『Road to レスリングどんたく2019』の期間中に開催される2度目のビッグイベント『レスリング火の国2019』熊本大会。後藤vsジェイの一騎討ちをメインイベント、タマ&タンガvs真壁&矢野のIWGPタッグ戦をセミファイナルに据え、全8試合が組まれた。
第1試合は、新日本プロレス本隊による6人タッグマッチ。
成田と上村が互角の攻防を見せたあと、海野と辻が対峙。辻がロープ際でクリーンブレイクせずにチョップを浴びせ、ヘッドロックからショルダータックルを食らわせる。
だが、海野がカウンターバックエルボー→低空ドロップキックの連続攻撃で逆転。そこから本間組のペースとなり、本間がトーキック、ダブルスレッジハンマー、成田がスリーパーホールドなどで辻に集中攻撃をくわえる。
その後、本間が小こけしをヒットさせるも、辻はカウンタードロップキックで報復。タッチを受けたヘナーレが、エルボー連打、カウンタージャンピングショルダータックルで本間に追い討ちをかける。
続いてヘナーレは、成田と本間に串刺しラリアットをお見舞い。そして、本間を担いで成田を巻き込み、バックフリップを敢行する。
さらにヘナーレは、ブレーンバスターで本間に追撃。そして、逆水平チョップの打ち合いで競り勝つも、本間がショートレンジこけしロケットで報復した。
海野対上村となり、エルボー合戦から上村がカウンタードロップキック。そして、上村&ヘナーレ&辻が海野にトレイン攻撃を食らわせ、辻がアバランシュホールドで追い討ち。さらに、上村が逆エビ固めで絞るが、成田がカットへ来る。
その後、上村がニュートラルコーナーで海野にエルボー連打を浴びせ、対角コーナーへ走る。だが、成田が上村に串刺しバックエルボーを食らわせ、海野がカウンタースパインバスターで叩きつける。
続いて海野は逆エビ固めで絞り上げるが、上村は辛うじてロープへ手を伸ばす。すると海野はフィッシャーマンズスープレックスの体勢に入るが、上村が首固めへ切り返す。
だが、海野がカウンタードロップキックで上村を吹き飛ばし、今度こそフィッシャーマンズスープレックスホールドで3カウントを奪った。
海野「こんなトコじゃ、負けてられない。成田よりもヘナーレよりも先に、先輩から(勝利を)獲る。それだけです」
成田「先日の後楽園で、『(BEST OF THE)SUPER Jr.』の(出場)全選手の発表があったけど、俺はまだあきらめてない。何かしらのチャンスが絶対、『SUPER Jr.』が始まるまでに来ると信じている。俺はそれまで、ずっとアピールし続けるつもり。絶対、出てやる」
本間「(※鼻血をぬぐおうともせず)若いっていいね。やられたよ、上村に。勢いはすごい。その勢いがなかったら、ヤングライオンじゃないから。こういうガムシャラさが、やっぱり俺にも必要だと思うし、今後、上がっていく上で必要なことだと思います。あとひとつ、もう3年前ですか? 4年前ですか? 震災(2016年4月の熊本地震)がありました。僕は、あの時たまたま、熊本にプロモーションに来てて被災しました。すごく怖かったです。でも、僕は1回きりで、あの被災は終わってしまいましたけど、あのあと熊本の皆さんは、まだまだ、もっともっと怖い思いをされた方、いっぱいいたと思います。その心の傷、まだ癒えてない方もたくさんいると思います。そんな方は、ぜひ俺の、新日本プロレスを見て、もっともっと元気になってほしいし、俺らプロレスラーができること、やられてもやられても立ち向かっていく姿勢、その姿勢で少しでも勇気を与えられるような試合を常日頃、心がけてます。俺は絶対、負けません。そんなに簡単な言葉で言うことじゃないかもしれないけども、でもいっしょに、俺も頑張るんで、皆さんも、熊本の皆さんもいっしょに頑張りましょう。こけし・イズ・ハッピー。幸せになろうぜ。ありがとうございました」
辻「俺はプロレスに入る前、QBとして、クォーターバックとしてアメフト(アメリカンフットボール)をやってきた。クォーターバックっていうのは、試合するときに相手を徹底的に研究して、試合の中でその時その時に適した指示を出す。その時に一番大事なのは、自分たちの力を、自分の力を過信しないこと。自分のできる範囲で、できることをする。そして、今の俺の目標は、東京ドームの第1試合。俺は、今の自分なら、これは大きな問題かもしれない。自分の力をちょっと過信している。ただ、それまでの時間に海野、成田、あなたたちを倒せば、それは大きな問題ではなくなる。自分の手の届く範囲内だ。前にも言ったが、まだ東京ドームまでは時間がある。しっかりと作戦を考えて、ひとつずつプランを実行していく」
ヘナーレ「(※辻と入れ替わりにコメントスペースにやって来る。すれ違いざまに)ツジ、俺たちは“ガチムチ”チームだ。な? (※ファンからもらったプレゼントを手に)これをくれたファンにサンキューと伝えたい。クマモトノ・タメニ・タタカウ。今日、俺たちのチームは負けた。もっと、もっともっと勝ちたい。いくらでも勝ちたい。今日はスコシダケ、スコシダケ、本当にあと少しだけ、ホントにホントにあと少しだけだった。もう1度言っておくが、ヘナーレの力が少しだけ足りなかった。あとちょっとだ。みんなもわかってると思う。今日は……。次の段階へはあと7kg、あと7kg筋肉をつければヤングライオンからひとつ上にいける。パワーを増やさないと。その日が来るまで、ニュージャパンファンのみんなに、日本のみんなに、俺を応援してくれるみんなを待たせるばかりだけど、このツアー中に番狂わせを起こしてやる。俺が見ているのはジェフ・コブ、そしてタイチだ。タイチにはやられてばかりだけど、俺にチャンスをくれ。タイトルに挑戦させろ。いつか必ず、そのベルトを奪ってやる。俺はNEVER無差別級のベルトを狙って、日本にやって来てるんだ。どれだけ俺が負けようとも、叩きのめされようとも、必ずやチャンスを手にしてやる」
※上村はノーコメント