『NEW JAPAN CUP 2019』初エントリーのカバナ。1回戦は2.22ROH後楽園ホール大会でNEVER無差別級6人タッグ選手権試合でも闘っている真壁だ。
ゴングが鳴ると真壁コールが巻き起こる。するとカバナはすねた態度だ。これによって会場からはカバナコールが起きるが、真壁は惑わされずにタックルで先制。ならばとカバナは続いて真壁にロープに飛ばされるも、ロープを掴んで真壁のもとに戻らない。
そして四方のロープに飛びながら撹乱し、真壁が突っ込んでくるとロープに激突させ、自身は四つん這い。真壁が躓くのを狙う。真壁が気づいて振り向くと、その瞬間に腰に手を引っかけて引き倒しエビ固めだ。
続いて真壁とカバナはグラウンドで攻防。真壁にハンマーロックで固められたまま立ち上がりヘッドロック。これを真壁が外すと一旦場外に逃亡する。そのカバナが戻ってくると真壁は冷静にストンピングとエルボーで攻め込み、ロープに追い詰める。
真壁は足をロープに引っかけていたぶろうとするが、カバナはすぐに外して極めさせない。また、足をいためつけられながらも腕をこすりつけて真壁に嫌がらせをしていく。真壁はエルボーからノーザンライトスープレックスを狙うが、カバナは踏ん張る。さらにカウンターのエルボーで真壁を迎え撃ち、自身はコーナーに上がり、真壁の身体を飛び越えて寝そべると下からエビ固めを仕掛けていく。
さらにダブルチョップからBOOM BOOMショットを放ったカバナ。そしてジャンピングアタックからコーナートップへ上がると、ボディプレスを発射。真壁が避けるのを読んでいたように、一旦着地しての二段式のボディプレスだ。さらにチョップとエルボーで攻め込むカバナ。だが、真壁も立ち上がり、拳を振るう。そしてカバナのエルボースタンプを食らいながらもカウンターのラリアットで反撃だ。
さらにコーナーでパンチを連打し高笑いする真壁。ノーザンライトスープレックスは阻止されたものの、コーナーに振ったカバナがセカンドロープで反転して返ってくるのを読み、パワースラムで叩きつける。そして、コーナーにカバナを持ち上げスパイダージャーマンを狙う真壁。だが、カバナはこれをバックエルボーで叩き落とすと、ムーンサルトプレスを発射だ。
真壁もこれを読んでカバナを自爆させるとラリアットでなぎ倒す。さらにデスバレーボムで叩きつけ、必殺のキングコングニードロップを投下だ。しかし、カバナはこれを避けて自爆させることに成功。それでも立ち上がってくる真壁が突っ込んでくると、両足を突き出してカウンターのキック。そして、ひっくり返った真壁にスーパー・マン! トリッキーな闘いぶりで真壁から3カウントを奪い、2回戦進出を決めた。
カバナ「(※自然と笑みがこぼれてしまう)Oh、Oh。カバナ流でいけば大丈夫だと思っていたけど、その通りだった。フリーとしてやってきて、より良いものをと歩んで来て、ニュージャパンにたどり着いた。ようやく、そのチケットを手に入れたんだ。そして迎えた(『NEW JAPAN CUP』)1回戦。見ての通り、マカベを1回戦で破った。ここで宣言するぞ。高らかに宣言する。この先、誰が相手でも倒していく。俺が1回戦を勝ち上がると、誰が思っていた? そしてヤノ。過去にシカゴでお前を倒している。その再現だ。2回戦でな。そうそう、マディソン・スクウェア・ガーデンへ行くぞ。現実のものになってきたぞ、現実のものにな。いやあ、興奮してきた……」
真壁「オイ、バカ野郎、お前……お前、あそこで丸め込みはねぇだろ? なぜ、返せない? バッカ野郎……。俺自身にバカ野郎だ。(※記者に向かって)なんかあるか? なんかあるだろ?」
――カバナ選手のようなスタイルは、一番苦手なタイプなんじゃないですか?
真壁「矢野とおんなじだな、矢野とおんなじ。こっちが真正面からいけばスカしやがる。そして、スカしやがるなと思ったら、真正面から来やがる。あの緩急だな、緩急。いや、ダメだなあ。チキショー。初顔合わせだ。初顔合わせで必ずこういうポカするんだ、俺な。ああ、ダメだ……。知ってる? このトーナメント、スッゲェ意味あんだぜ。知ってる? 知らねぇだろ? これで優勝したら、お前あれだろ? マディソン・スクウェア・ガーデンだ。お前、どこの庭か知ってっか、マディソン・スクウェア・ガーデンってよ? 恵比寿にあるガーデンプレイスじゃねぇからな、お前、言っとくけどよ。オイ……そういうとこだ、そういうとこ。そういうとこ。いかんなあ。ここだっていうときに攻め込んで勝たなきゃ。またこれであの野郎、調子に乗させんだろ? え? 少なかろうとよ、俺、冠いろいろ獲ってんだろ。な、そいつ倒したっつったら、喜ぶんだな。どいつもこいつもよ。バカ野郎。最盛期、もう過ぎてるって? バカ野郎、プロレスラーはこれからだ。40代半ば超えてからだ。なんべんも言うぞ、この野郎。俺がそれ、証明しなきゃいけない。証明しなきゃいけなかったのに、今日負けた。なめんじゃねぇぞ、この野郎。これ、直線的に負けたっていうことよりよ、矢野の野郎に負けたことと同じぐらい悔しい、この野郎。“チキショー、やられたな”じゃねぇんだ。言葉になんないぐらい、怒りと悔しさが充満してら。ダメだ。もう1回だな、もう1回だ。言っとけよ、この野郎。これ、ウチのマッチメーク委員会、見てんだろ? な、見てるよな? この野郎、必ず(再戦を)組めって言っとけ。今度こそだ。俺、1度負けたヤツに2度と負けねぇからよ。とことんやってやる。バッカ野郎……。ダスティ・ローデスか、この野郎? 俺も食らっちまったけどよ。バッカ野郎……。(※引き揚げる姿を撮影しているカメラマンに向かって)撮んじゃねぇ、バカ野郎。哀愁が漂ってっか? 3日前ぐらいから哀愁漂ってんだ、バカ野郎……」