第4試合はオカダ・カズチカ&石井智宏&飯伏幸太&YOH&SHOvsSANADA&EVIL&内藤哲也&BUSHI&鷹木信悟。5.4福岡(IWGPヘビー級王座戦=オカダvsSANADA、スペシャルシング=石井vsEVIL)、4.26広島(IWGPジュニアタッグ=SHO&YOHvsBUSHI&鷹木)のトリプル前哨戦となる。
内藤は4.20愛知で、ザック・セイバーJr.を下してIWGPインターコンチネンタル王座防衛を果たした飯伏に次期挑戦をアピール。飯伏もこれに呼応したことから、今大会以降のカードが変更となり、内藤とタッグマッチで連日対戦することに。飯伏は4.20愛知で新日本再入団を電撃発表、今回はその所属第一戦となる。
ゴング前から石井とEVILはにらみ合いを展開。そして石井が早くも逆水平チョップ。だが、EVILは仁王立ちで受け流すと、先発を買って出る。石井も登場し、両者はロープワークを使った攻防。そして激しい技の切り返しから、EVILがEVILを仕掛けるも、石井はこの動きを読んで距離を取る。
続いて両者は手四つの状態で力比べ。EVILが押し込むが、石井も盛り返す。互いに胸をぶつけあい、力のこもった攻防。続くショルダータックル合戦では、石井が競り勝つ。石井はSHOとスイッチするが、EVILは石井をダブルチョップでダウンさせる。
EVILとスイッチした鷹木は、SHOと激しいショルダータックル合戦からエルボーの打ち合い。鷹木は追走式ラリアットを決めるが、SHOもドロップキックを炸裂。そしてジャーマンを狙うが、鷹木が脱出。しかし、YOHがリングインし、ROPPONGI 3Kは連携の低空ドロップキック。そして、BUSHIにはダブルのドロップキックをお見舞い。
SHOは鷹木に串刺し攻撃を狙うも、鷹木はうまく切り抜ける。するとL・I・Jの面々がリングインし、相手チームを場外戦に連れ出す。L・I・Jはそれぞれがそれぞれの獲物を蹂躙。鷹木はSHOを豪快に鉄柵に打ち付ける。EVILは石井を「西」と書かれた案内プレートに叩きつける。
リング上、BUSHIがTシャツでSHOにチョーク攻撃。さらに胸板に張り手を食らわせてからネックブリーカードロップ。続いてSANADAがSHOに串刺し攻撃。SHOが切り抜けるも、SANADAはパラダイスロックで捕獲。そして臀部に低空ドロップキックをヒット。
次は内藤がSHOの右腕を捕獲し、BUSHIがダブルアックスハンドルを落としていく。さらに内藤はSHOの右腕を絞り上げて痛めつける。YOHがカットに入るも、BUSHIがDDT。スイッチした鷹木に対し、SHOはエルボーを連発。だが、鷹木はダブルチョップ一発でSHOを吹き飛ばす。さらにキチンシンク。そして相手のスピアーを受け止めるも、SHOも負けじとブレーンバスターで鷹木を叩きつける。
続いて飯伏と内藤のマッチアップ。内藤とEVILのダブル攻撃を切り抜けた飯伏は、二人まとめてオーバーヘッドキック。さらに内藤をキックでダウンを奪い、その場飛びムーンサルトプレス。しかし、内藤はヒザで迎撃し、飯伏の後頭部に低空ドロップキックをヒット。
さらに内藤はマンハッタンドロップ、延髄斬りとたたみかけるが、続くフライングフォアアームをかわした飯伏はジャーマン。しかし、内藤もすぐに起き上がってジャンピングキック。ともに意地を真っ向からぶつけあう。
次はオカダとSANADAが対峙。SANADAはフランケンシュタイナーで叩きつけ、TKOを狙う。しかし、こらえたオカダはエルボー。ここからエルボー合戦となり、競り勝ったSANADAがスワンダイブ攻撃を狙うが、オカダはリバースネックブリーカー。そしてツームストンパイルドライバーの体勢に入るも、SANADAは脱出。ここから技の読み合いとなり、オカダがドロップキックをヒット。オカダは一気にレインメーカーを仕掛けるも、SANADAはかわして高角度のバックドロップ。
スイッチしたYOHはSANADAにフライングフォアアーム。さらにBUSH、SANADAと連続でドラゴンスクリュー。ここからSANADAにCHAOS&飯伏がトレイン攻撃。そしてYOHがSANADAにファルコンアローを見舞うが、L・I・Jがカット。
ROPPONGI 3Kは鷹木にダブル攻撃を狙うも、しのいだ鷹木はSHOにショートレンジラリアット。これを合図に両軍入り乱れる攻防となり、YOHが延髄斬りでEVILを場外に排除。
YOHはSANADAをドラゴンスリーパーで捕獲。すかさずSANADAはドラゴンスリーパーに切り返すも、YOHは巧みに首固めへ。これをSANADAが返すと、YOHはドラゴンスープレックスの体勢へ。SANADAが切り抜けると、間髪入れずにBUSHIがコードブレイカー。そしてSANADAがYOHをドラゴンスリーパーでブン回し、最後はSkull Endでギブアップ勝ちを収めた。
