第7試合はザック・セイバーJr.のブリティッシュヘビー級王座に棚橋弘至が挑戦。棚橋は3.21浜松での『NEW JAPAN CUP』準々決勝でザック・セイバーJr.を電光石火の丸め込みで撃破。その後、両者は3.24長岡でタッグマッチを行ない、試合後に棚橋が「ザックが怒ってる？　俺が鎮火させてやるよ。やるんだったら何回でも」と答えれば、ザックも「お前がマディソン・スクエア・ガーデンを出るときには車イスが必要になる」と不気味な予告。そして今回、イギリスの至宝を賭けて対峙することに。ちなみに両者のこれまでのシングルの対戦成績は1勝1敗。
　棚橋は大歓声の中を入場。ザックはTAKAみちのくの先導でリングイン。TAKAはマイクをつかむと「WHAT DO YOU THINK ABOUT THIS MATCH?」と英語でアジテーションを開始。場内を大いに盛り上げる。

 

　開始のゴングと同時にすばやいグラウンドの攻防となり、両者は一旦距離を取る。　ザックはトリッキーな動きでリストを奪うが、棚橋も取り返す。もう一度両者は距離を置くと、再びリストの取り合いへ。
　ザックは不意打ちのエルボー。すると棚橋もエルボーを返し、ダウンを奪う。ザックもエルボーの連発から串刺し攻撃。だが、棚橋は振り向きざまのフライングクロスボディを見舞い、エアギターで場内を沸かす。
　棚橋はボディスラムからエルボードロップ。するとザックは腕ひしぎ逆十字で捕獲し、腕固めへ移行。すかさず棚橋はロープエスケープ。
　ザックは棚橋の左腕と捕らえ、ヒジを固定すると、そこ目掛けてストンピング。そして胸板にサッカーボールキック、顔面にステップキックを連発。
　棚橋は怒りの表情で立ち上がり、エルボーを連発。そして突進するも、ザックがトップロープ越しに落とす。棚橋はロープを利用して逆上がりで戻ろうとするが、ヒジを痛待て力が入らない。それを見たザックは腕ひしぎ逆十字を仕掛ける。
　ザックは棚橋の左腕をねじり上げ、さらに指を締め上げる拷問攻撃。棚橋がエルボーで脱出を試みると、ザックはキック。しかし、棚橋も低空ドロップキックで反撃。
　続いて棚橋は串刺しドロップキック。そしてボディスラムからセカンドロープに上りサンセットフリップ。さらにテキサスクローバーに入るが、ザックはロープへ。
　棚橋はスリングブレイドを狙うも、ザックはコブラツイストで捕獲。棚橋もコブラツイストで切り返すが、ザックはしつこくコブラツイストへ。棚橋も意地でコブラツイストで切り返し、そのままリストをクラッチしてストレッチボム。
　棚橋はエプロンにエスケープしたザックに突進。しかし、ザックはロープを使ってヘッドシザース。しかし、棚橋はザックの右足をロープ越しに捕獲してドラゴンスクリュー。
　ここから棚橋はテキサスクローバーを決めるが、ザックはうまく切り抜け三角締めへ。さらに左腕も決めて複合関節を繰り出す。棚橋は力づくでテキサスクローバーに持ち込むが、ザックはロープエスケープ。
　棚橋はザックのヒザにキック。さらに張り手からリバースのスリングブレイド。そしてハイフライフローを狙ってトップロープに上るが、ザックがキックで動きを止める。そして棚橋の左腕を、トップロープを用いてアームブリーカー。続いて左腕にオーバーヘッドキックを見舞う。
　ザックはサッカーボールキックを放つが、棚橋は蹴り足を捕らえてドラゴンスクリュー。だが、ザックは踏ん張って切り抜けるとジャパニーズレッグロールクラッチホールドへ。しかし、棚橋はカウント2で必死にキックアウト。
　ならばとザックはサッカーボールキックからフォールに入るが。棚橋は必死でフォールを跳ね返す。ここで場外のTAKAがザックドライバーの指示。ザックはザックドライバーの体勢に入るも、棚橋は着地してローリングクラッチホールド。
　しかし、ザックはスリーパーで捕らえる。すると棚橋は脱出し、グラウンド状態のザックにドラゴンスクリュー。そして、ドラゴンスープレックスを狙うが、ザックは脱出してヨーロピアンクラッチ。棚橋も意地でフォールを返す。
　ザックはフロントネックロックを決めるも、棚橋はツイスト&シャウトを三連発。そして雄叫びを上げ、スリングブレイドを炸裂。
　棚橋はもう一度ドラゴンスープレックスを狙うが、ザックは切り抜けて飛びつきの複合関節。そのまま卍固めに移行し、さらにジム・ブレイクス・アームバーへ。そこから左ヒザも決め、最後は複合関節でタップアウトをスコア。ザックが『NJC』のリベンジを果たすと共に、王座防衛に成功した。