第4試合は7.20後楽園のAブロック公式戦で対峙するオカダ・カズチカ(3勝0敗)とウィル・オスプレイ(1勝1敗)が、それぞれYOSHI-HASHI、トーア・ヘナーレをパートナーに対峙。
オスプレイはIWGPジュニアヘビー、オカダはIWGPヘビーを腰に巻いてリングイン。
先発はYOSHI-HASHIとヘナーレ。ヘッドロックの取り合いからヘナーレは力強いショルダータックルでダウンを奪う。
続いてヘナーレは逆水平チョップで快音を響かせる。だが、YOSHI-HASHIはうまく場外に引きずり込むと、ヘナーレを鉄柵に叩きつけ、さらに逆水平チョップを連発。YOSHI-HASHIはヘナーレをリングに戻し、オカダとスイッチ。
オカダは雄叫びを挙げてヘナーレにダブルハンマーを落とす。さらにヘナーレにセントーン・アトミコを決め、オスプレイのポーズをマネてアピール。
次はYOSHI-HASHIがヘナーレをトップロープに腹ばいで固定し、背中にドロップキック。オカダ組はすばやいタッチワーク。
オカダはヘナーレに低空ドロップキックを決め、またもオスプレイに挑発するようにポーズを決める。オスプレイが目を見開いてリングに入ると、オカダは「落ち着け」とポーズ。
ヘナーレはオカダにカウンターのサモアンドロップを食らわせ、ようやくオスプレイにスイッチ。オスプレイはオカダにエルボーを連発。さらにハンドスプリング式のオーバーヘッドキック、スワンダイブのラリアットと攻め込む。
そしてオスプレイはお返しとばかりにレインメーカーポーズ。ここから技の切り返し合戦となり、オカダのレインメーカーをかわしたオスプレイがオスカッターを仕掛ける。だが、オカダはドロップキックで撃墜。
オカダはもう一度レインメーカーを狙うも、オスプレイは切り抜け、サマーソルトキックから延髄斬り。
次はYOSHI-HASHIとヘナーレのマッチアップ。両者は激しいエルボー合戦を展開。続いてヘナーレはフライングショルダーを決め、嫌がるYOSHI-HASHIを力尽くでブレーンバスターで叩きつける。
ヘナーレはランペイジにいくが、YOSHI-HASHIが切り抜ける。だが、ヘナーレはヘッドバットをぶちかまし、ランペイジを炸裂。しかし、フォールはオカダがカット。するとオスプレイはラリアットでオカダを場外に落し、華麗なプランチャを炸裂。
リング上、ヘナーレはTOAボトムを狙うも、YOSHI-HASHIは切り抜ける。だが、ヘナーレは打撃のコンビネーション。しかし、YOSHI-HASHIはヘッドバットにカウンターの張り手を炸裂。さらにカチ上げ式のラリアットでヘナーレを一回転させフォールに入るが、これはカウント2。ならばとYOSHI-HASHIはKUMAGOROSHIを決め、3カウントを奪取した。
試合後、オカダとオスプレイは肩にベルトを乗せ、エプロンで視線をかわす。オスプレイは両手を広げてレインメーカーポーズを見せつけるが、オカダはリングに戻ってYOSHI-HASHIと堂々の勝ち名乗り。そして、IWGPヘビーのベルトを指さし、オスプレイを挑発してからリングをあとに。
──欠場明けのオスプレイ選手との前哨戦でしたが?
オカダ「まあ別に欠場してたってだけで、100パーセントで試合してる人なんていないと思いますし。ただね、今までのオカダvsオスプレイとは違う。今までは兄弟ゲンカのような感じでしたけど、あれだけ実力をつけてきたので、何もいらないただ単純な『オカダvsオスプレイ』なんじゃないかと思います」
YOSHI-HASHI「まだ負けるわけにはいかないから。ヘナーレ、アイツの力はものすごかったけど、まだまだやられるわけにはいかない。俺はもっともっと、もっともっと。『G1 CLIMAX』には出られなかったけど、もっともっと上に行くから。もっともっと、上を目指して」
オスプレイ「みんなわかっていると思うが、俺とオカダのシングルは0勝3敗という結果になっている。この結果を変えていかなきゃいけない時が来ている。俺はただのジュニアヘビー級じゃない。このジュニアヘビー級の中でも最強最高のレスラーだ。ヘビー級の選手を倒した経験だってもちろんある。今回、相手のヘビー級は史上最強の男だと言われているが俺のやることは変わらない。そしてこの対戦に関して言えば、これほどまでに勝ちたい試合はないと思えるほどの大きな試合だ。IWGPヘビー級のベルトが欲しいからこそ、この闘いに絶対に勝たなければいけないし、『G1』のトップにジュニアが輝く時が来るのかもしれない」
ヘナーレ「(先に控室に帰るオスプレイに対して)次は大きい試合だからがんばってください。ウィル・オスプレイという男はみんなもちろんわかっていると思うけど、本当に才能を持ち合わせて生まれてきた男なんだ。そして俺は尊敬の念以外、本当に何もない。彼は才能のある男だ。一方、この俺は会社すら自分の味方をしてくれない状態であるけれども、闘っていることは同じだ。俺は日本語はわからないけれども、俺はすりこぎなんだ。どういう意味かと言うと、どのような状況であれ、どんな対戦相手であれどれだけ時間がかかってもやめない。そういう努力の男という意味だ。YOSHI-HASHI、今日はこういう結果になってしまったけれども、来年は必ず『G1』のメンバー入りして、お前と肩を並べ闘ってやる。これは見てくれているファンのみんなにも約束だ」