鷹木「この前はSHOがギブアップして、今日はYOHがギブアップしたな。オイ、いよいよ、広島のタイトルマッチは今週だぞオイ今週! SHO! YOH! 頼むから、広島までは体もってくれよ! もちろん俺たちは、明日・明後日、潰す気でいくからな!」
BUSHI「チャンピオン! どうしたオマエら、えぇ!? やっぱりベルトが似合わないんじゃないのか? そのベルト、オマエらには重すぎるんじゃないの? なぁ、小松、明日はメインでタッグマッチだよ。オマエと当たるのを楽しみにしてるよ。En Serio、マ・ジ・で!」
内藤「俺の次のテーマがなぜ、インターコンチネンタル王座なのか。皆様思い出してください。今年の1月、後楽園ホール大会での試合後、バックステージで俺、『インターコンチネンタル王座とIWGPヘビー級王座を同時に獲りたい』と、この場で宣言したんだよ。あの時の言葉、俺、ウソじゃないから。本気でそう思ったからこそ言ったわけでね、軽い気持ちで言った言葉じゃないんだよ。あの発言がもし、数年前の発言だったらまだしも、今年の1月だから。つい3ヵ月前の話ですよ。あの時の言葉を俺は、なかったことにしたくないんだよ。だって、本心だからね。だから俺の思いは変わらないかな。インターコンチネンタル王座とIWGPヘビー級王座を同時に保持する。今でも俺は、それを狙ってますよ。
それから『リマッチ』って言うの? 俺、あんま好きじゃないんだよね。特にタイトルマッチで負けた直後、前王者が『俺が前王者だから』っていう理由だけでリマッチをするの、俺は嫌いなんだよね。だから俺、『前王者』っていうワード、使ってないよ。名古屋のマイクで、使ってないからね。それにあの場で、俺、言ったでしょ? 『今、このインターコンチネンタルのベルトに興味がある選手は、今すぐ出てきたほうがいいぜ』って。その結果、誰か出てきましたか? 誰も出てこなかったよ。ってことは今現在、あのベルトに興味があるのは、俺だけってことでしょ? だからこの件に関して、他の選手にゴチャゴチャ言われる筋合いはないよ。だって俺しか、意思表示してないんだもん。リング上でも言ったでしょ? 思ってることは口に出さなきゃ、誰にも何も伝わらないんだよ。
それから……まだあるんだけどさぁ、今日はこれぐらいにしておこうかな。また明日、後楽園ホールで話そうかな。つまり、この先の話を聞きたいのであれば、ここ後楽園ホールに来ればいいんじゃないですか? 俺の話を明日、またゆっくり聞いてください。アディオス!」
EVIL「(※インタビュースペースのベンチに座って)賭けてるよ。賭けてるぜ、この戦いにな。それは、他でもない石井だからだよ。石井というレスラーが、タフで、ハードで、強えぇのは、みんな分かってるだろう? 本人も言ってたよな、『こんなもんじゃない』って。こんなもんじゃない、プラスアルファ、面白ぇじゃねぇか。この俺が、全てを飲み込んでやる。それと、それと、この石井戦の裏テーマが決まったよ。“新日本への闘い”だ。クソみたいな既成概念は、この俺がぶっ壊してやる! あ~、熱くなるぜ……(※と、控室へ)」
オカダ「ま、ホントにSANADAさんも、挑戦者らしい感じにやっとなってきたんじゃないかと思います」
――愛知県体育館が終わって、また変わってきた印象がある?
オカダ「ま、その結果は今日の結果なんじゃないかなと思います。Skull Endで1本獲るっていうことは今シリーズ、なかったと思うし。俺も取り返さなきゃダメでしょう。あれ、オカダ、チャンピオンになって物足りなくなったね。なんて言われたくないからね。これからまた、行きたいと思います」
※YOHはSHOと一緒に苦しそうな表情で登場
YOH「あ~~。風が、風が、……まだ足りない! あ~~! もっと鋭く……」
SHO「そう。今日、勝つことも大切だ。だけど……! ああ、初防衛戦、かかっているんだ俺たちは。かけているモンがデケーんだ! こんなとこで負けて、たまるか。平成最後のチャンピオン、俺たちROPPONGI 3K。あ~。去年、鷹木信悟! よく新日本に来てくれたよ。来てから、スリーカウント、ギブアップ、一回も獲られてねえみてえじゃねーかよ。最初に獲るのは俺たち、ROPPONGI 3Kだ!」
飯伏「入団会見、した日なんでね。あの~。勝ちたかったですけど。まあ、ちょっともっとガツガツ、いきたかったですけど。まあ、内藤さんもそうなんですけど、何よりもボクの中ではちょっと、オカダさんと初めて組めたのが、気持ちよかったですね。またいつか闘ってみたいなと。まあ、でもいまは……内藤さんですか。またですか。また、また……」