第2試合は小島聡と鷹木信悟が階級を越えたシングル戦。鷹木は『BEST OF THE SUPER Jr.』の優勝決定戦後、「もういい加減、ジュニアとかヘビーとか枠に収めんのやめてくれねか。ジュニアだろうがヘビーだろうが俺はもっと強いえヤツと戦いたい。6.9大阪城はヘビー級とシングルを組んでくれ」とアピール。鷹木は歴戦の猛者である小島を相手にどんな戦いを見せるのか?
開始のゴング、場内は両者へのコールが飛ぶが、やや「小島 」コールが大きい。鷹木はロックアップで小島を押し込むと、逆水平チョップ。続くショルダータックル合戦でも、鷹木が競り勝つ。そして大胸筋をピクつかせてニヤリ。
次はエルボー合戦となるが、今度は小島がショルダータックルで鷹木を吹っ飛ばす。さらに鷹木が場外にエスケープすると、小島は珍しいプランチャを発射。
両者は場外でエルボーの激しい応酬。その中、どんどん場外カウントが進むが、カウント19で同時にリングに生還。
鷹木は小島をネックロックに捕らえ、さらに首筋にエルボー。続く串刺し攻撃は小島がキックで迎撃するが、鷹木はその蹴り足をつかんで阻止すると打撃を連発。しかし、負けじと小島もマシンガンチョップを決め、串刺しエルボーから「いっちゃうぞバカヤロー!」の雄叫びを上げ、コーナーへ。
しかし、鷹木は妨害し「オレがいくぞ!」と叫んで、エプロンで小島を担ぎ上げようとする。だが、小島は抜け出してコジコジカッターの体勢へ。すると鷹木も脱出し、エプロンで危険なデスバレーボムを敢行。
小島は場外に落ちるも、エプロンの鷹木の左足をラリアットで刈り取る。さらにエプロンでDDTをお見舞いし、鷹木をリングに戻すとコジコジカッター。
小島は鷹木をトップロープに固定すると雪崩式コジコジカッター。だが、フォールは鷹木がカウント2でキックアウト。続いて小島はブレーンバスターを狙うが、鷹木は着地。そしてバックを取るが、小島は脱出。すると、鷹木はカウンターのエルボーからナックル、そしてショートレンジのラリアットでダウンを奪う。
鷹木はキチンシンクを叩き込むと力強いブレーンバスター。さらに熨斗紙を狙うが、小島が耐える。すると鷹木はパンピングボンバーを放つも、その腕を小島がラリアットで叩き落とす。
今度は小島がラリアットを繰り出すが、鷹木も両腕でブロック。すると小島は左腕でラリアットをヒット。そして小島は垂直落下式ブレーンバスターを決めてフォールに入るも、鷹木はカウント2でキックアウト。
ここで小島がラリアットを狙ってハンマースルーするも、鷹木はつまづいてしまう。そこに小島がラリアットを繰り出すと、鷹木は切り抜けて熨斗紙の体勢へ。小島が耐えると、鷹木はDDT。
続いて鷹木が串刺しラリアット。そしてパンピングボンバーを叩き込むが、小島は仁王立ち。ならばともう一度鷹木はパンピングボンバー。しかし、これはラリアットの相打ちとなり、鷹木は膝まづくも、小島は倒れない。場内は大きな歓声に包まれる。
ここで小島はサポーターを外し、ラリアットを放つが、鷹木はカウンターのラリアットでダウンを奪う。しかし、フォールは小島が意地を見せるようにカウント1で跳ね返す。
ここから両者はエルボーの打ち合いとなり、鷹木が交互のエルボーで競り勝つ。しかし、小島も左右のエルボーでお返し。すると、鷹木はその腕を捕らえてラスト・オブ・ザ・ドラゴンの体勢へ。そのまま強引に叩きつけるが、カウントは2。
ならばと鷹木はパンピングボンバーを炸裂。そしてもう一度ラスト・オブ・ザ・ドラゴンを放ち、カウント3を奪取。鷹木が大物食いを成し遂げた。
鷹木「いやあ、危ねえ危ねえ。小島聡の右腕、単独でもらったら危なかった。危ねえ、ああ……。右腕じゃまだ、分が悪いか。ほんとは右腕で、剛腕対決とか言ってな、右腕で勝ちたかったけど、まあ、勝つことを優先したよ、今日は。小島ともこれで終わりじゃないね。もっとアイツに、俺の右腕をぶち込みたいよ。それはそうと、リング上で言ったこと。まあ、もしかしたら新日本も、今日も俺の実力を試すために小島と(試合を)組んだんか? じゃあ、俺も開き直ったぜ。なあ新日本、とことん俺のこと試せよ。な? 試せよ。そのかわり、どこで試すかわかってんのか? 来月の6日、ダラスで開幕する『G1』、そこで、俺のこと試せよ。そしたらわかるぜ、ジュニアだろうがヘビーだろうが、スゲエヤツはスゲエんだ。そして、強えヤツは強えんだ。俺がこの身をもって! 証明してやる」
※バックステージに入るなり、床に座りこんで
小島「なんだろう。なんだろう、この感覚。身体、身体痛くて、身体ボロボロで、立ち上がれないくらいぐらいシンドい。けど……、またアイツといつかまた試合ができればいいと思ってる。プロレスラーじゃなきゃわからないよ、この気持ちは。スゲー強かった。ウン。いまの現状、自分の中でちゃんと把握することができた。痛くてボロボロだけどさ。でも、なんともいえない、すがすがしい気持ちもあるよ。アイツがこうやって対戦相手で、今回良かったと思ってる。大きい会場だからとか、ビッグマッチだからとか、そういうんじゃなくてさ。こうやって鷹木信悟と4年越し、初めて出会って4年たって、こうやってシングルで真正面からやり合うことができたっていうのはね。あの時の、2015年からの、4年後というのは、俺と鷹木の経過がたぶんいろいろと違うと思うよ。俺は俺で、自分に負けないようにやってきたけど、ただやっぱりその年齢とかね、あんまりそのせいにはしたくはないけど、いろんなこともあって、こうやってまたやることができたっていうのはね。何歳になったってうれしいよ。だって俺はこうやって身体が動いているんだ。それはそれで、またいまの自分の力のなさを上k止めるしかないし。だったら、また上に這い上がっていこうと思います。ありがたいことに、明日はまた試合があるんだ。そういうことも頭に入れて、がんばりたいと思います」