ジュース「何か質問はあるか？」
ーー……。
ジュース「ないのか。それならそれでいい。じゃあ、しゃべらなくてもいいよな（※と言って、足早に控室へ）」
オスプレイ「みんな、なんか言ってたようだな。ロッキー・ロメロがこの『SUPER Jr.』に懸けてる気持ちはわかるし、それを見せていきたいというのも理解できる。IWGPジュニアヘビー級に関して何か言いたい気持ちもわかる。だけど、あれは俺のタイトルだ。以前、俺が持っていた時にはジェラシーを抱いてたみたいだしな。取り返したいっていう気持ちもわかるよ。あと少しで手が届くところにいたもんな。このトーナメント（リーグ戦）を勝ち抜けば、その可能性があるわけだから。そうはならないけどね」
バンディード「FUJIN、お前とはいつも一緒に練習していた。そして、お前は素晴らしい友達だと思っている。でも明日は、お互いそれぞれの今の立場をかみしめながら、素晴らしい闘いをしようじゃないか。だけど、お前に負ける気はしない。俺の実力を見せつけてやる」
　
ロッキー「この試合に関して、いろいろと本題から外れたことが起こってるよな。試合後にビデオが流されて、ジュース・ロビンソンに正体不明の男が挑戦することがどうとか。そんなのどうでもいい。俺とウィル・オスプレイがタイジしたことに注目すべきで、話題にすべきことだ。ほかのことなんて関係ない。俺はこのトーナメント（リーグ戦）に集中してるんだ。IWGPジュニアヘビー級王座を取り戻すための、大事なシリーズなんだからな。俺は必ず取り返す。俺はそれだけを考えてるんだ。そのための『BEST OF THE SUPER Jr.』だ。昨夜、ロビー・イーグルが俺の向かう先を邪魔しやがったけど、明日はその負けを取り戻す。俺が何回、出ていると思ってるんだ？　20年間ずっと、それを目標としてきたんだ。30歳からの６年間、俺はいつもかませ犬のような扱いだった。それももう、終わりだ。俺はここで約束する。まずはウィル・オスプレイ相手に１勝だ。次はお前がかませ犬になるんだ。ナカスゾ・コノヤロー。OK?　俺がチャンプになる」
YOH「懐かしいですね、なんか。昔を思い出して。確かね、彼と出会ったのは、僕が風の神様だった頃かな。向こうでね、ずっと一緒にね、練習してたんですよ。それを思い出してね。面白いですね。この新日本プロレスのリングで、『SUPER Jr.』で、彼と当たるって。めっちゃ運動神経よくてね、めっちゃイケメンで、めっちゃ体もよくて、もう、ワクワクしかないですね。名前変わって、今、バンディード。盗賊ですか？　怪盗？　奪わせないです……」
ヘナーレ「アオモリノ・タメニ・タタカウ……。ジュース、ジュース、ジュース、これでお前に負けたわけというわけじゃない。以前、お前は俺に言ってきたよな。今日も試合を通じて、なにかを与えてくれた。もっと教えてくれ。俺に何が必要なのかを。チャンプになるためには、何が足りないのかを。トップになるためのなにかを叩き込んでくれ。俺の問いに答えてくれ。何発、俺の顔面にパンチを叩き込んでもいいから。俺の頭を何度でも叩きつけてくれていいから。お願いする」