーパーに捕まってしまう。しかし、オカダも立ち上がって逃れるとカウンターで捕まえてフラップジャックでようやく反撃。
そして棚橋にタッチ。棚橋はフライングフォアアームをジェイに食らわし、ファレにも一撃。そしてジェイには太陽ブローとエルボースマッシュ。さらにセカンドロープからサンセットフリップを投下だ。
だが、ジェイも逆水平チョップで反撃。立ったまま耐える棚橋だったが、ジェイは後方から右ヒザ目がけてショルダータックル。そしてダウンした棚橋をファイヤーマンズキャリーで持ち上げる。棚橋もこれを逃れるが、ジェイは逃さずにバックドロップだ。
そしてタッチを受けたファレがコーナーで棚橋にファレハンマーを連発。だが、コーナーでファレを自爆させた棚橋はバックを奪ってジャーマン狙い。しかし、ファレの巨体は持ち上がらない。逆にファレがブレーンバスターを仕掛ける。
ここでオカダがカットに登場。棚橋と一緒にダブルブレーンバスターで投げ飛ばした。そして入ってきたジェイを棚橋が低空のドロップキックで迎撃して、オカダにタッチ。オカダはファレにバックエルボーを食らわし、続けてDDTでマットに串刺しだ。
オカダはファレをボディスラムで叩きつけると、コーナートップに上がる。しかし、ファレは立ち上がってその攻撃を阻止するとオカダを捕まえてバックフリップ。そしてボディプレスでオカダを圧殺だ。場外ではジェイが棚橋に襲いかかり鉄柵に叩きつける。
その間にファレはグラネードの体勢に。オカダはドロップキックに切り返すと、リバースネックブリーカーを仕掛ける。しかし、ファレはこれを逆に持ち上げてバッドラックフォールの体勢に入る。オカダもこれを逃れて着地しエルボースマッシュを放つが、ファレはすぐさまタックルで一撃だ。
そして、リング上は棚橋とジェイにそれぞれ交代。両者はリング中央でエルボー合戦。ジェイがヒザに蹴りを見舞えば、棚橋もスリングブレイドを発射。そしてオカダがファレを襲って場外に釘付けにすると、棚橋はテキサスクローバーホールドの体勢に入る。
しかし、ジェイはステップオーバーされる前に棚橋の顔面をかきむしり、さらに下から蹴りを見舞って阻止。ならばと棚橋は続くジェイの蹴り足をキャッチしてドラゴンスクリューだ。棚橋はリングに入ってきたファレの蹴り足もキャッチ。そして戻ってきたオカダに渡すと、そのオカダがドラゴンスクリューだ。
そしてオカダが再びファレを場外に連れ出すと、棚橋もロープに走る。だが、セコンドにいた外道が場外から足を引っ張って攻撃を阻止。これに気を取られた棚橋はジェイからコンプリートショット、ジャーマンを続けて被弾。そしてジェイはブレードランナーの体勢に入る。
しかし、リングに戻ってきたオカダがカット。さらにオカダを追いかけてきたファレには棚橋がスリングブレイドだ。そして、ジェイにはオカダがドロップキックを見舞って、2人揃って雄叫びだ。
ジェイにオカダのツームストン、棚橋のスタイルズクラッシュが続けて炸裂。さらにオカダがダイビングエルボードロップを投下すると、棚橋もコーナートップに上がってハイフライフローの体勢に入る。しかし、ここでまたも外道が登場。外道に気を取られた棚橋は、ファレにデッドリードライブでリング上に叩きつけられてしまう。
救出に駆けつけたオカダもファレのグラネードを被弾してしまう。ファレはコーナーでボディアタックを食らわせて棚橋を圧殺。続けてグラネードで一撃だ。そして悶絶していたジェイが立ち上がり、棚橋にデスバレーボム。これを棚橋はキックアウト。ならばとジェイはブレードランナーの構えだ。
