翌日の『SUPER Jr.』Bブロック公式戦を控え、田口とYOHが前哨戦で対決。
両者のマッチアップで試合の幕が開き、田口がレッグロック、ヘッドロック。そこからYOHが脱出し、ヘッドロックをお返し。すると田口は連続ドロップダウンで“幻惑作戦”に出るが、YOHが頭部に低空ドロップキックを浴びせた。
ここで海野が登場するも、田口がカウンタージャンピングヒップアタックを見舞って脱出。続いて田口の指示を受けたジュースが、“1人連続トレイン攻撃”で追い討ちをかける。
これで田口&ジュースのペースとなり、合体ブレーンバスターで海野を叩きつける。そして、田口がヒップアタック連射、ジュースがカウンターバックエルボー、セントーン、田口が串刺しヒップアタック2連発などで攻め込む。
しかし海野は、田口にカウンタードロップキックを見舞って青コーナーへ帰還。ようやく出番となったYOHが、ランニングエルボー、フライングフォーアーム、エルボースマッシュで田口に追撃して行く。
さらにYOHは、田口が放ったジャンピングヒップアタックをアトミックドロップに切り返し、ファルコンアローで突き刺す。
続いてYOHはトラースキックからドラゴンスープレックスの体勢に入るが、田口がすり抜けて回転エビ固め。これをYOHが切り返すと、田口がさらに切り返してアンクルホールドへ移行。そこからYOHが逃れてローリングソバットを浴びせるが、田口も負けずに延髄斬りを食らわせた。
ジュース対海野となり、海野がカウンターランニングエルボー、串刺しバックエルボー、カウンターバックエルボー→低空ドロップキックの連続攻撃。
次に海野&YOHがトレイン攻撃をジュースに食らわせ、海野がブレーンバスターで追撃。そして、腕ひしぎ逆十字固めを極めるが、田口がカットへ飛び込む。
その後、ジュースが強烈な逆水平チョップを連発すると、海野はエルボースマッシュで挽回。だが、ジュースが変型フラップジャックで叩きつけ、ランニングラリアット、串刺しラリアット、キャノンボールで追い討ち。そして最後は、抱え込み式逆エビ固めでギブアップを奪った。
試合後、急に場内が暗くなり、5.3&4福岡で流れたジュースを挑発する謎のVTRがまたもやビジョンに映し出された。
一方、田口とYOHは互いに独特なムーブを連発し、挑発合戦を繰り広げた。
ジュース「ショータ・ウミノがなんか言ってたみたいだけど、お前の言葉なんて今は必要ないんだ。俺こそがいま、トップにいる男なんだからな。未来だ? 将来だ? 今日じゃないんだろ? 今は俺の時代なんだ。それより、今日もまた、あのミステリービデオが流れたな。正体不明の対戦相手ということらしいけど、あいつ、何をしたがってんだ? 『俺は終わった』だって? 6月5日だって? あんなもの作って俺によこしやがって。時間が無駄なだけだ。俺はそんなもの気にしてないし、こんなとこで謎解きをする必要もない。俺を不安がらせたいのかもしれないけどな。誰かわからないけど、あいつが次、俺に挑んでくるんだろ? だからといって、あんなしょうもないビデオ作って。いくらカネをかけてるんだ? 俺なら、もっとやることがある。何なら俺のミュージックビデオでも作ってやろうじゃないか。まあ、なんにしてもあいつが俺の対戦相手、4番目の挑戦者ということなるのなら、このニュージャパン・プロレスリングに足を踏み入れようとしてるってことだろ? そして、俺に勝って名を上げようとしているのか? まあ、そうはならないけどな。黙らせてやる」
田口「宮城で、『SUPER Jr.』のメイン。それも、同郷対決。宮城でどっちが一番強いじゃなくて、世界でどっちが一番強いか、それを明日決める試合。もちろん勝つのは、(※ROKKONGI 3Kの指のサインをまねしながら、いろいろと指を折って)ROPPONGI……シックス……ナイン……K……。やり過ぎだな。なんか締まりが悪いな……」
YOH「開幕……開幕したッスね、『SUPER Jr.』。俺はね、昨日も言ったけど、みんなの笑顔のために、プロレスが楽しいって思ってもらえるために、生きがいを感じてやってきてるから。『SUPER Jr.』も、それは変わらないよ。ただこの、シチュエーション、ものにしたいじゃん。自分のものにしたいじゃん。俺はね、この地で生まれて、地元がね、日本一、いや、世界一だと思ってます。だから明日は、どっちが宮城で強いとか、どっちが日本で一番強いとか関係なしにね、どっちが世界で一番強のか、そういう対決になると思います。田口さんとだったら、それができる。全部ね。プロレスっていうのが全部詰まった試合が、できるから、楽しみにしといて。で、明日吹くのは、いい風です。締まりいいでしょ?」
海野「成田が『SUPER Jr.』に出て、悔しいです。自分は(ジュニアの)階級は目指してないけど、仲間が先に進んでる姿を見ると、非常に悔しいです。ジュース・ロビンソンというヘビー級の素晴らしい選手を倒さないと、やっぱり『G1』への道は険しいから、今シリーズ必ず、ヘビー級のヤツから勝ってみせます」