共に3勝4敗で黒星先行ながらまだまだ決勝戦進出の可能性を残す矢野とタイチが、明日の横浜大会で行なわれるBブロック公式戦の前哨戦。矢野は辻と上村のヤングライオンを、タイチは鈴木と金丸の鈴木軍メンバーを引き連れての6人タッグマッチだ。

 

　矢野がコールを受けたと同時に鈴木軍が襲撃。タイチが場外で矢野をいたぶっているが、血気盛んなヤングライオンの辻はショルダータックルで鈴木をふっ飛ばす。しかし、その辻をフロントキックで止めた鈴木はロープ越しの腕ひしぎだ。
　一方、場外ではタイチが英語実況席に矢野を連行してマイクのコードを使ってチョーク攻撃。金丸も鈴木も場外に戦場を移し、ヤングライオンたちを徹底的に叩きのめす。カウント17でリングに戻ってきた辻だが、リングに入ったと同時に鈴木のストンピングの餌食に。
　続く金丸もストンピングで辻をいたぶってからボディスラムでお仕置き。さらにタイチが片足を獲った状態から辻の頭を踏みつけ、続けてハーフボストンクラブだ。ここをエスケープした辻を自軍のコーナーに連行すると今度は代わった鈴木が急角度のハーフボストンクラブ。さすがにここは矢野がカットに入ってくるが、それを察知した鈴木は自ら技を解く。
　これでなんとか難を逃れた辻はエルボーで反撃。鈴木の強烈なエルボーでダウンしながらも、ロープに走った鈴木をバックエルボーで止めるとドロップキックだ。タッチをしようとすると鈴木に阻まれるが、ならばともう一発ドロップキックを食らわせて矢野にタッチ。
　矢野はタイチにサミングを食らわせてからコーナーマットを外してタイチにパス。お互いにパスし合って責任をなすりつけ合うという不思議な攻防を展開。ついにレフェリーにパスしたが、業を煮やしたタイチはガットショットで矢野に一撃だ。
　そして、矢野をロープに振ったタイチ。しかし、矢野はロープを掴んで「あ～あ～～」と叫びながら返ってこない。金丸がちょっかいを出そうとするとすかさずロープから離れるが、ここで気を取られている隙きに、先程自身で外したコーナーマットでタイチにぶん殴られてしまう。
　一方のタイチはこのチャンスにパンタロンを脱いでバズソーキックを発射。矢野はこれをかわして、金具が剥き出しになったコーナーにタイチを振る。しかし、タイチは寸前でストップ。逆に突っ込んできた矢野を自爆させ、ジャンピングハイキックを食らわせて金丸にタッチ。
　しかし、金丸が放ってきた低空のドロップキックを避けた矢野は、その金丸を剥き出しになった金具へと振る。金丸に振り返されてしまうが、寸前でストップ。ガットショットを食らうも、髪の毛を引っ張って引き倒して上村にタッチだ。
　勢いよくリングインした上村はまずはコーナーの鈴木にエルボーを食らわせると、金丸をコーナーに振って串刺し式のバックエルボー。続けてショルダータックルをかますと、辻を呼び込みトレイン攻撃。そして、辻がアバランシュホールド、上村もブレーンバスターを金丸に炸裂させる。ここは鈴木がカット。辻を場外に連れ出す。タイチも矢野を襲撃して鉄柵攻撃だ。
　その間に上村はカンヌキスープレックスの体勢に入るが、金丸は踏ん張ってフロントハイキック。しかし、上村は続いて金丸が仕掛けたブレーンバスターをスモールパッケージで切り返し、続けてスクールボーイだ。
　しかし、これを返した金丸は上村のドロップキックをスカして叩き落とすと、剥き出しの金具にぶつけて、続けざまにボディスラム。さらに逆エビ固めに捕獲する。矢野たちがカットに入れない状況の中、プッシュアップしてエスケープしようとする上村だったが、金丸はリング中央に引きずり戻してさらに腰を落とす。たまらず上村もタップし、金丸が勝利をあげた。