『BEST OF THE SUPER Jr.26』第14戦として開催されるジップアリーナ岡山大会。Bブロック公式戦の最終試合を主軸に、全9試合がラインナップされた。
第1試合は、タイガー&上村vsSHO&グレシャムのタッグマッチ。
上村対グレシャムで試合が始まり、グレシャムがヘッドロックを巧みに切り抜ける。その後、グレシャムが上村の左膝に集中攻撃を浴びせ、青コーナーへ連行。そのままSHO&グレシャムが代わる代わる痛めつけて行く。
それでも上村は、逆水平チョップでグレシャムに反撃し、ドロップキックで逆転に成功。スイッチしたタイガーが、コーナー最上段からのフライングボディアタック、ミドルキック、ハイキックでグレシャムに追い討ちをかける。
さらにタイガーは、ダブルアームスープレックスの要領でグレシャムの体を浮かせ、膝蹴りを叩き込む。そして、回転十字固めで押さえ込むが、カウントは2。するとグレシャムは、変型スタナー、シャイニング延髄斬りで逆襲に転じるが、タイガーがタイガードライバーで黙らせた。
上村対SHOとなり、両者がエルボーを打ちあう。その後、SHOがカウンターバックエルボーからローキックを放つが、上村が受け止めて膝にエルボースタンプを落とす。
さらに上村は、ラリアットをかわし、ショルダータックルをお見舞い。そして、串刺しバックエルボー、串刺しドロップキック、ランニングタックルへ繋ぐ。
続いて上村はかんぬきスープレックスを狙うが、SHOが腕の力でクラッチを解く。そして、逆片エビ固めで絞り上げるも、タイガーのカットが間に合う。
するとSHOはジャーマンスープレックスの体勢に入るが、上村が前方回転エビ固めに切り返す。そして、SHOが肩を上げた直後、逆さ押さえ込みで3カウント奪取を狙う。
その後、上村は左右の張り手をSHOに乱発。そして、ロープへ走るが、SHOがカウンターラリアットをお見舞い。さらに、ランバーチェック(変型コードブレイカー)で追い討ちすると、最後は逆エビ固めで勝負を決めた。
グレシャム「今夜の試合は、俺とSHOが組んだ。そして、チームとしては勝利した。それにしても、ニュージャパンのヤングボーイはとても激しくぶつかってくる。やられてばかりじゃいけないと思うと、俺の闘志に火をつける。今夜はいい闘いができたと思う。やられそうなところまで追い込まれた。だけど、俺たちが勝利した。次の闘いに向けて、また気持ちを集中させていく。それ闘いを楽しみにしていてくれ。サンキュー」
SHO「今日の第1試合、上村優也、最初は対戦カード組まれてなかっただろ。そう、最後まで何が起こるかわかんねぇんだよ。対戦カードなくても、いきなり試合しろってなるかもしんない。だからこそ俺は、6月の5日、最後の最後まで、決勝(で)闘うつもりでコンディション作りもしていく。でも今日、上村、メッチャ気持ち伝わった。ヤングライオンで『SUPER Jr.』、出たくても出れなかった。その悔しさ、前にも言ったけどその悔しさ、メッチャクチャわかるからね。絶対、その悔しさ忘れんな。そして今日、俺にやられた悔しさ、絶対忘れんなよ。絶対、後々役に立つから」
上村「(※コメントスペースにたどり着くや、崩れ落ちるようにフロアに顔を埋める)まだまだ、先輩の壁は厚かったです……(※這うように控室へ)」
タイガー「『SUPER Jr.』、まあ、ホントに不甲斐ない成績。成績はね、ホントに不甲斐なく終わってしまいました。ただね、やはり、ここでは終われないなと。また来年、もし、出れるチャンスがあるなら俺は、出場する意欲はもちろんあります。もう、その何回出たとか、そんなの俺の中では(関係)ない。ただ今の、この若いジュニア……まあ若いっていう言い方もおかしいけど、新世代のジュニアの選手たちと、俺は自分の怖さというものをぶつけられる気がするし、やはり、その一瞬の、何て言うんだろうな……スイッチっていうかな、そういうものをまだまだ彼らには入れられる気がするし、それができるうちは、まだあきらめたくないなと思います。もちろん、その、何だろ……最初からね、タイガーが出てもっていうのとかね、あるかもしれない。それは絶対に、それはそれで構わない。ただ俺は、このジュニアに、今のこの新世代の何かを残したい。それは試合での怖さ、それを彼らにぶつけたい。一瞬の怖さっていうものをぶつけたい、それを教えたいなと逆に思います。それをするにはまだまだもう1回、『SUPER Jr.』に出たい。まだ動けるうちは出たい。もちろんヒザ、いろいろありました。ケガもいろいろあった。でもケガがあろうがなかろうが、ここまでやってきたし、それは今始まったことじゃない。もう、ずっとレスラーになってから、ケガなんてつきもんだから。ただ僕は、この『SUPER Jr.』が始まる前に言った、ヒザをケガしてるから自分なりの、ヒザに負担をかけない、ただ試合に集中したいって言っただけなのに、ただみんなが、ケガをしてるどうだってクローズアップさせたのはほかの連中だ。俺はそれしか言ってないから。ということで、『SUPER Jr.』、あと1試合あります。両国、最後まで突っ走るし、そしてまだまだタイガーマスクとして突っ走ります」