しかし、棚橋はツイスト&シャウトで切り返すと、ファレにもツイスト&シャウトをお見舞い。だが、ここで外道がリング下からイスを持ち出し、倒れているジェイに渡す。そして、自身はエプロンに上がって、レフェリーの注意を引きつける。だが、棚橋はこのイス攻撃をかわしてスリングブレイド。さらにファレには投げっぱなしジャーマンだ。そして、たまらず入ってきた外道にはメリケンサックパンチをかわして張り手でお仕置き。
しかし、その隙きにジェイが後方から忍び寄り、イスで棚橋の右ヒザに一撃。さらに棚橋のお株を奪うようにグラウンド式のドラゴンスクリューを2発食らわせると、裏足4の字固めだ。
オカダも救出に入ろうとするが、外道が足を引っ張って許さない。そのオカダにファレがボディプレスを食らわし、バッドラックフォールでぶん投げる。これで万事休す。必死に耐えていた棚橋だったが、ついに力尽きタップアウト! ジェイ&ファレがドリームチームを撃破したのだった。
ジェイ「(※IWGPヘビーのベルトを掲げ)次のチャンピオンのお出ましだ。このベルトは俺の方が似合ってるよな?」
外道「本物のチャンピオンはお前だ」
ジェイ「そう。リアルチャンピオンは俺だ。まだチャンピオンではないが、俺がなる。これは間違いないことだ。東京ドームでオカダを倒し、今日はついにタナハシをタップアウトしてやった。だから、このベルトは俺のモノに間違いない。タナハシはもうファンのみんなを満足させられないし、これ以上は進むことができないだろう。今日、俺はIWGPの現チャンピオンをタップアウトしてみせたんだ。オーサカはこのタフなバッドラック・ファレがオカダと対戦するんだ。お前のそばにタナはいないんだぞ。お前は一人でコイツと対戦しなきゃいけないんだ」
ファレ「オカダのクソったれ」
――最後の技名は?
ジェイ「そうだな。いくつか候補はあるが、タナ・イズ・ジェイズ・ビッチ。っていうものいいし、タナ・ギブアップでもいいし。いや、やっぱり“TTO”にしようかな。タナ・タップアウト。これにしよう。今日、俺はTTOでタナハシを倒してやった。そして、このベルトは俺のモノになるにふさわしいものだ。タナのTTO」
――レインメーカーショックという言葉に関しては?
ジェイ「ショックというが、リングの上でも昨日の調印式でも話したが、もしわかってないならもう一度言ってやる。レインメーカーがタナを倒して、レインメーカーショックと言われたらしいが、それがどうした。俺は名だたる選手たちを倒してきて、一回はピンフォール、そして今日はタップアウトしたんだ。しかも、TTOでな。ショックというが、せっかくならサッポロにいるから、ホワイトアウトでも呼ぼうか。ジェイ・ホワイトがホワイトアウト。なんでそれはショックだというんだ。俺は有言実行、やるべきことをやってきただけなのに、なんでこんな質問なんかされなきゃいけないんだ」
※オカダは若手の肩を借りノーコメントのまま控室に戻っていった。
棚橋「(※棚橋は海野に肩を借り足を引きずりながらコメントブースに現れると床に倒れこみ)ベルトは? ベルトある?」
海野「ベルトないです」
棚橋「ベルトがないと落ち着かねぇ。持ってきて。(辻がIWGPヘビーのベルトを手渡す)ありがとう。あぁ、膝を撒き餌にしといたら、魚はかかったけど、思ったより小物だったね。オラッ!(※力を振り絞り立ち上がり)ハァハァ、今日は我慢できなかった。けど、次は必ずもっと耐えてみせる。っていうか、かからない。ジェイは一つ勘違いしてるよね。ファンのみんなの声援が俺を頑張らせてる。無理させてるんじゃなくて、俺の全力が伝わってるから、みんなが応援してくれる。それは信頼関係だと思う。俺は絶対に信頼は裏切らねぇ」