メイン（第8試合）ではIWGPインターコンチネンタル王者の飯伏幸太が、ザック・セイバーJr.を相手に初防衛戦。飯伏は4.6MSGで内藤を下し、インターコンチを初戴冠を果たすと、試合後に自身が『NEW JAPAN CUP』二回戦で敗れたザックを挑戦者に逆指名。飯伏にとってはリベンジを期した王座戦となる。一方のザックは4.6MSGで棚橋弘至を下し、ブリティッシュヘビー級王座を防衛。こちらも現役王者として、二本目のシングル王座を狙う。
　ザックとともにリングインしたTAKAみちのくはマイクを手にすると「IWGPインターコンチネンタル選手権、勝つのは誰ですか～？」といつものようにアジテーション。そして「ザックを指名したことを後悔するがいい！　カモン、オーバーヒアー！」と王者を呼び込んだ。飯伏はインターコンチのベルトを腰に、気合の入った表情で花道を進む。

 

　開始のゴングと同時に場内は大きな「飯伏」コール。ザックが詰め寄ると、飯伏はバックステップ。ザックは飯伏がロープを背にすると、顔を突き飛ばして距離を取る。すると飯伏はローキックで快音を響かせる。
　ザックはグラウンドに持ち込みSTF、ヘッドロック、サーフボードストレッチと次々に関節技を繰り出していく。しかし、飯伏も逆にサーフボード。すると、ザックが切り抜けてエルボーを出すが、飯伏は強烈なキック。たまらずザックは場外にエスケープ。
　ザックがリングに戻ると、両者はロックアップ。ザックはハンマーロックからグラウンドに持ち込み、足と首を決めにいく。そこからアームロックとヘッドシザースの複合関節を繰り出すが、飯伏はすかさずロープエスケープ。
　ザックはトリッキーな動きでリストを取り、飯伏を翻弄。だが、飯伏はバク転からローキック。しかし、ザックも弓矢固め。すると飯伏は切り抜けてフランケンシュタイナー。
　ザックが場外に落ちると、すかさず飯伏はプランチャを出すも、よけられてしまう。着地した飯伏はザックを鉄柵に叩きつけて突進。だが、ザックはうまく鉄柵の外に飯伏を追いやる。そして、鉄柵を使って首四の字。
　さらにザックは鉄柵を用いて飯伏の首を攻め立てる。続いてザックはエプロンで飯伏にネックツイスト。そのまま締め上げ、飯伏は場外に落下してしまう。
　飯伏がカウント13でリングに戻ると、ザックはすばやく捕らえ複合関節で痛めつけていく。腕を決めながらのフェースロックを自ら外すと、飯伏の首元にストンピング。
　飯伏は下からボディブロー。怒ったザックはフロントネックチャンスリー。さらにエルボースマッシュからキックを乱発。またも飯伏がボディブローを繰り出すと、ザックはひざまづく。
　だが、ザックは飯伏をインディアンデスロックに捕らえ、ヒザを踏みつけていく。さらに両腕を固めてフォールに入るが、これはカウント2。
　ザックは飯伏にエルボーを連発。すると飯伏もエルボーをお返し。ならばとザックはスタンディングでフロントネックロックで固め、そのままグラウンドに持ち込む。
　だが、技を決められたまま飯伏は立ち上がり、力尽くでボディスラム。そして突進するが、ザックは変形のコブラツイストで捕獲。そのままグラウンドに持ち込むが、これは飯伏がロープエスケープ。
　ザックは飯伏の首筋に執拗にヒジを押し当て、今度は左つま先を捕らえて逆片エビ固めへ。飯伏は必死にロープエスケープ。
　飯伏はエルボーを見舞っていくが、ザックは相手の左腕にオーバーヘッドキック。そして突進するも、飯伏はカウンターのドロップキック。ザックは場外にエスケープ。すると飯伏が今度こそプランチャをヒット。
　飯伏はザックをリングに戻すと、スワンダイブのミサイルキック。さらにカウンターのパワースラム、そしてセカンドロープからムーンサルトプレスを繰り出すが、ザックはヒザで迎撃し、三角絞め。ザックは両腕を捕獲しダブルアームバーのように締め上げるも、飯伏はロープエスケープ。
　ザックは飯伏をフルネルソンに捕らえるが、飯伏は切り抜けて打撃のコンビネーション。そして技の読み合いから押さえ込むが、ザックもヨーロピアンクラッチで切り返す。これを飯伏が返すと、ザックは両腕をクロスして締め上げる。
　さらに切り返した飯伏は、クロスアームスープレックス。そのままクラッチを離さず、カミゴェを狙うが、脱出したザックは両肩を決め、ネックロック。さらにフットチョークに移行するが、飯伏はロープに逃げる。しかし、ザックはなかなか外さない。場内はブーイングが飛ぶ。
　ザックは串刺しエルボーからサッカーボールキック。かわした飯伏はキックを出すが、その蹴り足を捕らえたザックはハーフネルソンスープレックス。さらにザックはサッカーボールキックを飯伏の胸板に叩き込む。
　ザックは飯伏の顔面にキックを連発。飯伏の表情が変わってくると、ザックはサッカーボールキック。しかし、飯伏は動じずにあぐらをかく。そしてザックの蹴り足をつかんで立ち上がる。ザックが張り手を見舞うと、飯伏は相手の蹴り足をゆっくり置き、すさまじい掌底でダウンを奪う。
　そしてダウン状態のザックの顔面にエルボー、キックを連発。レフェリーが制止するも、飯伏は何発も蹴っていく。立ち上がったザックは飯伏の顔面に張り手。ここから両者は張り手合戦。優勢になったザックが突進するが、飯伏はラリアット。
　そして飯伏はシットダウン式ラストライドを狙うも、ザックはフトントネックロック。すると、飯伏はそのまま担ぎ上げてシットダウン式パワーボム。だが、ザックはカウント2でキックアウト。
　飯伏はパワーボムで抱え上げるが、ザックは着地し、間髪入れずにザックドライバーを発射。両者はリングで大の字に。
　先に立ち上がったザックはネックツイスト。だが、飯伏は気合の雄叫び。ここから両者は気迫のこもったエルボー合戦へ。ザックのエルボーをかわした飯伏はドラゴンスープレックス。
　ザックがエプロンにエスケープすると、飯伏が捕獲し、スワンダイブ式のジャーマンを狙う。しかし、ザックは切り抜けてロープ越しのフロントネックロック。ザックが反則カウント5を前に技をとくと、一瞬のスキをついて飯伏はオーバーヘッドキックをヒット。
　飯伏はたぎるとボマイェへ。それをかわしたザックはジャックナイフ式エビ固め。飯伏がフォールを返すと、すかさずザックはジャパニーズレッグクラッチホールドを仕掛ける。だが、切り抜けた飯伏は相手のの側頭部に右ハイ。
　そしてシットダウン式ラストライドを決めるが、ザックはカウント2でキックアウト。すると飯伏はニーパットを外し、カミゴェの体勢へ。しかし、かわしたザックは飛びつきの変形卍固め。そして正調の卍固め。それを飯伏は力尽くで切り抜け、やり投げの体勢へ。飯伏はそのままザックを放り投げ、ヒザを顔面にヒット。この一撃で動きの止まったザックに最後はカミゴェを決め、ついに3カウントを奪取。飯伏が激闘を制し、初防衛に成功した。