第5試合はオカダ・カズチカ&ロッキー・ロメロ組が、ROH世界6人タッグ王者の“ヴィラン・エンタープレイゼス”マーティー・スカル&ブロディ・キングと対決。6.9大阪城でIWGPヘビーを賭けて超大物クリス・ジェリコを迎え撃つオカダは、このタッグマッチが5.4福岡以来のひさびさの試合となる。
先発はオカダとブロディ。場内は大「オカダ」コールに包まれる。ブロディはロックアップで組み合うと、オカダをロープに押し込む。だが、オカダは体勢を入れ替え、張り手と見せかけてクリーンブレイク。
続いてロープワークの展開になると、ブロディがショルダータックルでダウンを奪う。さらにブロディは強烈な逆水平チョップ。しかし、オカダはカニバサミで横転させると低空ドロップキックをヒット。
次はロッキーが登場。ブロディはスカルとタッチしようとするが、スカルは「もっといけ!」と指示。
ブロディが立ちはだかると、ロッキーにはやや戸惑いが見える。だが、意を決して前に進み、ブロディの胸板に頭を突き立てる。
するとブロディはロッキーの頭を撫でて挑発。怒ったロッキーはエルボー。だが、ブロディのお返しのエルボーでダウンしてしまう。次はスカルが登場し、ロッキーのヒジを固定してストンピング。しかし、これはロッキーが切り抜ける。
ここからリストの取り合いとなり、今度こそスカルがロッキーの左ヒジを固めてストンピング。だが、ロッキーもティヘラを連発。
ブロディがリングインすると、ロッキーはティヘラを見舞う。だが、ブロディはパワーボムのように抱え上げる。しかし、ロッキーはパンチを落として脱出し、ローキックの連発から「ナカスゾ!」とパンチを繰り出す。するとブロディはその手を捕らえる。
ここでオカダが入ると、ブロディはオカダの手も捕獲し、そのままトップロープに飛び乗ると後方回転した反動でロッキーとオカダをホイップ。巨体に似合わぬ動きに場内はどよめく。
ロッキーとオカダが場外に落ちると、ブロディは空中技を狙う。だが、相手がかわすのを読んだブロディは、場外にスライディングで着地し、オカダにフロントキック。そしてロッキーを捕らえ、そこにスカルがエプロンを走ってトラースキック。
リング上、スカルはロッキーにロメロスペシャル。そのままフォールに入るが、これはカウント2。次はスカルのボディスラムを食らったロッキーに対し、ブロディがジャンピングボディプレス。
スカルはオカダを挑発。ロッキーはスカルにバックドロップを繰り出すが、ロッキーは着地。しかし、スカルはフェイントを入れてヒザにトラースキック。さらにロッキーの手を踏みつける。だが、スカルは自身のヒザも痛めてしまう。
ロッキーはスカルにスピンキックをヒット。そしてようやくオカダにスイッチ。オカダはスカルにエルボーの波状攻撃。そして「両国!」と叫ぶと、串刺しエルボー、DDTとたたみかける。
ここでブロディがカットに入るが、オカダはブロディをスカルの上にボディスラム。さらにオカダはスカルもボディスラムで叩きつけ、トップコーナーから空中攻撃を狙う。しかし、スカルが立ち上がると着地。
スカルはスキをついてオカダにトルネードDDT。ここからヴィラン・エンタープライゼスはオカダにキックのサンドイッチ攻撃。さらに連携のジャーマンを炸裂。しかし、フォールはロッキーがカット。
ロッキーはブロディに回転してのティヘラ。そしてスカルには「ナカスゾ・コノヤロー!」とパンチを炸裂。そして、体格コーナーを往復するかたちで、ヴィラネンタープライゼスにフォーエバーラリアット。
ブロディは追走してラリアットを狙うが、ロッキーがかわしたためスカルに誤爆。ロッキーはブロディにパンチ、スカルにラリアット。
さらにロッキーはロープに走るが、ブロディは旋回式のスクラップバスター。ここからブロディはオカダにパイルドライバーを繰り出すも、フォールはオカダがカウント2でキックアウト。
ならばとブロディはオカダを両肩に担ぐが、オカダは脱出。そしてカウンターのドロップキックを決め、トップロープからダイビングエルッボードロップを投下。最後はレインメーカーを完璧に決め、3カウントを奪取。オカダが貫禄勝ちを収めた。
BEST OF THE SUPER Jr.26
- 日時
- 2019年6月5日(水) 17:00開場 18:30開始
- 会場
- 東京・両国国技館
- 放送
- 観衆
- 7,650人
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第5試合 30分1本勝負
レフェリー|マーティー浅見
MATCH REPORT
COMMENT
ロッキー「終わった! (※日本語で)お疲れ様でした! 『BEST OF THE SUPER Jr』のシリーズ、そして今日は両国。これだけたくさんの人たちが来てくれて、『NEW JAPAN WORLD』でもたくさんの人たちが見てくれている。レインメーカーが戻ってきたぞ! クリス・ジェリコ、世界最強のオカダが戻ってきたからには、せいぜい気をつけた方がいいぞ! IWGPヘビー級のベルトをオカダから獲ろうと思うなんて、甘いんだよ! オカダがオマエ自身にペインを与えてやるから、覚えておけよ! 終わった! 俺はもうシングルマッチをやらなくていいんだ(笑)。あちこち痛めてるし、風邪も引いて、ちょっと休養が必要だ。今日は六本木には行かない、とりあえず休むよ。またな!」
オカダ「ジェリコ、完璧(※会場に)来てると思ったよ! リング上でも言ったように、このベルト、遊んで獲れるようなベルトじゃないから。そしてジェリコ、あなたが遊んでるなんて、俺は、全く思ってないからね。ペインメーカー? いいね! 好きなだけ、ペインメーカー、名乗ってください。Tシャツ、売ってください。いろんな団体に出てなさいよ。ただな、アンタに、しっかり、レインメーカーってものを、覚え込ませてやる」
マーティ「オカダ! オカダ! お前とはまたこうやって会うことになったな。やばい闘いだったと思う。お前はいつでも最高の自分をリングで見せてくるな。俺と闘うベストは誰だ? ROHのPPVかな? お前たちもせいぜいベストを尽くして俺に挑んでくるがいい」
ブロディ「ニュージャパンプロレスリング、ここに俺が来たということはただ勝ちを連ねるためではない。ここに居続けるということを宣言するために今回このシリーズに参戦した。今も4人目のメンバーを探している。そして俺たちはここで闘い続ける。次に戻ってきた時はより強い俺たちだ。待ってろよ!」
マーティ「ヴィラン・エンタープライズは永遠だ」