第2試合は小島聡&矢野通&石井智宏vs鈴木みのる&デイビーボーイ・スミスJr.&タイチ。『NJC』一回戦が行なわれる3.11高松(小島vs鈴木、矢野vsスミスJr.)、そして二回戦として3.13岡山で対峙する石井とタイチのトリプル前哨戦となる。
鈴木軍はゴング前に奇襲攻撃。鈴木が小島、スミスが矢野を場外戦に引きずり込む。リング上ではタイチが石井に顔面かきむしり。そこから技の読み合いとなり、タイチが左ミドル。だが、石井は仁王立ちで逆水平チョップ。しかし、タイチも引かずに右ローを返していく。
徐々に石井が押し込むが、タイチも右ローでダウンを奪う。そして石井を場外に投げ落とし、マイクスタンドで攻撃。さらにタイチは石井の左足を鉄柵に絡ませ、関節にダメージを与える拷問攻撃。
リングに戻ると、鈴木が石井にエルボーを連発。石井も返していくが、右ヒジのダメージを気にかける。すると鈴木は石井の右腕を腕ひしぎ逆十字で捕獲。さらに鈴木はカットに入った小島をアキレス腱固めで締め上げる。
次がスミスがロープに飛ぶが、矢野が妨害。スミスは石井に逆エビ固めを仕掛けるも、またも矢野が邪魔に入り、スミスは激昂。相手コーナーの矢野にエルボーを見舞う。
スイッチしたタイチは石井にチョーク。そして串刺しアックスボンバーを狙う。これは石井が切り抜けるも、即座にタイチはジャンピングキック。
タイチはパンタロンを脱いで天翔十字鳳を繰り出すが、かわした石井は滞空時間の長いブレーンバスターをお見舞い。
次は小島と鈴木のマッチアップ。激しい打撃戦を制した鈴木は、串刺し攻撃へ。だが、小島はかわすとマシンガンチョップ。そして串刺しエルボーから「いっちゃうぞバカヤロー!」の雄叫びを上げ、トップコーナーに上がるも、鈴木が立ち上がってリングに落とす。
鈴木は小島に串刺しフロントキックからサッカーボールキック。しかし、小島は受け止めて立ち上がると、エルボー連発。鈴木もエルボーで応戦し、強烈な一撃で小島をひるませてからスリーパーへ。
だが、小島はゴッチ式パイルドライバーを切り抜けると、コジコジカッターを狙う。しかし、こらえた鈴木はしつこくゴッチ式パイルドライバーの体勢へ。これをリバースした小島は、腕のサポータを外してラリアットのモーション。一発目は鈴木がキックで切り抜けるも、小島はレフトハンドのラリアットを炸裂。
タッチした矢野はあっという間にコーナークッションを外す。しかし、鈴木はムキ出しのコーナーへのハンマースルーを切り抜ける。ここでスミスとタイチもリングイン。
鈴木は矢野にトレイン攻撃。そしてスミスがアバランシュホールドを決める。矢野はスキをついて横入り式エビ固め。さらに逆さ押さえ込みを狙うが、逆にスミスが同じ技を決める。
矢野の急所蹴りを読んだスミスは、ブルドッグボムを仕掛けようとするが、矢野はうまく丸め込みで切り返して3カウントを奪取。技アリの勝利を手にした。
試合後、鈴木は鉄柵をヤングライオン、さらに小島に叩きつける。スミスは矢野にまたがって怒りをぶつける。そして鈴木は花道をあとに。
小島「どうして毎日、痛くて、辛い思いしてでも、こうやって頑張って行けるか? 教えてやるよ。それは、このプロレス界で嫌いなヤツがいるからだよ。な? その嫌いなヤツが目の前にいる。だから、そのモチベーションが高くなる一方なんだよ。な? 鈴木みのる、何べんも言っただろう? 俺がプロレス界に入って28年、お前が1番ダントツで! 嫌いなヤツだ。ダントツでムカついて! ダントツで大っ嫌いだ。それだけだ、よく覚えとけ」
※矢野&石井はノーコメント
鈴木「小島よ、おい小島、よく聞け。高松でな、オマエは墓標になるんだ。頭から突き刺してやる。いいぜ、燃えてきたね。オイ小島、オマエらみんな引退しかけてんだろ? サッサとやめちまえよ。能なし、力なし、やる気もなし。おい、オマエはオレがまっすぐ歩くのに、ただ邪魔なだけだ」
タイチ「次、石井だってさ。石井なんだろ? おもしれぇよな。タイチと石井智宏だって。オレの記憶が間違ってなければ、アイツと最後にシングルやったの10年前だったかな。京都KBSホールで、おぼえてるよ。そのシングル、なんでおぼえてるかっていうと、あの日オレ、熱があって発熱したまま試合したんだ。そのまま夜も熱も下がらねぇで病院行ったら、オレ、インフルエンザだったんだよ。アイツはよ、石井はよ頑丈だ、頑丈だって言われてるんだろ。聞いてるよ。確かにそうかもしれない。オレはインフルエンザのまま試合をして、アイツはうつらなかった。確かに頑丈だよ。でも今日はどうした? 頑丈さはなかったみたいだな、オレの前では。痛そうにあっちこっち引きずってよ。ボロボロになるんじゃねぇの、ホント。次も余裕だな。本間と一緒だよ、石井は」
スミス「このクソな結果をどう表現するべきか…。矢野よ、オマエは深みにハマッたな。あと2日、いい気分でいられるのもせいぜいあと2日だ。オマエにしっかりと今日の代償を払わせてやる。しかも最大級の代償をな」