第5試合は2.3札幌のIWGPインターコンチネンタル王座を賭けて激闘を繰り広げた内藤哲也とタイチが、それぞれ鷹木信悟、TAKAみちのくをパートナーに激突。内藤はインターコンチ、鷹木はIWGPジュニアタッグのベルトを携えてリングイン。
先発は内藤とTAKA。TAKAが突進してくると、内藤は顔面かきむしりから相手コーナーに投げ込み、タイチに出てくるよう促す。
登場したタイチに対し、内藤はすばやいロープワークから寝転びポーズ。するとタイチも寝転びポーズで挑発。
今度はTAKAと鷹木のマッチアップ。TAKAは手四つを誘ってから、不意打ちのキック。さらに目潰しを繰り出す。二発目の目潰しを読んだ鷹木は強烈なパンチ。そしてスリーパー。続いてL・I・JタッグはTAKAに連携の変形ネックブリーカー。さらに鷹木が雄叫びとともにセントーン。
リング上、鷹木がTAKAのバックを取るも、背後からタイチがレフェリーのブラインドをつき、マイクスタンドでチョーク。
さらにタイチは場外で内藤を鉄柵に猛烈な勢いで叩きつける。そして解説のミラノ氏の椅子を手に取り、内藤の顔面に一撃。なおもタイチは内藤にイスを押し当て、ついでとばかりに特別解説のYOSHI-HASHIにもキックを見舞う。
タイチは鷹木にも鉄柵攻撃。そこに内藤が駆けつけると、タイチは内藤をもう一度鉄柵に叩きつける。
リング上、TAKAが鷹木の顔面にヒザを押しあてていく。怒りの鷹木はエルボーを連発するが、スキをついてTAKAはジャストフェイスロック。これがロープに逃げられると、TAKAは串刺しニー。そしてリング中央でジャストフェイスロックを決め、タイチがその顔面を蹴りつける。鷹木は必死にロープエスケープ。
TAKAはボディスラムを狙うが、鷹木はこらえる。するとTAKAは目潰しからロープへ。しかし、鷹木はカウンターで抱え上げてボディスラム。
次は内藤とタイチのマッチアップ。内藤はヒップトス、低空ドロップキック、ネックブリーカーを決めてから腕を突き上げてポーズ。さらにフェイントを入れてのコーナーミサイル。
内藤はタイチの頭を蹴りつけてから、グロリアを狙う。こらえたタイチはソバットからバズソーキック。すかさずフォールに入るも、これはカウント2。
気合を入れたタイチはパンタロンを脱ぎ去り、天翔十字鳳のモーションへ。だが、内藤は蹴り足をキャッチして切り抜ける。すると、タイチは右ハイからロープへ。内藤はカウンターのキックを炸裂。
次は鷹木がタイチに串刺しラリアット。負けじとタイチはアックスボンバーを繰り出すが、鷹木はかわす。するとタイチはジャンピングキックを炸裂。
スイッチしたTAKAに対し、鷹木は逆水平チョップを連発。だが、TAKAはサミング。そして鈴木軍はキックの連携攻撃。鷹木はTAKAのスーパーKを食らうも、気合と共にブレーンバスターで投げきる。
ここからL・I・JタッグはTAKAに連携攻撃。内藤が低空ドロップキックを決め、鷹木はスパインバスター。そして鷹木はラスト・オブ・ザ・ドラゴンの体勢へ。すかさずタイチがカットに入ると、内藤が場外に排除。
するとTAKAが襲いかかり、内藤に串刺し攻撃を狙う。これを内藤がかわすと、間髪入れずに鷹木がTAKAに串刺しラリアット。続いて内藤がマンハッタンドロップを決め、鷹木が追撃のパンピングボンバー。
最後は鷹木がTAKAにラスト・オブ・ザ・ドラゴンを決めて3カウントをゲット。L・I・Jタッグが勝利を収めた。
試合後、リングの内藤と場外のタイチが舌戦を展開。内藤は「一歩踏み出せ」というようなジェスチャーを見せる。タイチはそれを一瞥し、花道をあとに。
内藤「タイチ選手は、気づいてるのかな? 気づいてないのかな? 俺の言葉きっと、響いてるはずなんだけどなあ……。なぜ、彼は自分の口で、なにも語らないのか。俺に言ってほしいの? “一歩踏み出せ”とは一体なんのことか、俺に言ってほしいの? でもさ、それじゃ意味がないんだよ。あなたの口で、その言葉を発してこそ、意味があるんじゃないの? 気づいてるんでしょ。このまま何も発しないのであれば、そのままでいいよ。このまま、いてもいなくてもどっちでもいいような選手で、これから何年、何十年やっとけよ。それよりさ、今日初めて鷹木とタッグを組んだけど、いやあ、悔しいね。俺が足を引っ張ってしまったスね。いやこんな、ある程度刺激はもらえると思ってたけど、ここまでの刺激をもらえるとはね。やはり鷹木を選んで、間違いではなかったなと。このままだと、あさって以降、俺の視線は、タイチ選手から鷹木信悟に変わっちゃうよ。それでもいいのかなあ、タイチ選手? あと2日、よく考えて、あさって、またここ、大阪府立体育会館にお越しください。あなたの覚悟、楽しみにしてるから。アディオス」
鷹木「まあ、内藤との純粋なタッグはね、初めてだったんで。ここで勝ったのはもちろん、内藤が勝ったんじゃなくて、鷹木が勝ったっていうのが一つ、内藤に対してもそうだし、L・I・Jのファンに足しても一つ……まあ、恩返しっていうほど恩着せがましく言うつもりはないけど、パレハとして“鷹木でよかった”と少しでも思ってもらえたら、俺は光栄だよね。もともと鷹木と内藤のラインで、こういう流れだったわけだから。だけど面白いね、内藤とのタッグは。可能性は無限大だよ、無限大。残り三つだよ。残り三っつって、昔なんかな、聞いたことあるよな。(そういう)タッグチームあったかもしんないけど、いやあほんと、(可能性は)無限大だと思うよ。それでもいいんだ俺は。ジュニアタッグのベルト持ってるから、それを大事に大事に思ってるよ」
タイチ「今日はなんだ? 今日はなんて言うんだ? また同じこと言うのか? なんだ? (※某記者に目をやって)隠れてんじゃねえぞ。あいつ、なにが言いてえんだ? テメエ、代わりに言ってみろ。何が言いてえんだよ、毎日毎日よ。ふざけやがって。オレには届かねえよ、お前の声は。届いたとしても、テメエが言ったことで俺が動くことはねえんだよ。余計なお世話だやろうだな、いつまでもな。よっぽど俺のことが大好きなんだな、おめえは。気持ちはわかったよ。だけど、なにが言いてえか、ハッキリ教えてほしいね。関係ないけど、あいつがなに考えてるか。ハッキリ聞かしてくれよ。次が最後だから。聞かしてくれよ。俺が、俺の心にズーーーンと響く言葉を、聞かせてくれよ。夢にまで出てくんだよ、おめえが! いい加減にしろ!」
※TAKAはノーコメント