1989年4月24日に東京ドームでデビューしたライガーの「30周年記念試合」。タイガー&田口とトリオを組み、鈴木軍の鈴木&金丸&デスペラードと対決する。なお、ライガーは2020年の東京ドーム大会で引退することが決まっている。
試合開始前、鈴木がいきなりマイクアピールを敢行し、ライガーを挑発。
鈴木「オイ、ライガーよ。お前、あのとき言ったよな!? 『2年ぐらい時間よこせ』って(※場内騒然)。オイ、いつまで待たせんだよ!? それとも何か!? 『体力が衰えて怖いからもうあなたとはできません』。ハハハ…。そういうことか!? あ!? オイ、どうすんだよ!?(※場内騒然) オイ、ちょっと待て、ちょっと待て、ちょっと待て…。獣神サンダー・ライガー、30周年プレゼントだ…」
ここで鈴木がオープンフィンガーグローブをライガーの足元に投げ、場内が大歓声に包まれる。しかし、直後にライガーが鈴木に襲い掛かり、そのまま試合がスタート。さらに、ライガー&タイガーが連続トレイン攻撃を鈴木へ敢行し、トリプルドロップキックで追い討ちをかける。
ところが、鈴木は田口が放ったジャンピングヒップアタックを簡単にかわし、そのまま控えのライガーをフロントハイキックで吹き飛ばす。
そして、鈴木が場外戦でライガーを暴行し、金丸はリング上で田口に追撃。そして、デスペラードはタイガーのマスクを剥がしにかかる。
これで田口のローンバトルとなり、デスペラードがスパインバスター、金丸が鉄柵を悪用したギロチンドロップなどで追い討ちをかける。その後も田口は苦しい時間が続いたが、ジャンピングヒップアタックで鈴木に逆襲し、ようやく赤コーナーへ戻る。
タッチを受けたライガーは、串刺し掌底で鈴木に追撃。しかし鈴木は敢えてライガーを挑発し、2人がチョップを打ち合う。
そこから鈴木が打撃ラッシュを繰り出すと、ライガーがタックルでテイクダウンし、マウント掌底連打をお見舞い。さらに、立ち上がってストンピング乱射を浴びせる。
すると鈴木もタックルでライガーを倒し、マウントパンチ連射で報復。そして、止めに入った浅見レフェリーとデスペラードを突き飛ばす。
続いて鈴木は腕ひしぎ逆十字固めにくが、ライガーが脱出し、浴びせ蹴りで逆襲。
タイガー対金丸となり、タイガーがローリングソバット、ハイキック。さらに、雪崩式アームホイップで投げると、田口がスライディングケツで追い討ち。
一方、ライガーと鈴木は場外で番外戦を繰り広げ、鈴木が木づちで暴行。そんな中、金丸がシャイニング延髄斬りを見舞うと、タイガーはカウンターニーアタックで報復し、タイガードライバーで叩きつける。
そこから鈴木がスリーパーホールドでライガーを分断し、デスペラードが浅見レフェリーの注意を引きつける。すると、金丸がタイガーの顔面にウイスキーを噴射し、直後にデスペラードがマスクを完全に剥ぎ取る。そして、金丸がスモールパッケージホールドで押さえ込み、3カウントを強奪した。
金丸「おい、よく聞けよ! タイガーマスク! てめえとはやってきてることが違うんだよ、ボーケ!」
デスペラード「頭の悪い奴はすぐ負けるぞ!」
鈴木「ライガー変わったね、変わっちゃったね(ニヤニヤ)。神聖な……神聖な……ハハハハ! お遊戯でもやってろ、お面野郎。今日来た客もライガー、そして鈴木みのる、何楽しみにしてるだ? ふざけんな! 俺はいつまでも三角コーナーのゴミみたいにへばりついているてめえが嫌いなんだ! 邪魔なんだ! おい、この生存競争、生き残れない奴はさっさと消え去れ。それとプロレスのリングはケンカじゃねえ? ほう! じゃあなんだ? 答えてみろ。ああ、いい。ライガーが答えなくても俺が答えてやるよ。そう、お面被った着ぐるみショーだ! てめえがやってるプロレスはただの着ぐるみショーだ! おい、プロレスはな、男が命を懸けて闘う場所だ。お面被った着ぐるみショーなんかじゃねえんだ。(オープンフィンガーグローブを手に取り)別にこんなの……(と言って床に捨てる)。俺は殴れりゃいい。俺はお前のトドメを刺せればそれでいい。いつまで遊んでんだ? それともこのまま時間稼ぎか? おい、ライガーよ、お前の口で答えろ。(オープンフィンガーグローブを拾って)さあ、練習でもするかな、オイオイオイ(と言いながらテレビカメラマンの腹を小突く)」
田口「(※腹を押さえながら)ライガーさん、鈴木みのると一騎打ちするというなら、トレーニング・パートナーがいないのであれば、タグチジャパンが総力を挙げて、ライガーさんをサポートします。ライガーさん、いつでも言ってください」
ライガー「今日来た会場のファンに申し訳ない。悲しい。30周年ということで来てくれて、ライガー・コールをくれて、そのファンの前で、アレは何だ!? パンクラスの総合ルールでも何でもない。プロレスでもない。じゃあ何だ!? ただのケンカだろ! ケンカなら街中行ってみ? いくらでも見れるよ! タダで見れるよ! 練習してようがしてまいが、誰だってできるよ、ケンカなんて! ファンは高い金払ってそんなもん見に来てるんじゃねぇんだ! ケンカじゃない、闘いを見に来てるんだ。新日本プロレスという、プロレスの闘いを見に来てるんだ。それができない人間が、新日本のリングに上がるな! 自分がやりたいことを勝手にやっときゃいいじゃねぇか! 何もウチのリングを利用するな! ケンカ売るなら『ケンカやろう』って言えや! 中途半端なことしくさりやがって! 俺がパンクラス・ルールでやったときの、あの頃の鈴木みのるじゃねぇ。ただのチンピラだよ。あんなヤツと試合を組まれるのもイヤだよ。なぜリングに上がるんだよ? なぜ会社は新日本のリングに上げるんだよ、あんなヤツを! プロレスができないヤツは、プロレスのリングに上がるな!」
※控室に向かいかけたが、振り返って報道陣に
ライガー「オマエらもちゃんと書けよ? プロレスの記者なんだろ? プロレスが好きなんじゃねぇのかよ! ただ仕事だからやってるだけなのか? プロレスが好きなら、俺の言ってることが間違ってないって分かるだろ! 新日本“プロレス”。プロレスのリングなんだ。ケンカするところじゃねぇんだよ!」
※タイガーはノーコメント